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INTERVIEW

Japanese

バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI

2023年08月号掲載

バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI

メンバー:鈴姫みさこ 恋汐りんご ななせぐみ 望月みゆ 甘夏ゆず 大桃子サンライズ
Interviewer:藤坂 綾


ジャンルは関係なく、いろんな人が自分で選んで楽しめる、そういうフェスにしたい


-サーキットになって規模も大きくなったことで、不安はなかったです?

鈴姫みさこ:とにかく全部がギリギリだったから、それくらいかな。

望月みゆ:強いて言えば、出てくださった方がすごい人たちばかりだったから、最後のバンもん!のとき、お客さんが誰もいなかったらどうしよう......って。だから、すごい人たちを自分たちのあとにしたほうがいいかもって(笑)、主催だけどあえてトリを務めないスタイル。

鈴姫みさこ:あはははは、それいいかも。

望月みゆ:不安すぎて、ステージ上でリハしてるときに"帰らないでくださーい"って言ったもんね。

ななせぐみ:じゃあ今年はKEYTALKで終わろう(笑)。

望月みゆ:あと、(出演アーティスト)みんなフェスの最後まで残ってくれたから、最後に一緒にステージに上がろうってとき、男性はちょっと参加しづらかったかも。アイドルちゃんも多かったから、バンドやってる方とかは"俺らは上で観てるわ"って。そういうところももう少し配慮できたらなって思います。

ななせぐみ:でも、最後まで残っててくれて嬉しかったよね。

鈴姫みさこ:今年は"最後絶対出てきてください!"って事前に連絡しまくるとか(笑)。アイドルさんにいっぱい出てもらってるし、私たちもそうなんだけど、アイドル・フェスにはしたくなくて。音楽フェスにしたいし、音楽どころかエンタメ的なフェスにしたい。そういうところがもうちょっと広がっていくと嬉しいかもね。

望月みゆ:それこそ、これまでバンもん!が10年やってきたことの展示会というか、文化祭、発表会みたいなもの? だと思ってるから、なんだったら今までお世話になったイラストレーターの方にライヴ・ペイントとかやってほしいなっていうくらい、音楽だけにとらわれないことができたらいいよね。

ななせぐみ:やりたいことはいっぱいある。

鈴姫みさこ:そういうところで、今年はお笑いステージを作ろうと思っていて。去年叶わなかったことでもあるんで、今年はぜひ、と思って動き始めてはいるんですけど。

-昨年はやっぱり時間が足りなくてですか。

鈴姫みさこ:それとステージの兼ね合いが難しくて。もうアーティストでいっぱいになっちゃってたし。

望月みゆ:今年は桃子(大桃子サンライズ)がめちゃめちゃ動いてくれてるので、詳しいからね。

大桃子サンライズ:そうだね。うまくスケジュールがハマれば、いろんな方に出ていただけるし、そうなるといいなって感じです。みんなと話してたのが、アーティスト主催のフェスっていっぱいあると思うので、よりバンもん!らしくするためにもカルチャーを取り入れて、いろんなステージを作って、みんなに元気とパワーを持って帰ってもらったらいいなって。あと今年はDJブースも考えているし、よりカルチャー感が出ると思うから、それに合わせて幅広い客層になると嬉しいですね。目指すは世界平和の縮図!

鈴姫みさこ:ポンちゃんが描いてくれた去年のロゴ・イラストがもうそういう感じだよね。

甘夏ゆず:たしかに。あれは、メンバーの意見をそのまま絵にしたんですよ。地球の上に動物とか子供たちとか宇宙人とか、すべてのボーダーを取っぱらって、みんなが仲良く立ってるイラスト。すごいね、うちらってちゃんと伏線回収してるんだね。あれはたしかに世界平和の縮図だった。

-世界平和の縮図ってすごく素敵だし、可能性しかないですよね。それこそなんでもやれちゃうし、やりたいこともどんどん出てくる、みたいな。

鈴姫みさこ:ほんとに、バンもん!だからできるっていうフェスにしたいしね。

望月みゆ:考えれば考えるほど、やりたいことが出てくるし。たぶん今から駄々をこねることもたくさんあると思うんですけど、何よりもメンバーができることが多いというか、それこそDJやれる子がいたり、ユニットやってたりとか。そこが存分に発揮されて、且つその中で憧れてる人と一緒に共演できたり、お客さんにもそこで新しい出会いがあったりっていうのがフェスのいいところだと思うので、できる限り駄々をこねていきたいと思います。

-今も駄々こねてる最中ですか。

鈴姫みさこ:今年はこね始めるのが早かったもんね。"これやりたいんですけど、どうなってますか!?"、"これは絶対実現したいんですけど、どうなってますか!?"って(笑)。

望月みゆ:もうさ、フード・コートとかも作りたいよね。キッチンカーもやりたいし。

ななせぐみ:クレープとか?

望月みゆ:ドリンクとかさ。

大桃子サンライズ:えー、やりたいこと思いついちゃった。

鈴姫みさこ:言って言って。

大桃子サンライズ:テキーラガールやりたい。

鈴姫みさこ:やんなよ!

大桃子サンライズ:昔、テキーラガールのバイトしてて。

-えー、そうなんですか。

大桃子サンライズ:DJのところで時間制でやってもいいかも。そういう飲み物とか食べ物でも楽しいことできたらいいよね。

甘夏ゆず:ご飯はみんな好きだから、そのへんは貪欲にいきたいね。

大桃子サンライズ:ご飯大事。お祭り感あるもんね。

鈴姫みさこ:アイドルちゃんとコラボしてドリンク作ったり。

望月みゆ:コースターも作って、それがランダムで貰えるとかね。

甘夏ゆず:いいねいいね。

恋汐りんご:コラボ・カフェも出したい。あと、いつかVTuberさんやバーチャル・アーティストさんに出演してもらえるようなバーチャル・ステージも作れたら、次元を超えてコラボもできるかも! って考えると夢が広がる!

-ちょっとずつ叶えていったら、フェスもどんどん大きくなっていって、1日じゃ足りないですね。

望月みゆ:2日間くらいはやりたい。

ななせぐみ:規模ももっと広げてね。

大桃子サンライズ:クラブがフェスの会場のすぐ近くにあるんですけど、オールナイトにして、そこも使いたい。

甘夏ゆず:たしかに、アフターパーティーみたいなことをやるのもいいかも。

鈴姫みさこ:アフターパーティーでうちらもお客さんもみんな飲み放題にして、わけわかんなくなるみたいな(笑)。

望月みゆ:それ、マジでわけわかんなくなるから。

大桃子サンライズ:でも、そしたらすごいいっぱい人が来るかも。そこでは、アーティストさんが好きなアーティストに出てもらうとか(笑)。最近のバンもん!の風潮として、遊ぶときは子供のように遊ぶっていう、そういうところの素晴らしさを感じてるので、みんなにも同じ気持ちになってほしいなって。フェスって最高の遊びじゃないですか。みんなで遊ぶ場所だと思うから、"NAKAYOSHI FES."の強みとして、渋谷の街中が"ナカフェス(NAKAYOSHI FES.)"になっちゃうようなところを目指して。この日はみんな子供に戻ろう! って、それくらいのものになればいいなと思います。託児所とか設けてもいいし。

鈴姫みさこ:それね。今未就学児はライヴが観れないんですよ、ワンマンでも。私たちももう10年もやってるから、ファンの人たちも結婚して子供がいたりして。もちろんうちらの現場で出会ってくれて、結婚した人もいるし。リリイベではそういう方にも会えるけど、普通のライヴはまだだから、絵本の読み聞かせを途中で入れるとか、お子さん向けゾーンとか、託児所はいつか作りたいね。

望月みゆ:声優さんとか呼んで、朗読劇とかも良くない?

甘夏ゆず:えー、観に行きたい!

鈴姫みさこ:やりたい!

望月みゆ:もうとめどないわー。

-ほんと、とめどないですね。

鈴姫みさこ:好きなことをしてるときの女の子が一番かわいい、っていうバンもん!のコンセプトがもともとあって、そのぶんジャンルとかにこだわらないし、色眼鏡をつけてものを見ないっていうのがテーマにあるので、フェス自体がそうなったらいいなっていう想いは強いですね。ジャンルは関係なく、いろんな人が自分で選んで楽しめるっていう、そういうフェスにしたいって想いはとにかく強いです。