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バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI

バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI

バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI

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2022年は"バンもん!10周年MEDETA YEAR♡(メデタ イヤー)"と題して、デビュー10周年を記念した様々な企画を行っている、バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI。7月からスタートした全国ツアー"らぶらぶ♡マウンティングツアー"が10月29日に東京国際フォーラムでファイナルを迎え、また9月24日には、渋谷の複数のライヴハウスを使った主催サーキット・イベント"NAKAYOSHI FES. 2022"が開催されるなど、スペシャルなイベントが続いている。活動を重ね、今なお新たなファンが増えているというバンもん!(バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI)。特に変化の激しいアイドル・シーン、音楽シーンの中で輝きを放ち続けることは簡単じゃない。コロナ禍を経験しながら、この10年キラキラとポップに走り続けてきた想いと、バンもん!だからこそできたことを6人に改めて話を訊いた。


メンバー:鈴姫みさこ 恋汐りんご ななせぐみ 望月みゆ 甘夏ゆず 大桃子サンライズ
インタビュアー:吉羽 さおり

-現在、全国ツアー"らぶらぶ♡マウンティングツアー"の真っ最中ですが、9月24日開催の主催サーキット・イベント"NAKAYOSHI FES. 2022"のラインナップが続々と発表されていますね。アイドルからバンドまで、ボリューム感たっぷりのイベントになりそうですが、今回はどのような感じで声掛けをしていったんですか。

鈴姫みさこ:基本はメンバーのリスペクトしているアーティストさんや、バンもん!に楽曲提供をしてくださっている方の主体のバンドさんには声を掛けさせてもらったりしていて。あとは、今回はさすがに大規模なので実行委員会があって、そのチームからの意見も貰っているという感じですね。

-開催自体はいつ頃決まっていたんですか。

鈴姫みさこ:かなり前だよね。

望月みゆ:"Let's GO! NAKAYOSHI FES."っていう前身イベントを東名阪でやらせてもらって。そこきっかけで走り出しているから、結構前だね?

ななせぐみ:1年前くらいになるのかな。

恋汐りんご:遡れば昔やっていた"バンもん!Fes."から名前が変わって、今回新たに"NAKAYOSHI FES."をやれるという感じですね。

-その"バンもん!Fes."時代の頃からの馴染みの方にも声を掛けている感じですか。

鈴姫みさこ:"バンもん!Fes."からは時間が経っていて、中には残念ながら今は活動をされていない方も多いので、あまり関係なくという感じにはなってしまったんですけど。

恋汐りんご:でも"バンもん!Fes."のときも、メンバーが呼びたい方をお呼びしたりとか、メンバーの意見が反映されたフェスではありました。

-バンドじゃないもん!(MAXX NAKAYOSHI)として10周年を迎えますが、これだけのアーティストを呼べるのはそれだけ活動を重ねてきた結果ですよね。10年を振り返ってみればあっという間でもあると思いますが、ひとつのことを続けることってすごく大変なことで、覚悟や力が必要ですね。

恋汐りんご:たしかにアイドルって、長く続いているグループでも結構その中で新陳代謝があって、ほぼ新しいメンバーになっているパターンもあるから。わりとバンもん!って特殊なケースなのかもなと思ったりします。

-そこができているのはなぜでしょうね。

鈴姫みさこ:なんだろう? アイドルという存在自体を、将来なりたいものとか、人生の目標みたいに定める人が出てきたり。あとは、今はご結婚されていても続ける方もいらっしゃる状態だと思うので。バンもん!もそういうジャンルじゃないけど(笑)。今までアイドルって成長過程というか、そのあとに何者かになるための──それが女優だったり、歌手だったりとかのステップアップのための存在だったところからは変わってきたのかなって思っていて。バンもん!も、大人になっても、ずっと夢や希望を与え続けられるようなグループに意図的にしていきたいなというのはずっとあるんです。

ななせぐみ:最後にふたり(甘夏ゆず、大桃子サンライズ)が入ったときから、あまりメンバー変えたくないなっていう気持ちがあったんですよね。

-発起人となったみさこさんの中でも、最初から明確なヴィジョンがあった感じですか。

鈴姫みさこ:今のこの形態はまったく想像していなかったんです。そもそも、汐りん(恋汐りんご)とぐみさんはドッキリで加入してきたくらいだから、形自体はびっくりする形にはなっているんですけど。なんだろうな......理念というのかな?

望月みゆ:なんか、会社みたい(笑)。

鈴姫みさこ:女の子は好きなことをしているときが一番かわいいという理念があって。もともと形にとらわれず、好きなものは好き、自分のかわいいは貫いていいっていうところはずっと守っているので。バンもん!ちゃんのやりたいことはずっと変わってないと思いますね。

大桃子サンライズ:一番は、歌ってることに対する説得力ですかね。私たちの歌詞は、ひとりひとりを肯定しようとか、自分らしくいることの素晴らしさを歌っているんですけど、それって誰が歌ってもいいわけではないというか。そうやって生きてきた私たちが歌うからすごく意味があるし、ちゃんと届くのかなって思うんです。そこは年々強まっていっている、いいところなので。ひとつ、説得力という部分では成し得ているのかなと思います。

-そういう自分たちの音楽を作り上げてきたことが、自分たち自身の背中も押しているような。

大桃子サンライズ:それはありますね。

鈴姫みさこ:どんなアーティストさんも言えると思うんですけど、自分たちの曲あまり好きじゃないなって思ってやるのってめっちゃつらいじゃないですか。バンもん!の曲が自分自身にも響くことは、長く続けられている秘訣かもしれないですね。時にはわがままと取られるようなこともたくさんありますけどね。"どうしてもこの人にお願いしたいんです"とか"どうしてもこういうコンセプトでやりたいんです"って、そのために裏でたくさんの人が動いてくれて、たくさん相談をしながら作っていくので。

ななせぐみ:普通に自分たちでも聴くもんね、バンもん!の曲。

鈴姫みさこ:自信を持って人に勧められるしね。

-自分たち発信だからこその良さですね。

甘夏ゆず:楽曲に自分自身が勇気を貰うというのは私も一緒で、というか全員が同じ気持ちの人間が集まっていると思うんです。みさこの気持ちや思いがあって、私たちが入って8年、みさこが始めてから10年続いてきたものだなって思うから。この先私たちがどういう形になっていったとしても、その思いとか、この6人でいる意味とかは、ずっと失われないで一生残っていてほしいなって思ってます。

大桃子サンライズ:なかなかそれが実現できている方たちって今いないと思うから、実現したいよね。ここにきて、また女の子のファンが増えたなって思うんですよね。以前からバンもん!のことは知っていたけど、そういう子が大人になって、やっぱりバンもん!好きってなったりとか。

甘夏ゆず:うんうん。

大桃子サンライズ:それも、うちらが変わらずに続けてきたからこそだし、"この人たち(バンもん!)ならすぐにいなくならないよね"っていうか。

鈴姫みさこ:その安心感はあるよね(笑)。

大桃子サンライズ:アイドル界の流行りも、最近は1年くらいで様変わりしていくのをずっと見ていますけど、そこで常にバンもん!は何かの原点的なことでありたいし、未来を提示するような最先端的な意味合いも持っていたいなって思いますね。

甘夏ゆず:みんなファンの人のSNSもよくエゴサするんですけど、見ていると、たぶん他の現場とかもたくさん行ってきて、巡り巡って久しぶりにバンもん!を観たときに、すごく安心感があったとか、気持ちが救われたみたいなつぶやきを目にすることがあって。今は私たちが始めたときに流行っていたアイドル・シーンとは変わってきて、客観的に見たときに感じるのは、楽曲の強さとか、パフォーマンスの強さに重きを置かれている時代かなって思うんです。でも私たちが伝えたいことはそこだけじゃなくて。自分自身を肯定して歩んできた私たちの物語が、誰かの救いになってくれるならめっちゃ嬉しいなって思うんです。きっと私もこれから先、バンもん!のそういうところに自分自身でも救いを貰いながら、活動を続けていくんだろうなって感じています。

-みんなが帰ってこれるストーリー、心寄せられるものがここにあるわけですね。

鈴姫みさこ:うん、おかんみたいなね。

ななせぐみ:アイドル界のおかん。

鈴姫みさこ:こいつだけは裏切らないっていう(笑)。

-(笑)。

ななせぐみ:誰も諦めないでここまできたから意味があると思うんです。それは簡単なことのようで、でも叶わなかった人たちもたくさんいることだから。目標を持って進んでいる人がバンもん!の歩みに自分を重ねて、何か希望を見いだしてくれたら嬉しいなって思います。

鈴姫みさこ:ファンの人だけでなくいろんなアイドルさんでも、特にコロナ禍でたくさんのグループが解散をしてしまって。大変なことはありましたけど、バンもん!はまず続けることに意味があるしなって思いながら、勝手にそういったグループの骨を拾うつもりでいて。その人たちのタスキも勝手に背負っていくというか──

望月みゆ:いつの間に骨を拾ってたの!

甘夏ゆず:妖怪、骨拾い。

鈴姫みさこ:"まだ、やりたかったよね(泣)"って言いながらね。

-コロナ禍の約2年は長かったし、特にライヴを中心に活動をしてきた人にとっては心が折れてしまう瞬間もあったとは思うんです。やりたいことや強い思いがないと続けていけない、でもそれだけで超えられるものでもないという難しい状況でしたもんね。

望月みゆ:今回のこの大きな波ばかりは、プレイヤーがやりたくても周りがついてこれないパターンも結構あったと思うんです。それに心を折られてしまったパターンもあったのかなって思うと、私たちの場合は自分たちも折れなかったし、周りも大変ななかでどうにかやっていこうという気持ちでいてくれたのが救いだったかなと思うんです。ワンチャン、ダメだったかもしれないしね。

鈴姫みさこ:そうそう。

望月みゆ:私たちもその可能性はあったから、周りのおかげでなんとか生き残れたというか。まだまだ盛り返していかないといけないですけど、それでもやり続けているからこそ、先にたくさんの予定を発表できているし、未来があるのがいいなって。

鈴姫みさこ:このご時世でね。バンもん!っていう題材自体が、自由度が高くて、いろんな活動ができるのも強みだったかなって思いますね。配信ライヴに関しても、2020年にコロナ禍でツアーが公演自粛となってしまったとき、急遽これを配信ライヴにして、しかも"推しカメラ無観客生配信ライブ"にしようって言って、スタッフさんが乗ってくれるとか("神降臨♡天地創造ツアー バンもん!が7日間で世界を創るまでの記録~0.5日目スペシャル配信ライブ~")。バンもん!ならこれ許されるっていうのが、結構あったんだなって。いち早くリモートMVも撮ったしね。

望月みゆ:やろうとなって次の次の日くらいには撮ってたもんね。

鈴姫みさこ:普段からうちらの要望をちゃんと聞いてくださる大人たちがいてくれるおかげですね。いつもごめん、ありがとうと思いながら。

-そういうメンバーのアイディアを形にしてきた10年ですね。

大桃子サンライズ:そういうところを今後もっと知ってほしいし、今バンもん!を知っている人だけじゃなくて、知らない人たちにもそういう生き方みたいなものをちゃんとパッケージングして知ってほしい。こういうアイドルがいて、それが評価されたら、すごく嬉しいなって思います。

-汐りん(恋汐りんご)さんは、この10年でバンもん!が成し遂げてきたものはなんだと思いますか。

恋汐りんご:バンもん!のメンバーそれぞれが、自分が主人公の物語があって、それが6個集まったみたいな感じ──例えば、アベンジャーズとかディズニーのプリンセスとか。サンリオだったらそれぞれいろんなストーリーを持ったキャラがいて、それが(サンリオ)ピューロランドに集まったときのすごさがあるみたいな。バンもん!にもそれを感じることが多いんです。さっき言ったように、今のアイドルはメンバーが変わっていく新陳代謝でどんどんストーリーが生まれたりとか、グループ自体はずっと存続していたりするのが主流かなと思うんですけど、バンもん!はそれがないぶん、自分の中での新陳代謝はすごくあると思っていて。それぞれのメンバーが"今こうありたい"っていうのを更新していたり、次はこういうかわいいものになってみたいとか、これをやってみたいとかを止まることなくやり続けていたりしているし。それが強いられているわけでも苦なわけでもなく、やりたいからやっているメンバーが集まっているんです。それをすごく感じたのが、今年6月にやった"Let's GO! NAKAYOSHI FES."のスピンオフ的なライヴで。

望月みゆ:"Let's GO NAKAYOSHI FES~親族のみの大いなる宴~"ね。

恋汐りんご:これはバンもん!の派生ユニットとかがたくさん出るイベントで。DJからヒップホップ的なユニットまで、ガチアイドル的なユニットもバンドもあるしっていう、このメンバー6人だけでめちゃくちゃエンターテイメントなステージになって。そういういろんなユニットが出た最後にバンもん!のステージをやったんですけど、この6人が最後に集結したら、こんなにパワーがあるし、かわいいし、すごいパフォーマンスできるんだっていうのを、1日で感じられたイベントだったんです。

望月みゆ:たしかに"エレクトリカルパレード"みたいだったよね(笑)。いろいろアトラクションを回ったあとでのパレードみたいな。

鈴姫みさこ:ボリュームすごすぎて、お客さんの体力がゼロになるくらいね(笑)。

恋汐りんご:きっとその日に、こんなすごいチームだったんだって観に来てくれたみんなも思ってくれたんじゃないかなって、しお(恋汐りんご)は思って。それぞれがそういうことをやり続けているグループで、その一員で良かったなって思ったし。これからも個々で夢を追いかけ続けていくと思うし、しおもなりたいものになっていこうって改めて思えたんです。

鈴姫みさこ:アイドル界のはっぴいえんどみたいになりたいっていう話はずっとしていたんですよね。あの人もあの人もいるし、あの人もいるの!? みたいな、すごいグループだったなって後世でも思われるような。

恋汐りんご:うん、SMAPとかね。

-この人たちが、時代を作っていたんだなっていう。

鈴姫みさこ:かなりそれに近づいているような気がします。

大桃子サンライズ:みんな自分のアップデートに無理してないというか、なりたいものとかがバラバラで。それに徹することがグループにとっても意味があるし。そういうことがたまたま得意な6人、生き様に合っている6人がひとつのグループでやれているのって、バンもん!ならではで。これからも"好きなことをしてる姿がかわいい"を打ち出していきたいなって、その方法を最近考えてます。どんな形だったら、そのすごさとか楽しさを見てワクワクしてもらえるかなって。

恋汐りんご:続けていることもすごいって思うんですけど、ずっと応援してくれているファンの方とか、変わらず現場に足を運んでくれたりするファンの人とかもすごいなって思うんですよ。

ななせぐみ:それは本当にすごいよね。

恋汐りんご:普通、趣味で好きになったものとかって2~3年で飽きちゃったり、環境が変わってライヴ行けなくなっちゃったりすることも多いと思うんですけど、遠くに転勤になっちゃっても、インターネットを通して観ててくれたりとか。そんなにずっと観ていてくれるの? って、嬉しくて。

鈴姫みさこ:ご結婚されたりお子さんが生まれて、子育てのために現場には来れなくなったけど、ちゃんと戻ってきてくれるとかね。

望月みゆ:子供を連れて戻ってきたりね。

鈴姫みさこ:一緒に人生歩んでいる感じがめちゃめちゃ嬉しい。