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INTERVIEW

Japanese

コレサワ

2020年01月号掲載

コレサワ

Interviewer:稲垣 遥

-前回のインタビュー時に、前作『コレでしょ』で、アレンジに関してはアイディアを出し切ったとおっしゃっていましたが、そういったことも影響したのでしょうか?

そうそう(笑)。アレンジャーさんとやりたいっていうのがずっとあって、次は絶対誰かと一緒にやりたいって思ってたので、それを叶えられたCDではあるんですけど、今回が完全に初めてっていう人はいなくて。どこかで関わりがある人にお願いしたのもすごく良かったのかなと思います。

-関わりがあったからこそ言いたいことも言いやすいというか。

そうですね。距離が一歩縮まった関係になれましたし、やっぱり知ってるぶん、お仕事でって感じじゃなくて、愛情を持ってやってくれてると私は思ってるんです。それがやりやすかったし、レコーディングも楽しかったですね。

-そののびのびとやっている感じが伝わってきた感じがしました。そして、第2弾先行シングル「最後の彼女になりたかった」。この曲はどのようにできていった曲ですか?

これは、好きな人が見つかって付き合ったら、ずっとこの人の一番の恋人になりたいなって思うけど、なりたいだけじゃなれないこともいっぱいあるじゃないですか。大人だから、先のことを考えたりとかしてお互いが"結婚しようぜ!"、"イェーイ!"みたいにはなれないところもあるし、大人の恋愛ってすごくごちゃごちゃしてるなって思ったんですよね。この曲の女の子も最後の恋人になりたかったけど、誰かに頼って幸せになろうじゃなくて、自分で自分のことを幸せにしてる女の人もいっぱいいて。そういう人ってかっこいいなって私は感じるから、失恋した人が"大丈夫。私もひとりでも幸せを見つけられる"っていうふうに、前向きになってくれたらいいなぁと思って作りました。サウンドも結構華やかなので、楽しく聴けると思います。

-私の中ではコレサワさんも、失恋をバネにして立ち直っていく強い女性のイメージがありますけど。

あ~そうですね、バネにしないとねぇ。それネタにして......かわいい服買おうって感じですね(笑)。

-(笑)もっとかわいくなってやる! みたいな。

そうですね。やっぱり失恋したら、見返したい、"あいつ手放さなきゃよかった!"みたいに思わせたいじゃないですか。

-その気持ちはありますよね。そして、配信シングルとしてリリース済みの、「たばこ」のアンサー・ソング「恋人失格」がCD初収録です。

みゆはんちゃんに楽曲提供したもののセルフ・カバーを、今回ちょうど『失恋スクラップ』にぴったりなので収録させてもらいました。

-そもそもこの曲はみゆはんさんからのリクエストで書き下ろしたということですが。

そうです。「たばこ」の主人公の相手の気持ちを歌ってほしいということを言ってくれて。でも、アンサー・ソングって自分で書くものじゃなく、他人が書くものだって私の中では考えてたんで、自分で書いていいのかな? って思ったんですけど、みゆはんちゃんが愛を持って、「たばこ」が好きでリスペクトしてくれてるので、"書いてあげたい!"って。だけど、「たばこ」っていう曲が10代の頃に書いた、自分にとってはすごく昔の曲だから、ある意味他人みたいな気持ちで書けたのが良かったのかなと思います。

-みゆはんさんのバージョンのMVには、今年のブレイク俳優の代表格でもある横浜流星さんも出演されて。

ね~! まさかキスシーンがあるとは......めっちゃキュンキュンしちゃいました。で、山田愛奈ちゃんも私、顔がめっちゃタイプな女の子なんですよ。流星君もドラマとかで拝見してたので、カッコいい人が出てくれてるなぁと思って。しかも、美男美女があんなに恋人ごっこしてくれたら、私はもうごちそうさま! って気持ちです(笑)。

-「たばこ」の部屋がすごく再現されててびっくりしました。

そうなんですよ! 小道具も私のぬいぐるみを仕込むとか、映像のチームもすっごくいいチームなんじゃないかなって。美術さんとか、カメラマンさんとか、全部にリスペクトしたいくらいすごいミュージック・ビデオだと思います。

-また、コレサワさんバージョンのMVも公開済みです。これも「たばこ」のMVとリンクしていて。

そうですね。「たばこ」と「恋人失格」で、女の子と男の子が向かい合わせになってる部屋の構造にはしています。

-こういう演出は、コレサワさんのリクエストもあったんでしょうか。

はい。「たばこ」がああだったから、「恋人失格」は男の子の部屋がいいよねっていうのはウチボリさんと話して、ここはソファで上向いてほしいとか、そういうところはふたりで話し合って決めました。

-さらには、コード的な部分でも、「たばこ」と繋がるような仕掛けもあるんですよね。

そうなんです。リズム感だったり、Bメロが「たばこ」と同じようにドラムを刻んでたり、歌詞もそうですけど、ちょこちょこ仕掛けみたいなのは作ってるので聴き込んでもらえたら嬉しいです。

-コレサワさんの曲の中ではキーも低めの印象でしたが。

そうですね。Aメロは低いんですけど、サビは結構上がる、その高低差がある曲なので、自分的に歌うのは難しいです。

-それにしても、初めて「恋人失格」を聴いたときは、男性目線で"そういうとこが嫌いだった"って、歌詞が頭からグサグサ刺してくるなぁと思いました。アンサー・ソングなのにただ美しくて甘く仕上げるんじゃなくて、現実的なところは本当にコレサワさんならではですね。

たしかにちょっと現実を突きつけてしまったかもしれないです......(笑)。でも、自分がきれいごとの歌があんまり好きじゃないから、結構リアルに書いちゃうんですよね。

-だからこそ沁みたり、考えさせられたりする部分もあると思うんですけどね。あと、前にコレサワさんのライヴに行かせていただいたときに、カップルで来ている方の多さに少し驚いたんです。

多かったですか? 嬉しいです。彼女がたぶん私の音楽が好きで、彼氏を連れてきてくれることが多いのかなと思ってて、最初は、"彼氏のほうはつまんなそうだな"とか(ステージから)見えるんです。だけど、最後のほうは彼氏もちょっと笑顔になってると、連れてきてくれて嬉しいなと思いますね。ライヴを観る前は私にあんまり興味なかったであろう彼氏もちゃんと楽しませれるようなライヴを、これからもできたらいいなって。だから、彼氏も連れてきてください(笑)。

-そういう方は、こういう男女それぞれの目線の曲もできたので、なるほどなぁって思ったりしているかもしれないですね。

そうですね。今回は失恋ばっかだからアレですけど(笑)。

-また、最後の1行でハッとさせる歌詞がありますね。これは意図してそうされているんですか? 1回聴いたあと、本音はそう思っていたんだ、ともう1回それを踏まえて聴き直したくなりました。

この相手のことは悪者にはしたくなくって、お前もつらかったんだなって声を掛けてもらえるような曲にしたかったのはあります。このひと言がないとちょっと嫌なやつになっちゃうので、嫌なやつにはしたくないなと思ってました。

-続く「帰りたくないって」は先日のガーデンホール公演で初披露された1曲ですね。音源では鋭くて扇情的なピアノ・ロックといった曲調ですが、ライヴで演奏してみてどうでしたか?

味変みたいな感覚で披露したんですけど、ライヴでは歌詞が全部わからなかったと思うから、また歌詞がわかったうえで聴いてほしいなと思いますね。音源はヴォーカルでいろいろエフェクトを変えてみたりして、結構やってみたかったことを詰め込んだ曲になりました。