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LIVE REPORT

Japanese

コレサワ

Skream! マガジン 2019年12月号掲載

2019.11.10 @恵比寿ザ・ガーデンホール

Writer 蜂須賀 ちなみ Photo by 小坂 茂雄

今年8月にメジャー・デビュー2周年を迎えたことを記念し、感謝の気持ちを"音で返す"というテーマで開催された"コレサワ 2nd Anniversary 君におんがえしツアー"11月10日、恵比寿ザ・ガーデンホール公演。

"まんが日本昔ばなし"のオープニング・テーマが流れるなか、コレサワの朗読からライヴがスタート。老夫婦が鶴を助けたところ、後日、鶴の化身である女性が彼らのもとを訪問。そして、"お礼に曲を作りたいのでお部屋を貸してくれませんか?"と女性が切り出して......と"鶴の恩返し"をアレンジした物語を披露したあと、1曲目「君とぬいぐるみ」が始まった。この日はギター、ベース、ドラム、キーボードをサポートに迎えたバンド編成での演奏。歌詞に綴られた主人公の感情の起伏や、コレサワのヴォーカルに呼応するように柔軟に色を変えるバンド・サウンドに、コレサワとサポート・メンバーのコンビネーションの良さが窺える。アイコンタクトを取り合いながら演奏する5人は非常に楽しそうだ。

タオル回しで盛り上がるのが定番の「泣く門には福きたる」、「たばこ」のアンサー・ソングとなる、みゆはんに提供した「恋人失格」のセルフ・カバーなど、この日コレサワは(アンコール含め)18曲を演奏。そんななか、フロアから飛んでくる声を"なんて言ったー?"と都度拾っていたり、久々のライヴ披露であるはずの「トーキョー」でフロアがしっかり反応していたり(コレサワ自身も"久しぶりにやったのにみんな歌えててさすがー!"と喜んでいた)、観客との親密感が垣間見える場面も。"あなた"の隣で音楽をやっていきたいという、彼女の想いがそのまんま表れたような空間である。そして、ステージにひとり残って弾き語りで演奏した「おやじ」。演奏後、自分の父親に対する悪口を歌った曲であること、さらにその父親が今日ライヴを観に来ていることをユーモアたっぷりに伝え、オーディエンスを笑わせていた。「いただきます」は現在放送中のTVドラマ、"新米姉妹のふたりごはん"の主題歌。家族の絆を歌っており、あたたかい食卓が連想される楽曲である。最後はコレサワらしく"ごちそうさまでした!"で締めた。

また、この日は新曲「帰りたくないって」を披露。"別れたばかりの元カレの家に荷物を取りに行く"というシチュエーションこそ感傷的だが、曲自体はダンス・チューンであり、尺も短めで潔さが感じられる。なお、この曲は来年1月リリースの新譜『失恋スクラップ』に収録予定とのこと。歌詞を読みながらじっくり堪能できる日を楽しみにしたいところだ。

「お姉ちゃんにだけ部屋があったことまだ恨んでるのかな」、「シンデレラ」、「いたいいたい」などのアッパー・チューンの連投で会場の温度をさらに上昇させたあと、人気曲「たばこ」をしっとりと演奏する。"いろいろなミュージシャンがいるなか、コレサワをチョイスして、チケットを買って、こうして集まってくれたことが嬉しいです。ありがとうございます"と改めてファンへ感謝を伝えたコレサワ。本編ラストに演奏されたのは、メジャー・デビュー・アルバム『コレカラー』の最終曲「これから」だ。"これからもきっと しょうもない愛をいとおしい愛を/歌ってくんでしょう 騒がしく君のとなりで"というフレーズが、2周年のお祝いに駆けつけたファンのもとへ届けられたのだった。

アンコールとして鶴に戻った姿で「SSW」を歌ったあと、ライヴは終了した。ステージ上で発表されたように、来年1月には失恋ソングのみを収録したミニ・アルバム『失恋スクラップ』をリリースし、それに伴い3月から全国ツアー("コレサワ LIVE TOUR 2020 HEART BREAK TOUR!!")を開催するというコレサワ。彼女いわく、『失恋スクラップ』は"みなさんの傷口に塩を塗るようなアルバム"らしく、どうやら相当濃厚な作品になっていそうだ。リリースを楽しみにしていたい。


[Setlist]
1. 君とぬいぐるみ
2. あたしを彼女にしたいなら
3. バックアップ
4. わんちゃん
5. 泣く門には福きたる
6. 君と満員電車
7. 恋人失格
8. おやじ
9. いただきます
10. 君のバンド
11. トーキョー
12. 帰りたくないって
13. お姉ちゃんにだけ部屋があったことまだ恨んでるのかな
14. シンデレラ
15. いたいいたい
16. たばこ
17. これから
En. SSW

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