Japanese
Drop's
2019年10月号掲載
Member:中野ミホ(Vo/Gt)
Interviewer:山口 智男
"すごく愛おしい作品"とメンバー自ら語る5thフル・アルバム『Tiny Ground』。作品全体を包み込む穏やかな印象は、成長も含むバンドの成熟の賜物だが、同時に新たな音像やバンド像を打ち出せたのは、バンドが野心的な挑戦的に取り組んだからだ。そんな挑戦を、4人が楽しんでいることが伝わるようなところが今回の大きな聴きどころ。そして、バラードからロックンロールまで幅広い全11曲を聴きながら、バンドの挑戦を追体験することで、『Tiny Ground』はDrop'sのファンにとっても愛着が湧く、それこそ愛おしい作品になるはずだ。
-"四人でなんか、やったことないことやりたい!とジタバタしながらつくってみたら、いま すごく愛おしい作品ができました"と中野さんは新作についてコメントされていましたが、聴きながら、そのジタバタしている姿が伝わるという意味で、リスナーにとっても愛おしい作品になったと思います。中野さんは、どんなところが愛おしいと感じているのでしょうか?
前の2枚のミニ・アルバム(2019年3月リリースの『trumpet』と2018年12月リリースの『organ』)をリリースする前から、このタイミングでフル・アルバムをリリースすると決めていて、そこではライヴでやってきた曲をそのままレコーディングするのではなく、1から新しく作った曲を入れたいという気持ちが全員共通であったんです。「Cinderella」、「毎日がラブソング」を作ったときに、今までと違った音作りや多保(孝一)さんからもいろいろ教えていただきながらやってみた結果、新しいことを試すことがすごく楽しかったんですよ。それに、自分たちがなくさずに持っているものがきちんとあれば、新しいことでも十分できる、大丈夫ということがわかったので、今回はアルバムを通して、今までやったことがないことをやってみたいとか、何かを変えてみたいとか、漠然とはしていたんですけど、そういう考えがあって。それで、いろいろな人の音源を参考にしたり、"こんな音楽があるよ"、"この音楽、かっこいいよ"ってみんなで教え合ったりして、そこから自分たちで、"こういう音を出すにはどうしたらいいんだろう"って1から考えて、ほんとにジタバタしながら、いろいろ試しながら作ったんです。最初は、"どうなるんだろう?"って思ったこともありましたけど、結果、こうしてできあがったことが嬉しいし、振り返ると、すごく愛おしいという気持ちになるんですよ。
-「Cinderella」を作ったときに"電子音を使ってもDrop'sらしさは変わらない"とおっしゃっていたように、今回もDrop'sらしさは全然変わっていないと思うのですが、同時に新しいスタートと言える音像、バンド像をアピールする作品になりましたね。その意味では「Cinderella」、「毎日がラブソング」に続いて、多保さんとコラボレーションした「Lost in Construction」、「アイラブユー」の2曲が大きな聴きどころだと思うのですが、「Cinderella」、「毎日がラブソング」とはまた違う新境地を印象づけるものになっている。「アイラブユー」は中野さんが弾き語りで歌っている動画がYouTubeにアップされていることを考えると、結構前からあった曲なんですよね?
東京に出てきたときに作ったので、2年半ぐらい前からありますね。そのときから弾き語りだったり、バンドでもライヴで何回かやったりしているんですけど、コードがシンプルで、曲が長いわりにちょっと物足りなかったんです。もう少しヒネリが欲しいと思いながら、どうしたらいいんだろうって取っておいたんですけど、もともとある曲も多保さんに手伝っていただけるということになったので、相談してみたら、コード進行から提案してくださって、それで印象がガラっと変わったんです。
-THE BEATLESっぽいというか、いわゆる"フラワー・ロック"っぽいアレンジになっているんですけど、そういうイメージは曲を作ったときになんとなく考えていたものなんですか?
いえ。曲を作ったときはアレンジもそこまで考えてなくて、ギターと歌で作ってみたって感じだったので、今までやってきた曲とそんなに変わらなかったんですけど、多保さんに聴いていただいたとき、コード進行も含め、クラシカルというか、"後期のTHE BEATLESみたいにするのは、どう?"と提案していただいたので、楽器、音作りも思いっきり楽しんで、そういうイメージに寄せていったんです。
-音数を詰め込んでいるわけではないんですけど、基本編成以外の音色も使いながら、面白いアレンジになっていますね。
そうですね。メロトロを入れたのは初めてだし、ベース・ラインも、小田(満美子)は"Paul McCartneyみたいな感じで"って多保さんから言われて、結構いろいろ聴きながら作ってきたみたいで、ベースがすごくいいところで聴こえてくるんですよ。ミナ子(石川ミナ子/Dr)さんのタムのフィルもTHE BEATLESっぽくなっていて。音を左右に振ったことも含め、そこまでコンセプチュアルに作ったのは初めてだったので、普通に音楽好きとして楽しかったです(笑)。
-そうか、Paulを意識しているのか。
いつもと違うベースを弾いているんですよ。小田もすごく楽しそうでした。
-MVで小田さんが弾いているセミアコのベースですか?
そうです。レコーディングでもあれを弾いているんです。
-じゃあ、荒谷(朋美/Gt)さんもMVで弾いているグレッチのホワイト・ファルコンで?
メインではなかったんですけど、部分的には使っていますね。私もギルドの12弦のアコースティック・ギターを弾いているんです。弾くのは、すごく大変でしたけど(笑)、そんなところでもワクワクしながら作れました。
-そして、もう1曲の「Lost in Construction」は「アイラブユー」とは全然違って、今風のR&B、ヒップホップを意識した音作りになっています。
これも曲自体は前からあって。歌詞もできてたんですけど、かっこ良くなりきらなかったというか、どうしたらいいんだろうという曲だったので、多保さんとやれるのであれば、相談しながら自分たちでは思いつかない音像にしてみたいと思いました。エッジの効いた感じというか、バキバキした感じにしたいというイメージはもともとあったんですよ。
-なるほど。「アイラブユー」にしても、「Lost in Construction」にしても、曲は前からありながら、完成しきれなかったということは、そのころから何かしらこれまでとは違うものにしたいという気持ちがあったということなんですね。
そうですね。現在の4人でアルバムを作るのは今回が初めてなので、漠然とはしていましたけど、今までとは違うことをしたいという気持ちはすごくありました。
-同時にバンドでアレンジした曲も鉄琴をはじめ、基本編成外の音色も使いながらいろいろ新しいことに挑戦しているじゃないですか。聴きながら、メンバー全員でアイディアを出しながら作り上げていった様子が目に浮かんでくるんですよ。
曲は私が作っているから、そんなに違うことは基本的にはしていないんですけど、"こういう曲にしたらかっこいいんじゃない?"ってアイディアをみんなで出し合って、それに鍵盤が必要だったら、荒谷が弾けるので試してみたり、私が1回、打ち込みで作ったものを、みんなでやるにはどうしたらいいか考えるみたいな作り方もやってみたりして。ほんと、何も制限を設けずに、できることは全部試してみようって、今まであった曲も1回バラして作り直していったんです。「Blue」という曲はもともと、普通に8ビートで、ジャジャジャンってライヴでもやっていたんですけど、それじゃ今までと変わらないから、ガラっと変えてみたいと思っていて。水の中みたいな、ゆったりとしている感じとか、電子音っぽかったり、低音がドゥーンってくる感じだったり、そういうのがやりたいというイメージはあったので、参考になる曲をみんなに聴かせたり、逆に聴かせてもらったりしながら作っていったんです。
-「Blue」はアンビエントなサウンドがかっこいいですね。
やったことがなさすぎて、逆になんでもありみたいな感じで、ルールというか"こういう音楽だったら普通こうするよね"みたいなのがないぶん、"これ、いけるんじゃない?"ってできるんですよね。それが面白かった。"ほんとに、これでいいんだろうか?"とか"どうなっちゃうんだろう?"とか、みんな思ってたんですけど"なんか、いいじゃん"っていうのでここまで来ました(笑)。
-型通りのものではなく、ユニークなものになるという意味では、全然ありじゃないですか。「Blue」にはエレピも入っていますね。ピアノじゃなくて、エレピっていうのもこだわったところなんですか?
King Kruleってアーティストに一時期ハマっていて。最近のアーティストはその人しか聴かないぐらい好きだったんですけど、彼がNord 1台で弾き語りしている動画を観たとき、こういう音色を使ったら面白いんじゃないかと思って、荒谷に投げたらコードも研究してくれて、最初はストレートだったコードを、"こういうふうにしたら響きも変わるんじゃない?"ってアレンジしてくれたんですよ。
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