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INTERVIEW

Japanese

ベイビーレイズJAPAN × Qaijff

2016年01月号掲載

ベイビーレイズJAPAN × Qaijff

2014年12月にグループ名をリニューアルし、"EMOTIONAL IDOROCK"という指針のもとにリスタートを切ったベイビーレイズJAPAN。2015年の年明けから年末まで精力的なライヴ活動とリリースを続けてきた彼女たちが2016年の幕開けに相応しいエネルギッシュな11thシングル『走れ、走れ』をリリースする。Skream!では、ベイビーレイズJAPANと10thシングル表題曲の作詞作曲を手がけたFoZZtoneの渡會将士との対談を行ったが、今回は『走れ、走れ』初回限定盤AのTrack.3「Dreamer」の制作を行ったQaijffとの対談を敢行。両者は2マン・ライヴを行った仲ということもあり、取材は笑い声が溢れる和やかな空気となった。

ベイビーレイズJAPAN:大矢 梨華子 傳谷 英里香 林 愛夏 高見 奈央 渡邊 璃生
Qaijff:森 彩乃(Vo/Key) 内田 旭彦(Ba/Cho/Prog) 三輪 幸宏(Dr)
インタビュアー:沖 さやこ Photo by Masato Tanada

-ベイビーレイズJAPANとQaijffの接点は2015年にリリースされたベイビーレイズJAPANの9thシングル『栄光サンライズ』に収録された「ノンフィクションストーリー」の楽曲提供。そしてベイビーレイズJAPANのツアーにQaijffが参加し、2組は同年11月1日に江坂MUSEにて2マン・ライヴを行いました。あの日はどんな1日になりましたか?

森:すごく楽しかったです。「ノンフィクションストーリー」をコラボさせてもらって、お客さんたちもすごく喜んでくれていたようでした。

三輪:ベイビーレイズJAPANがいるだけで華やかで、普段のライヴとは1日ずっと雰囲気が違いました。

内田:ベイビーレイズJAPANのライヴが終わってステージからはけるとき袖にいたんですけど、メンバー全員汗びっしょりで。ロック・バンドでもここまで汗かかない......というか俺の方が汗かいてないくらいで(笑)。ベイビーレイズJAPANと出会うまであんまりアイドルに詳しくなかったんで、アイドルとバンドは別物だと思ってたんですけど、お客さんを楽しませるショーを作るということに関しては何も変わらないなと。挨拶もすごくしっかりしてるし、ステージでもステージ以外のところでも見習うところがいっぱいあって。

ベイビーレイズJAPAN:ありがとうございます!

傳谷:私はQaijffさんの世界観が本当に大好きで、「ノンフィクションストーリー」は虎ガー(※ベイビーレイズJAPANファンの総称)さんからも本当に人気の曲なんです。それを作ってくださったQaijffさんと一緒に披露して、Qaijffさんの楽曲でもコラボさせてもらって。このライヴは私の誕生日の前日だったんですけど、本当に素敵なプレゼントみたいな1日になりました。

林:対バン・ツアーでコラボできたのはQaijffさんだけでしたし、対バン・ツアーとしてはファイナルだったんです。それまでコラボしたことがなかったのですごく緊張してたんですけど、森さんがすごくフォローしてくださって。一緒に歌うことができて本当に幸せでした。

-Qaijffのみなさんは「ノンフィクションストーリー」が初めての楽曲提供だったんですか?

内田:そうです。ベイビーレイズJAPANのディレクターさんがオファーをくださって、楽曲提供することが決まって。曲を作ったあとにベイビーレイズJAPANのメンバーさんとお会いしたので、「ノンフィクションストーリー」はMVやアー写、インタビュー動画を見たりして感じたベイビーレイズJAPANをイメージして"こういう曲がいいんじゃないかな?"と思って作っていったんです。それで実際に会ったあとに"あ、もしかしたらここ歌いにくかったかな?"と思うところもあって。だから「ノンフィクションストーリー」はベイビーレイズJAPANを知らなかったからこそ作れた曲だなとも思います。

高見:楽曲提供をしてくださった方々の音源はレコーディング前に必ず聴くんですけど、森さんのピアノが本当にうまくて! ピアノが映える曲はそれまで私たちの楽曲にない方向性だったので、「ノンフィクションストーリー」は楽曲に追いつこうと頑張りました。自分たちの成長に繋がった曲です。

-そしてQaijffにとって2回目のベイビーレイズJAPANへの楽曲提供となる「Dreamer」。今回の楽曲はどういう発想から生まれたのでしょう?

内田:「ノンフィクションストーリー」は僕が作詞作曲をしたんですが、今回の「Dreamer」は森が作詞をしているんです。今回は実際に何度かお会いして対バンもさせていただいたあとの制作だったので"このあたりの音域が歌いやすいのかな? この音域が綺麗に響きやすいのかな?"と考えて。"リコピン(※大矢)がこう歌ったら可愛いんだろうな~"みたいな勝手な期待と想像を膨らませました(笑)。「ノンフィクションストーリー」はベイビーレイズJAPANの中でも個性的というポジショニングの曲なので、今回は"俺らが思うベイビーレイズJAPANっぽい曲を書きたいな"と思ったんです。前向きで、みんなが歌える曲にしたくて。

森:"ベイビーレイズJAPANはこんな子たちなんだな"というのを知ったうえでの制作だったので、"5人はこういう気持ちで活動していくんだろうな"という想像が膨らんだというか。ベイビーレイズJAPANから5人で力を合わせて前へ進んでいこうとしているのを感じたので、5人の気持ちを想像して書かせてもらいました。

傳谷:「Dreamer」を聴いて、Qaijffさんは私たちのことをいっぱい考えて理解してくださったんだなと思いました。この曲はまさに私たちの等身大で、実際考えたり想っていることなので感情が入るぶんすごく歌いやすいです。

大矢:普段バンドさんのライヴを観に行かせていただく機会がたくさんあるんですけど、一体感が出るのはやっぱり(ステージと観客が)一緒に声を出す瞬間だなと思って。"私たちの曲にはファンの人たちと一緒に歌えるものがそんなに多くないね"、"そういう曲がいつか歌えたらいいね"という話を5人でしてるときに「Dreamer」をいただいたのでみんなで"これだー!"って。この曲はみんなで歌っている感じを出したかったので、2人組でレコーディングをしたりして。だからすごく楽しかったです。

林:ベイビーレイズJAPANは誰かひとりがずば抜けた存在感があったり、誰かひとりが遅れをとっているとかではなく、ずっと5人が横並びで一緒に進んできていて。だから「Dreamer」の歌詞にはメンバー同士で言い合いたい言葉がたくさんあるんです。自分もこの曲を歌うことで元気をもらうし、これからも頑張ろう!と前向きになることができました。

森:本当に愛夏ちゃんの言う通りで、2Aの"笑いあったり涙したり数え切れない日々"という歌詞は、5人で力を合わせているところを想像して書きましたね。バンドもメンバー同士でぶつかるから、絶対ベイビーレイズJAPANも5人でぶつかることや苦しい瞬間もたくさんあるよなと。そのうえで"お客さんをみんな連れてくよ!"という気持ちを持ってるなと思って書いていったので、それが伝わっているのは本当に嬉しいです。

高見:「Dreamer」は「ノンフィクションストーリー」とは違うQaijffさんの色というか、Qaijffさんの中にある違う色だなと思って。それで歌詞は私たちの気持ちを理解したうえで書いてくださってるから......「Dreamer」はQaijffさんが作ってくださった曲なんだけどベイビーレイズJAPANなんですよ。歌詞の内容もレコーディングするとき感情がめちゃくちゃ乗せやすかったですし、一緒に歌うところもライヴで見ている風景が思い出されて、歌っててすごく気持ちよかったです。学生の方に合唱で歌って欲しい!

渡邊:「ノンフィクションストーリー」も音源で聴いた印象と、ダンスがついたものをライヴで観る印象がまったく違うものなので、「Dreamer」もダンスがついたり、お客さんと一緒に歌ったりしていくと、どんどんいいものになっていくんじゃないかなと思ってます。だからライヴで披露して、お客さんと一緒に歌えるのがすっごく楽しみです(※取材日:12月中旬)。

大矢:おまけに「Dreamer」のレコーディングはツアー・ファイナルの次の日だったんです。数時間前までファンの方々と一緒にいたので、ライヴのことがすごく想像しやすくて。ライヴの感覚が残ったままレコーディングできました。