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INTERVIEW

Japanese

THE ORAL CIGARETTES

2014年11月号掲載

THE ORAL CIGARETTES

THE ORAL CIGARETTES

Official Site

メンバー:山中 拓也(Vo/Gt) 鈴木 重伸(Gt) あきらかにあきら(Ba/Cho) 中西 雅哉(Dr)

インタビュアー:沖 さやこ

-山中さんが夏フェス終わりの時期にブログに書いてらした"自信と新たな目標"というのは、そういうことだったんですね。この4ヶ月間、フェスもライヴもありで、とてもハード・スケジュールだったと思うのですが、制作は順調にいきましたか?

山中:......まあ苦労したなあ?

全員:うんうん。

山中:曲数的には問題なかったんですけど、ちゃんと自分たちが納得できるアルバムにしたいと思って、"1週間奈良に帰らしてほしい"と事務所に無理を言って(笑)。自分たちがずっとお世話になってきたスタジオがあって、そこに戻ったら曲ができるはずやと。なのでいい曲を作りたいという思いだけで、4人で1週間奈良に帰って制作しました。

中西:合宿みたいやったな。ライヴハウスの上にあるスタジオで、そこの店長は僕らのことそっけなくあしらうんですけど、実はめっちゃ大好きなんですよ(笑)。1週間スタジオ使いたいんですけど......と頼んだときも"仕方ねえなあ"って。そんなこと言いつつも絶対嬉しいんですよ(笑)。曲作りをガッとやってると、煮詰まりすぎて良くないときもあって。そういうときに店長が僕らのとこ覗いてきて"いつまでやるの?"と言ってきたりして、そういうやり取りで息抜きができて、曲作りが捗ったりしました。その環境でやらせてくれた事務所やスタッフさんにすごく感謝しています。

あきら:東京にいるとみんな何かと予定を入れちゃったり、感じたことがすぐ試せないまま時間が流れることもたくさんあるので。奈良のスタジオで集中的に作るという作りかたを昔からしてたから、やっぱり"あ、この感じこの感じ!"と取り戻したし、本当に場所って大事なんやなと思ったし。......独特の居心地の良さがあるやん?

鈴木:あるねえ。

あきら:煮詰まったらみんなでご飯食べたり、何時から何時とかも決めずに、曲ができたら帰ろーとか。そういうゆるい感じでできたんで、良かったです。

鈴木:僕は最初3日間くらいはすんごい追い込まれてた感がありました。気ィついたら3日飯食うてなくて(笑)。僕ら何かきっかけがないと曲が作れないタイプなんですけど、今回拓也が最初に持ってくる曲が結構バラードめの曲が多くて。アルバムを通して見たときに、テンポの速い盛り上がれる曲が欲しいなと。

-そういうこともあって、奈良での曲作りを申し出たんですね。

鈴木:そういう盛り上がれる曲は、ギター・リフから作るのがいいのかなと思ったんで、何かいいリフを出さなあかんなと......それで最初は追い込まれてました(笑)。

山中:結局奈良のスタジオに行く前に僕が作ってた曲はアルバムに入れなかったんです。そのバラードばっかりできていた時期は、結構自分の中でガッ! とした曲をやるのが嫌な時期やって。なんか、自分の周りに溢れている曲が"お客さんが楽しい"みたいな曲が多すぎるなー......と思ってて。それを打破したいというか、そういうものをいいなと思わなくなってしまっていたんです。いい歌が聴きたいし、もっとみんなが口ずさみたくなるようなメロディが綺麗な曲を作りたいなー......というのが無意識に頭の中にあって。それでメロディ先行で作るとどうしても出すもの全部がバラードっぽくなっちゃう。アルバムに入れるにあたってみんなでノれる、楽しめる激しめの曲を作りたいけど"シゲ(鈴木)、俺無理やわ! 作れん!""何かきっかけになるようなリフくれ"って話をして......シゲが3日間苦しむという(笑)。

鈴木:結局思いついたのも1番リラックスしてるときやったな。壁にもたれてみんなだれてて、誰かは音楽聴きながらやったり、誰かは何か叩きながらやったり、そういうときにチャラチャラ弾いてたときのを拓ちゃん(山中)に"それ!"と言ってもらって。俺はもう自分がようわからんくなってたから"え、これ?"って感じやったけど(笑)。それでできたのが「モンスターエフェクト」という曲です。

-その甲斐あって、この『The BKW Show!!』でオーラルは、理知的なサウンド・メイクと歌謡曲なさがらに耽美的なメロディという個性をより引き立てることに成功していると思います。今回そのアルバムで BKW=番狂わせ、という、オーラルの象徴にもなる言葉が掲げられているところも意味は大きいですし。

山中:オーラル自体が番狂わせな存在だと思うんです。オーラルが始まったときからずっと"上を目指してやろう"という気持ちでやってきているんで、アルバムの曲を見てタイトルを決めるのではなく、今はオーラルがどんなバンドなのかたくさんの人に知ってもらいたいからオーラルの象徴となる言葉ってなんやろう?と考えたときに、4人で"BKW使ったほうがいいんじゃない?"という話になって。このアルバムでオーラルをもっと知ってほしい。オーラルを知っていた人にも知らない部分が絶対にあるし、フェスとかで"オーラルのライヴ楽しいな"と思ってくれた人には"それ以外の部分もあるんやで"というのを伝えたかったんで。"オーラルはこんなこともできるんやで"というのを精一杯伝えるためのアルバムですね。