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Japanese

Poet-type.M

2015年07月号掲載

Poet-type.M

楢原英介 (VOLA & THE ORIENTAL MACHINE / YakYakYak)

共同サウンド・プロデュースで携わるにあたり、まず、これまでのやり方を再構築するところから始めました。2年間ライヴ、レコーディングと参加して"効率"と"工夫"をどんどん提案していきました。「その自慰が終わったなら」という曲は、主要フレーズは活かしつつも、大幅にアレンジは変えました。もっとサウンドが歪んでいて、男らしい曲だったんですよ(笑)。Mix時のオーダーは"水が弾くようなサウンドで"みたいな感じだったと思います。"夏盤"らしいというか、爽快な曲になりましたね。ある意味男らしい(笑)。アコースティック・ギターも別の曲ではループしたり、トラックを4~6本ほど同時再生させたりと、今までとは違うアプローチでのアコースティック・ギター・サウンドができたかと思います。門田匡陽は言葉の使い方、選び方のセンスが抜群にあります。比喩表現も豊かで、絶対出てこないだろうってフレーズがたくさんでてきて毎回ビックリします。そのため、むやみやたらに引用するとすぐバレると思うので、フォロワーのみなさん気をつけて(笑)。


伊藤大地

門田との曲とのつき合いはもう17年くらいになります。色んなバンドやセッションで彼の曲を演奏してきて、曲への印象は不思議と今も変わりません。それは今回の曲たちも一緒。(ナラヤンのナイスアレンジが効いてて新鮮だったけど!)一聴すると、複雑に聴こえる曲構成もすぐに身体に馴染んでシンプルに解釈できるのは、友達としてのつき合い20年耳のなせる技かしら? リスナーのみなさんも同じ? 答えはともかく、それが門田曲の魅力だと思う。迷路かと思ったらゴールまで一直線だったと気がつかされる感じ。録音に意識したことは、門田とのふたりで録音(リズム隊)が多かったので、オケに惑わされずにふたりのグルーヴを優先させるように演奏したこと、ドラムが明るいけど古臭いサウンドになるように気を使ったこと。


水野雅昭

たまに、"門田匡陽ってあのときが一番良かった"とか言う人がいるけど、僕は、今の門田匡陽が一番好きです。常に進化し続けている様に感じるし、ポップにもアンダーグラウンドにも同時にアプローチできるところは、キャリアを経た今ならではの大人の余裕みたいなものと無邪気な遊び心のバランスがすごいと思います。そんな個性的な音楽に負けない様に、ドラミングのプレイも音色も"どこにも属さないでいるなあ"という存在を意識しました。僕にはそこを求められている気がするし、それがとてもハマった作品になったと思います。ぜひとも一聴していただきたいと思います。


中畑大樹 (syrup16g / VOLA & THE ORIENTAL MACHINE / YakYakYak)

門田君とはわりと前からの知り合いでしたが、この度初めて作品に参加させてもらえることになり一緒に音を出すのをすごく楽しみにしてました!「瞳は野性、星はペット」のデモを初めて聴かせてもらったときは、シンプルなアレンジながらも夏の夜空をイメージできるような何だか懐かしい気持ちになり、すぐ好きになりました。この曲の持つ雰囲気がなるべく広がるように門田君とナラ様と一緒にスタジオに入り、お互いのアイディアを出したり遊んだりしながら曲を詰めていった時間はすごく楽しい時間でした。曲が徐々に壮大になっていくようにゆっくりダイナミズムをつけて丁寧に演奏したつもりですが、門田君の世界観に感化されて曲に呼ばれるまま好きなように叩いただけなのかもしれません。なるべく夜空が近い場所でひとりで聴くのが個人的オススメです!


宇野 剛史 (GOLIATH / ex.ART-SCHOOL)

いつも新譜やデモを聴かせてもらうときには詞を読ませていただいてからという流れ。この詞、言葉がトラック(曲)との不協な絡みがたまらなく、毎度門田ワールドをニヤついて聴いています。なので、夏盤のMV「その自慰が終わったなら(Modem Ghost)」のリリック・ビデオ的アプローチはかなりお気に入りです。レコーディングは「バネのいかれたベッドの上で」「窮屈、退屈、卑屈」の2曲に参加させてもらいましたが、両曲ともにライヴで披露している曲なのでライヴに近い感じで、それとサウンド・プロデューサーのナラヤンの手腕もあり、彩り豊かな作品に仕上がっていると思います!

 


Poet-type.M
concept mini album D&D 2nd story
『A Place, Dark & Dark -ダイヤモンドは傷つかない-』
[I WILL MUSIC]
PtM-1031 ¥1,500(税別)
NOW ON SALE
amazon | TOWER RECORDS | HMV

1. バネのいかれたベッドの上で(I Don't Wanna Grow Up)
2. その自慰が終わったなら(Modern Ghost)
3. 窮屈、退屈、卑屈(A-halo)
4. 神の犬(Do Justice To?)
5. 瞳は野性、星はペット(Nursery Rhymes ep2)
6. ダイヤモンドは傷つかない(In Memory Of Louis)

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