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DISC REVIEW

Japanese

A Place, Dark & Dark -性器を無くしたアンドロイド-

秋らしい哀愁とかアンニュイという形容に収束しきれないカオティックな展開を見せるTrack.1「だが、ワインは赫(Deep Red Wine)」の、物語とともに呼吸するようなストリングス・アレンジにまず圧倒される。Good Dog Happy Menから綿々と続く世界観をさらに熟成したようなこの曲に門田匡陽の作家としての背骨を感じつつ、意外なほどキャッチーな歌メロを持つTrack2「あのキラキラした綺麗事を(AGAIN)」など、光を感じる楽曲を経て、門田と楢原英介のギターが織りなす空気感が森の中や、瞬く星空をイメージさせるTrack.5「プリンスとプリンセス(Nursery Rhymes ep4)」、穏やかな音像に乗せて厳しい言葉が並ぶタイトルチューンに至る6曲。世界に対する決然とした態度、表現の自由度を堪能できる。(石角 友香)