Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

DISC REVIEW

Japanese

A Place, Dark & Dark -ダイヤモンドは傷つかない-

夜しかない街、"Dark & Dark"も、さすがに夏は輝度の高い楽曲が居並ぶ。Track.1「バネのいかれたベッドの上で(I Don't Wanna Grow Up)」で聴けるGood Dog Happy Menでの楽隊的な生命感、打って変わって、8bit感たっぷりなゲーム・ミュージック的なイントロダクションから80年代ニュー・ウェイヴ的な「窮屈,退屈,卑屈(A-halo)」、ピアノとシンセのレイヤー、辛辣な言葉が涼し気なサウンドに乗るクールネスが、正義を振りかざすことの怖さを伝える「神の犬(Do Justice To?)」。しかし最終的には、"君の本当の自由は星の数以上さ"と、夜しかない街をうろつく私やあなた自身の物語を優しく、ある種冷静に見守ってくれているような心持ちになるのはなぜだろう。過去に思いを馳せ静かに過ごす夏もいい。(石角 友香)