Japanese
Poet-type.M
第3章【秋盤】−別れ−『A Place, Dark & Dark -性器を無くしたアンドロイド-』
前2作では、安易な共感を拒絶しつつもサウンドの聴感上はブライトな楽曲を冒頭に配置していたPoet-type.Mが、いよいよ重層的な音楽の力量を遠慮なく打ち出してきた印象のある第3章。 楢原英介による弦楽カルテットのアレンジが、徐々にカオティックな様相を呈する「だが、ワインは赫(Deep Red Wine)」(Track.1)は、ぜひとも70年代中期のDavid Bowieが好きな御仁にも聴いていただきたい(読者の親御さん世代か?)。夏盤で示唆した世の中の窮屈さは、ここにきてテーマを"アンチ全体主義"と、より能動的なものにシフトせざるを得なかったことは、今の日本に生きる人なら他人事ではないだろう。タイトル・チューンの優しい音像に乗る弾劾も彼らならではのセンス。次章を含めて見えてくるものとは果たして?(石角 友香)
第2章【夏盤】−出会い−『A Place, Dark & Dark -ダイヤモンドは傷つかない-』
春盤で"A Place, Dark & Dark"が、ファンタジーといえど、我々が生きる現実の街を映す鏡のようなものだと悟ったうえで迎えたのが、この夏盤と言えるだろう。春以上に輝度の高い季節をビートの躍動感が増した音像で表現しているのは、第1章ではひとりのミュージシャンとしての参加だった楢原英介(VOLA & THE ORIENTAL MACHINE/YakYakYak)が、サウンド・プロデュースでもアイディアと熱量を注いだ成果だ。本作の裏テーマはSNSなどに象徴される根拠や必要性が曖昧な"情報"。ピアノとシンセのレイヤーと美しいメロディを持つ「神の犬(Do Justice To?)」(Track.4)を門田はそうした情報を正義とする軍隊の軍歌のようだとインタビューで答えていたが、まさに秋盤に繋がるテーマであることが振り返って理解できる。(石角 友香)
第1章【春盤】−旅立ち−『A Place, Dark & Dark -観た事のないものを好きなだけ-』
"A Place, Dark & Drak"――夜しかない街を舞台にした連作第1章は、共感こそが正義のような風潮に、ファンタジーでもってリスナーの想像力を信頼するという、Poet-type.Mの意思表示にして挨拶状のようでもある。春という季節にも起因するのか、80'sニュー・ウェーヴ的な透明感と硬質な輝きを持つギター・サウンドやシンセが本作の主な質感ではあるのだが、現のバンド・シーンやフェスバブルに冷笑と嫌悪を示した「救えない。心から。(V.I.C.T.O.R.Y)」(Track.4)に対するリアクションが、Poet-type.Mに対するひとつのイメージを作ったこともたしかだろう。またGood Dog Happy Menから続くチェンバー・ロック的なアプローチを伊藤大地とふたりだけで完成した「泥棒猫かく語りき(Nursery Rhymesep3)」(Track.5)で聴くことができる。(石角 友香)
思考の深淵をめぐる、静かなる夜間飛行
夜しかない街の物語4部作。現在までに3作が発表され、それぞれ独立した作品として楽しめ、また彷徨いながらも自分の足で歩み出す人間の心の動きが細やかに綴られた、ポエトリーな成長譚だ。闇夜へ船を漕ぎ出しかけがえのない宝を見つけ、エクスペリメンタルな旅をし、やがて自分だけの歌を口ずさむ。漠とした哀しみを通奏低音に、主人公の瞳はクリアに冴えていく。その美しさが音に宿る。(吉羽 さおり)
独りの世界は無限大
音楽がカンフル剤のように消費されていく現状に突き付ける"NO"。強いストーリー性を持ちながらも解釈を聴き手に委ねていく楽曲。Poet-type.Mが描く"夜しかない街の物語"、第1章は"君は独り/絶対独りで無敵さ"という言葉で終わった。それはこの音楽があなたの感性を信頼している証でもあり、ソロ・ミュージシャン、門田匡陽の活動スタイルの幹となるものでもある。(蜂須賀 ちなみ)

Poet-type.M
concept mini album D&D 3rd story
『A Place, Dark & Dark -性器を無くしたアンドロイド-』
[I WILL MUSIC]
PtM-1032 ¥1,500(税別)
2015.10.21 ON SALE
amazon | TOWER RECORDS | HMV
1. だが、ワインは赫(Deep Red Wine)
2. あのキラキラした綺麗事を(AGAIN)
3. ある日、街灯の下(Farewell, My Lovely)
4. 双子座のミステリー、孤児のシンパシー(GPS)
5. プリンスとプリンセス(Nursery Rhymes ep4)
6. 性器を無くしたアンドロイド(Dystopia)
"festival M.O.N-美学の勝利-"
2015年10月3日(土) 大阪MUSIC CLUB JANUS
出演:Poet-type.M / BURGER NUDS / Good Dog Happy Men
開場 17:00 / 開演 18:00
チケット:¥3,800(税込)+D別
各プレイガイドにて発売中
お問い合わせ:GREENS (06-6882-1224)
2015年10月24日(土) 恵比寿LIQUIDROOM
出演:Poet-type.M / BURGER NUDS / Good Dog Happy Men
開場 17:00 / 開演 18:00
チケット:¥3,800(税込)+D別
各プレイガイドにて発売中
お問い合わせ:エイティーフィールド (03-5712-5227)
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