Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

DISC REVIEW

Japanese

2014年10月号掲載

こころとあたま / いたちごっこ

橋本絵莉子のメロディと歌が軸にありつつ、圧倒的に音圧も疾走感もレンジが広がった「こころとあたま」。特にサウンドとして新しい下村亮介のアナログ・シンセもグルーヴを生み出してこそいるものの、チャットモンチーらしさの中に溶け込んでいるのが聴いていて心地よい。一転、牧歌的なピアノの軽快さが印象的な「いたちごっこ」。それでいて巷に溢れるテンプレな音楽と、音楽を奏でる場所として自分が選んだこの場所=東京で生きることをソリッドな言葉で表現しているのが中々に強かだ。2人体制のときの無敵感とはまた違う、もっと鋭く、さらに音楽的なチャットモンチーがここにいる。カップリングにはライヴの登場SEとしても人気のgroup_inouのミックスによる「変身(GLIDER MIX)」も収録。(石角 友香)