Japanese
チャットモンチー
2010年03月号掲載
Writer 佐々木 健治
昨年、サード・アルバム『告白』を発表し、さらにバンドとしての成長を感じさせた彼女たちは、ここ数年で最も成功した女性ロック・バンドと言える存在となった。その怒涛の勢いと創作意欲の高さは、2006年のデビューからアルバム3枚、シングル10枚というリリース量が示している。
2006年のデビューから、その独特の魅力を持つ楽曲の輝きは消えることなく、2008年には武道館公演まで実現してしまった。近年、新しいガールズ・バンドが現れては消えていく中、チャットモンチーだけはその輝きと存在感を増し続けている。
そんなチャットモンチーによるシングルのカップリング集と未発表アコースティック集を収録した裏ベスト的作品『表情<Coupling Collection>』が発表される。こうして並べて聴くと、シングルのカップリングにするには勿体ないほどクオリティの高い楽曲がズラリと並ぶ。たとえアルバムに収録されていない楽曲であっても、付け足しのような曲は一曲もないからこそできるこの企画。チャットモンチーの成長の軌跡を普段はスポットが当たりにくいカップリング集から辿ることができる面白いコンピレーションになっている。
女性らしいしなやかさとキュートさが同居するメロディと、自身をさらけ出すような等身大の歌詞。オルタナティヴ・ロックを機軸にしたサウンド・アレンジ。そのどれもがデビュー当時からオリジナルな輝きを放っていたことを再認識させられる。
その中でも、彼女達の人気を決定付けたシングル『シャングリラ』収録の「迷迷ひつじ」では絶妙に重なり合っていくヴォーカルで心の揺れを表現し、しなやかなリズムから始まる「バスロマンス」や「three sheep」などでの絶妙なコーラス・ワークは、チャットモンチーの大きな魅力のひとつ。心の機微まで表現する、ひねりの効いたコーラスが彼女たちの歌に深みを与える。
今回、聴いていて改めて思うのは、チャットモンチーのメロディが持つ独特の魅力の源は、話す行為と歌う行為をどこまで近づけられるかということなんじゃないだろうか。歌うように話し、話すように歌えるか。だからこそ、時に微妙なズレの感覚もあるのだけれど、自身をさらけ出すような極私的な歌詞は、その一箇所の絶妙なズレがあるからこそ、逆にすっと入り込んでくる。まず、歌詞が先にあり、そこに曲をつけるという彼女達だからこそ、歌詞が最も生きるメロディに行き着いているのだろう。
そして、その独特のメロディの上で綴られる、自身の想いを等身大の物語に変換するチャットモンチーの歌詞には、不特定多数を事前に想定したような曖昧さは一切ない。3人全員が作詞するということもあって、その赤裸々な物語を奏でる生身の3人がいるだけだ。その分、彼女達の物語が多くの共感と共鳴を生み出すという、まさに理想的なポップ・ミュージックの姿がある。
DISC 2には、未発表のアコースティック・ヴァージョンが6 曲収録。剥き出しのメロディが持つ牧歌的な響きと、リラックスして楽しむ3人の様子を楽しむことができる。
これから、アメリカでのフェス「SXSW」出演やそれに伴うツアーを経て、5月11日からはシングルのカップリング曲だけでのセットで『顔 to 顔ツアー』も行われる。
★チャットモンチーに恋をしたなら。鉄板のガールズ・ロック3選★☆★☆★☆★☆★☆
JITTERIN'JINN 『パンチアウト』(1990)
音楽センスとプレイヤビリティの高さは群を抜くJITTERIN'JINNの3rd。
「夏祭り」しか知らないなんて人は、ネオアコからの影響が最良の形で結実した初期3作を。
JUDY AND MARY 『FRESH』(2000)
YUKIというポップ・アイコンの存在とともに、
現在も多くのバンドに影響を与え続けるJUDY AND MARYの軌跡を辿るベスト・アルバム。
SEBASTIAN X 『ワンダフル・ワールド』(2009)
天然成分丸出しのポジティヴなメロディと歌詞、賑やかなサウンドを持つ
ポップ・ソングに、理屈抜きで心躍るデビュー・ミニ・アルバム。
- 1
LIVE INFO
- 2025.10.08
-
THE ORAL CIGARETTES
TOKYOてふてふ
FOO FIGHTERS
Re:name × Enfants
JON SPENCER
MONO NO AWARE
ORCALAND × Gum-9
- 2025.10.09
-
キュウソネコカミ
Rei
OKAMOTO'S
終活クラブ
JON SPENCER
DOES
アイナ・ジ・エンド
感覚ピエロ
Hedigan's
Plastic Tree
羊文学
Kroi
- 2025.10.10
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
暴動クラブ × 大江慎也
Rei
SUPER BEAVER
ザ・シスターズハイ
KING BROTHERS
PEDRO
YOASOBI
moon drop
オレンジスパイニクラブ
OKAMOTO'S
the cabs
WHISPER OUT LOUD
FRONTIER BACKYARD
LEGO BIG MORL
JON SPENCER
NOMELON NOLEMON
a flood of circle
DOES
水曜日のカンパネラ
FOO FIGHTERS
キタニタツヤ
たかはしほのか(リーガルリリー)
ExWHYZ
MONOEYES
藤森元生(SAKANAMON)
大塚紗英
感覚ピエロ
ZAZEN BOYS×サニーデイ・サービス
East Of Eden
アーバンギャルド
JYOCHO
羊文学
小林私
THE SPELLBOUND
- 2025.10.11
-
終活クラブ
キュウソネコカミ
トンボコープ
Appare!
cinema staff
秋山黄色
YOASOBI
moon drop
コレサワ
OKAMOTO'S
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
KNOCK OUT MONKEY
INORAN
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
KANA-BOON
ExWHYZ
FRONTIER BACKYARD
androp
カミナリグモ
brainchild's
フレデリック
envy × world's end girlfriend × bacho
"JUNE ROCK FESTIVAL 2025"
East Of Eden
Official髭男dism
藤沢アユミ
豆柴の大群
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.12
-
a flood of circle
キュウソネコカミ
SUPER BEAVER
WtB
キタニタツヤ
セックスマシーン!!
WESSION FESTIVAL 2025
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
INORAN
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
Omoinotake
Bimi
ART-SCHOOL
Official髭男dism
eastern youth
なきごと
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.13
-
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
Awesome City Club
ExWHYZ
Appare!
The Biscats
brainchild's
Rei
OKAMOTO'S
秋山黄色
Age Factory
トンボコープ
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
"WESSION FESTIVAL 2025"
岡崎体育
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
シド
SCANDAL
cinema staff
Cody・Lee(李)
コレサワ
ネクライトーキー×ポップしなないで
リュックと添い寝ごはん
eastern youth
hockrockb
Omoinotake
Kroi
PIGGS
清 竜人25
Plastic Tree
ぜんぶ君のせいだ。
LiSA
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.14
-
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
ドミコ
THE ORAL CIGARETTES
Hump Back
Survive Said The Prophet × NEE
MONOEYES
ぜんぶ君のせいだ。
超☆社会的サンダル
go!go!vanillas
武瑠 × MAQIA
- 2025.10.15
-
ドミコ
LONGMAN
PEDRO
キュウソネコカミ
MONOEYES
打首獄門同好会
アカシック
HY × マカロニえんぴつ
ポルカドットスティングレイ
藤巻亮太
- 2025.10.16
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
YOASOBI
PEDRO
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
"Shimokitazawa SOUND CRUISING presents. サウクルラボ vol.1"
SCANDAL
SIX LOUNGE
brainchild's
- 2025.10.17
-
挫・人間
キュウソネコカミ
打首獄門同好会
アイナ・ジ・エンド
YOASOBI
a flood of circle
ズーカラデル
LONGMAN
chilldspot
otsumami feat.mikan
リュックと添い寝ごはん
コレサワ
神聖かまってちゃん
終活クラブ
NOMELON NOLEMON
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
フラワーカンパニーズ
SUPER BEAVER
東京スカパラダイスオーケストラ
BIGMAMA
Bimi
- 2025.10.18
-
TOKYOてふてふ
伊東歌詞太郎
挫・人間
シド
OKAMOTO'S
YONA YONA WEEKENDERS
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
アイナ・ジ・エンド
moon drop
RADWIMPS
キュウソネコカミ
ぜんぶ君のせいだ。
bokula.
the cabs
SWANKY DOGS
amazarashi
INORAN
WtB
osage
"LIVE AZUMA 2025"
カミナリグモ
Cody・Lee(李)
阿部真央
Newspeak
センチミリメンタル
東京スカパラダイスオーケストラ
Keishi Tanaka × 村松 拓
"ASAGIRI JAM'25"
ズーカラデル
I Don't Like Mondays.
Victoria(MÅNESKIN) ※振替公演
ロザリーナ
the paddles
神聖かまってちゃん
LACCO TOWER
星野源
- 2025.10.19
-
DYGL
リュックと添い寝ごはん
OKAMOTO'S
Age Factory
bokula.
ぜんぶ君のせいだ。
moon drop
コレサワ
TOKYOてふてふ
RADWIMPS
SIX LOUNGE
リリカル / みじんこらっく / とにもかくにも / ティプシーズ / 台所きっちん
SUPER BEAVER
Laura day romance
WtB
Omoinotake
"LIVE AZUMA 2025"
Cody・Lee(李)
ビレッジマンズストア
SPRISE
伊東歌詞太郎
浪漫革命
LUCKY TAPES
ハンブレッダーズ / KANA-BOON / キュウソネコカミ / マカロニえんぴつ ほか
ネクライトーキー×ポップしなないで
Keishi Tanaka × 村松 拓
ナナヲアカリ
"ASAGIRI JAM'25"
高岩 遼
Sou
森 翼
SCANDAL
パピプペポは難しい
osage
星野源
PIGGS
- 2025.10.20
-
打首獄門同好会
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
TOKYOてふてふ
TenTwenty
- 2025.10.21
-
The fin.
神聖かまってちゃん
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
RELEASE INFO
- 2025.10.08
- 2025.10.09
- 2025.10.10
- 2025.10.11
- 2025.10.12
- 2025.10.13
- 2025.10.14
- 2025.10.15
- 2025.10.17
- 2025.10.19
- 2025.10.22
- 2025.10.24
- 2025.10.26
- 2025.10.29
- 2025.10.30
- 2025.10.31
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
OASIS
Skream! 2025年09月号