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INTERVIEW

Japanese

めろん畑a go go

 

めろん畑a go go

Member:中村ソゼ 琉陀瓶ルン 崎村ゆふぃ 知世千世 あみのころみ

Interviewer:宮﨑 大樹

めろん畑a go goが2020年8月にリリースしたミニ・アルバム『to IDOLS to US to YOU』は、コロナ禍でもアイドルとして生きていく決意や、彼女たちのアイドル道を音楽へと昇華した作品だった。それから約1年、この国のエンターテイメントは相変わらず窮地に立たされ続けているが、それでもめろん畑a go goは、哀しみや孤独を背負いながらも走り続ける意志を持っているし、苦境を笑い飛ばすようなパワーがある。そんなことを思わせてくれたニュー・シングル『哀$戦士』について話を訊いた。

前回インタビュー(※2020年8月発行のSkream!マガジン"めろん畑a go go 特別号"掲載)してから約1年経ちますが、コロナ禍がここまで長引くとはという感じで。前作のミニ・アルバム『to IDOLS to US to YOU』は、コロナ禍でのアイドルとしての生き様、アイドル道を見せつける作品でしたけど、前作のリリースから今日まで、どういう想いで活動をしていましたか?

ルン:意外と変わってないかも。

ころみ:うん。私も変わってない。

ゆふぃ:変わらずライヴし続けているので、スタンスそのものは、ほとんど変わってないんじゃないかなと思います。

ソゼ:最初は"今だけ頑張る"じゃないけど、今だけが危機で、そのうち戻るんだろうなみたいな気持ちはどこかにありました。でも、今はもうこの状況の中でやるしかないって感じになってきたかも。昔に戻ることはないのかなって。

千世:上手に付き合っていく方法を考え始めたって感じ。

-この1年で人生を見つめ直すみたいなこともありましたか?

ころみ:ありました! 見つめ直してましたね......見つめ直してます!

千世:今も(笑)!?

ころみ:うん。やめていく子とかもめちゃくちゃいるから"なんでまだやってるんだろう?"という自分もたまに出てきたりして。でも、やっぱりアイドルが相当好きなんだなという確信を持てました。

千世:やめる選択肢もないし。

-そういうことは頭をよぎらなかった?

ころみ:うん。今のところはないですね。この1年でもなかったかな。

千世:少しずつでも前進しているような気もしてるので。後退はしていないような気がするから、前進してるうちはやりたい気持ちがあります。

ゆふぃ:実は、私は何回かそういうことを思ったこともあります。"何をしてるんだろう?"という自分と、"ここでやめてどうすんの?"という自分と、何人も自分がいるような感じもありました。常にいろんな自分が戦ってる状態で。でも、この状況の中でもライヴを観てくださる方や、新しく来てくださる方が増えているので、やめる選択肢はないなという結論になりました。やりたくて自分がやっていることだから、その選択肢はないなというふうに落ち着いたんです。

-中村さん、琉陀瓶さんは、自分の中で何か変化はありましたか?

ソゼ:私は......歯磨きをいっぱいするようになりました。

-手洗いうがいじゃなくて、歯磨き?

ソゼ:はい。帰ってすぐするようになりました。予防法を調べたら、菌は口の中に一番入りやすいって出てきたんです。なので歯磨きをいっぱいしてます。

ルン:私は、SNSをやめたかったんですけど、やる気になった(笑)。SNSくらいしか話せる場所がなくなったし、お客さんはライヴにいつも来てくれるんですけど、交流がすごく減ってしまって。だからSNSをちゃんとやるようになりました(笑)。

-ライヴに対してはどう向き合っていますか? 有観客ライヴはやれているものの、名物とも言える"レッキン"ができないとか、制限はあると思うんです。

ゆふぃ:最初は、お客さんが座って観てることに対して、戸惑いみたいな、慣れてないやりづらさはありました。でも、今はそれにも慣れてきたかもしれないです。

千世:逆に落ち着いてパフォーマンスできるようになったかも。みんなが座ってるから集中してるのかな。

ルン:今まではレッキンとか、盛り上げに頼ってる部分が多かったんです。でも、そういうのがなくても魅せられる、お金を払ってもらえるようなクオリティは高められたかも。

-なるほど。

ソゼ:お客さんが座ってるときは"それに合わせて変える?"みたいな感じに、最初はなっていたんですよ。でも、結局うちらは今まで通りにやってるのがいいんだなと思って、もとに戻りましたね。一瞬で。

ルン:みんなに盛り上げてもらうというよりかは、私たちが盛り上げるみたいな。

ゆふぃ:そういうアクションができるようになったのと、それを観たお客さんが"楽しかった"と言ってくれたり、"普通のライヴに来てるような感じで良かった"とツイートしてくれたりするのを見て、これで正解なんだなと思いましたね。

千世:あと、お客さんからは"座ってたら落ち着いて観ることができるから、みんながどういうパフォーマンスをしてるかのじっくり見ることができる"って言われます。

ゆふぃ:足腰にもいいのかもしれない、世代的にちょっと上の方が多いからね(笑)。

-なんでこんな話を聞いてきたかというと、今回リリースされるシングル『哀$戦士』のフライヤーに"わからないまま、ただ走る"と書いてあったので、この1年はいろいろ葛藤があったのかなと思って。別のフライヤーには"もう何もわからない。僕は自分を見失った。"とありますが、このあたりは今の心情を表してるんですか?

ルン:これはプロデューサーの木下(盛隆)さんが考えたので、プロデューサーの気持ちが(笑)。

-共感しました?

ゆふぃ:見失ってはいないですけどね。

ころみ:私は"これだ!"と思いました。正解とかもわからないけど、ただ走るしかない、みたいな。

ソゼ:今回の歌詞もこういう雰囲気かも。

-もしかしたら『哀$戦士』には木下さんの内面みたいなものが――

ソゼ:反映されているかもしれない(笑)。

ゆふぃ:木下さんの悩みを私たちが代弁してる(笑)。

ころみ:前作よりもちょっと苦しさが出てる気がします。

-そうなんですよね。前作は"こんな状況だけどやってやるぜ!"みたいな気持ちが前面に出ていたと思うんですけど、今回は"キツイなぁ~、でもやらないとなぁ"みたいな感情も出ている気がして。

ゆふぃ:(笑)収録順の起承転結がわかりやすいですよね。

-その通りだと思います。4曲の中での起承転結があって、1本の映画のような。

ころみ:お! 私もそれコメントで言ったことがあります。1本のドラマ、映画みたいだって。

ソゼ:それがテーマだからね。

ころみ:だからこそ4曲を通して聴いてほしい。