Japanese
めろん畑a go go × The Grateful a MogAAAz
サイコビリー、ロカビリーを中心とした音楽で、ライヴ・アイドル・シーンの中でひときわ異彩を放っている4人組アイドル・グループ めろん畑a go go。彼女たちが所属するGOLLIPOP RECORDに、新グループ The Grateful a MogAAAzが誕生した。めろん畑a go goは、10月17日にZepp DiverCity(TOKYO)にてワンマン・ライヴ"めろん畑a go goワンマン SICKxIDOLSxSICK-FinalGame- ~終わりと始まりの物語~"を開催。The Grateful a MogAAAzとしても、同公演のオープニング・アクトとしてデビューを飾ることが決定している。Skream!では、レーベルメイトである2組の座談会を敢行。プロデューサーの木下盛隆を加えて話を訊いた。
めろん畑a go go:中村ソゼ 琉陀瓶ルン ルカタマ 崎村ゆふぃ
The Grateful a MogAAAz:知世千世 想都ぱら やわらぎめんま あみの ころみ
めろん畑a go go/The Grateful a MogAAAzプロデューサー:木下 盛隆
インタビュアー:宮﨑 大樹 Photo by うつみさな
-今回はGOLLIPOP RECORDに所属する、めろん畑a go goとThe Grateful a MogAAAzの座談会です。The Grateful a MogAAAzは、めろん畑a go goの姉妹ユニットとして誕生しました。YouTubeで公開された「Our Generation-僕らの時代-」の中で"それはめろん畑から生まれた物語.../めろん畑が生まれる前の物語..."という言葉が気になったんですけど、The Grateful a MogAAAzとはどんなグループなのか、改めて聞かせていただけますか?
千世:めろん(めろん畑a go go)があったからこそモガーズ(The Grateful a MogAAAz)が生まれたけれども、ルーツとしてはめろんの前にあるってプロデューサーに言われています。それ以外のことはまだ謎なんです。マスクもしているし、めろんと似たような格好なんですけど、個々に今までいろんなことをやってきたメンバーだからこそ、ここから何かが生まれていくんじゃないかなと思っています。
-めろん畑a go goのみなさんとしては、姉妹グループができると知ったときの率直な感想はいかがでした?
ソゼ:新しいグループを作りたいっていうのは木下さんがずっと言っていたんです。実現はできていなかったんですけど、今回この子たちが集まったので、じゃあ作ってみようかとなって。だから急にできたっていう感じではないので、驚きとか戸惑いはないですね。
ゆふぃ:姉妹グループができるっていう実感はなかったんですけど、Twitterで募集を見たときに"本格的に動くんだな"って初めて思いました。
-Twitterで募集って、ファンと同じタイミングで知るんですか(笑)。
ルン:大事なことは基本Twitterで知ります(笑)。
ルカタマ:ヤバい人しか集まらなそうって思ったら、本当にヤバい人しか集まらなかった。
一同:(笑)
-この2組の関係性は、モガーズが妹分っていうことでいいんですかね?
ルン:妹分っていうよりはレーベルメイトって感じですね。"銀河系を見ていたら新しい星を見つけた"みたいな、そういう感覚です。
-そういう感覚になったことないですよ(笑)。めろん畑a go goは王道ど真ん中のアイドルではないじゃないですか? そのなかでThe Grateful a MogAAAzのみなさんがGOLLIPOP RECORDのオーディションを受けようと思ったきっかけはなんだったんでしょう?
ころみ:私は別のグループに入っていたこともあったんですけど、あまりうまくいかなかったんです。そのなかで、ちょうどグループに入っていないタイミングに声を掛けていただきました。もう王道アイドルは嫌だったんですよ。飽きたなって思っていて(笑)。めろんのことは、名前は知っていたんですけど、実際に見たら"これは面白い!"って思って。で、話を聞いたのが2週間くらい前です。だから公開されたMVに私は出ていないんですよ。流れが急だったというか(笑)。
-つい最近じゃないですか! めんまさんはどうですか?
めんま:自分ももともとアイドルをやっていました。そこは王道じゃなくて、いわゆるラウドルだったんですよ。ハードコア、メタル、ロックみたいなのを融合させているグループで2年くらいやっていたんですけど、そこを卒業することになりまして。アイドルを続けるにしても正統派は絶対無理な容姿、というか性格なんです。なあなあな感じで得体のしれないグループに入っても、私はゴリゴリの喫煙者だし、めちゃくちゃ酒も飲むから、絶対に解雇処分になるなと思って。だから癖のあるところがいいなと思って探していたら、募集が終わっていたGOLLIPOP RECORDのオーディション情報が出てきて、ダメもとで送ってみました。そうしたら木下さんから"急なんですけど明後日のレコーディングから参加しませんか?"、"やる気があったら一緒にやりませんか?"って。その言葉がグッときて、ここでやることにしました。
-2週間前の次は2日前ですか。
ぱら:私はソロもグループもやっていたんですけど、大人数のグループだけはやったことがなかったんですよ。アイドルのオーディション・サイトを見るのが趣味なんですけど、そこでGOLLIPOP RECORDを見つけました。めろんとはよく会ったり見たりしていたから、なんとな~く送ったら木下さんが連絡くれたので、"じゃあやろう"みたいな感じで。
千世:私は別のグループが終わったタイミングで、中村ちゃんから"グループをやりませんか?"って言われたことがあったんですけど、もう新しいグループを始めるところだったので"保留にさせてください"っていう話をしていて。その後、そのグループが終わったので"もしまだ気持ちがあるなら私も中村ちゃんと何かをやりたいです"っていう話をしたら"モガーズありますよ"と。レーベルメイトになったら、めろんといろんなことをやりやすいだろうし、新しいことに挑戦してみようと思って加入することになりました。
-そんなThe Grateful a MogAAAzのみなさんから見た、めろん畑a go goの印象はいかがですか?
めんま:楽曲が攻めているなって思いますね。流行に乗って同じような曲のアイドルさんが増えたり、増えたことで淘汰されたりっていうなかで、めろんだけは芯が通っているなと。方針がブレないし、新しいアルバムが出るにつれていいスパイスが入って、さらに味わいが出ているのではないかなっていうふうに思っています。
ソゼ:曲のクオリティは本当に高かったから、CDのクオリティにライヴでどうやって追いついたらいいのかっていうのが本当にわからなかったんですよ。フロアに降りていったらお客さんが逃げていっちゃったり、真顔だったりしたこともあるから、今はお客さんが増えて良かったなと思いますね。お客さんとメンバーの何かが合わさってきたのかなって。
ゆふぃ:めろんに入る前から、ライヴがすごく面白いなって思っていたんですよ。セリフがあったり演劇チックだったり、映画みたいな世界観があるなって。その世界観の中に私が入っていけるのかなっていうのはちょっと悩みました。
ルン:初めは、すでにある曲に対しての私たちっていう感じだったんですけど、今は一緒に作っている感じはありますね。
ルカタマ:地下アイドルにしては珍しく最初から曲数が多かったんですよ。この4人になった時点では、その曲をどう噛み砕いていくかっていう感じだったんですけど、私たちがレコーディングした曲も増えていったことで、自分たちの色が出せてきたのかなっていう感じがします。
千世:悔しくなるからあんまり人には言わないんですけど、尊敬できるなってずっと思っていました。私が持っていないものを持っている人が好きなので、そういう人たちの近くにいたいし、勉強したいなっていう気持ちがあります。あと、パフォーマンスと普段の切り替えがすごいんです。ステージはバシバシ決めている感じなんですけど、会うとふわふわしているというか、掴みどころがない感じがします。
ゆふぃ:普段はヘラヘラしているのにステージに立つとイメージが全然違う、みたいなことは言われますね。あんまり自覚はないんですけど。
ルカタマ:ずっとビシっとしてたら疲れちゃう(笑)。
ソゼ:ライヴでギュってするから、ライヴじゃないときにはファーって散っていないと(笑)。
ぱら:めろんのライヴを普通にファンとして観にいくこともあったんですよ、クオリティがすごく高いし、カッコいいし、でも物販だとみんな優しいから見事だなと思って。
ルン:ぱらちゃんとは、めろんにまだお客さんがいなかったころから一緒にライヴをしていたので、そのころを知っている人からそう言ってもらえるのは嬉しいです。
-ぱらさんみたいに、アイドルをやっていた人の目線で見ためろん畑a go goの魅力ってなんでした?
ぱら:とにかく不穏さがない。いろんなグループを見ているとやっぱりそういうのがあるじゃないですか? めろんってそういうのが全然ないし、あっても絶対に大したことじゃないから本当にすごいなと。この4人が奇跡的なバランスなんだと思って。
ルン:お互いにあんまり興味ないから――
ゆふぃ:本当にそう(笑)。でも、長年続けているバンドさんもお互い干渉しないのが一番って言っていますよね。
ころみ:信頼できているからこそ、つかず離れずの関係なのかなっていう印象です。
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