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INTERVIEW

Japanese

KAQRIYOTERROR

2020年03月号掲載

KAQRIYOTERROR

メンバー:聖涙丸 季 心鞠游 ノア・ロンド DKI

インタビュアー:吉羽 さおり

昨年9月、新体制の5人となってシングル『lilithpride』をリリースしたKAQRIYOTERROR。そこからリリース・イベントやツアーを行い、グループとしての一体感やそれぞれの個性を強めてきた5人が、再新録アルバム『Cultural Mixture』をリリースした。幽世テロルArchitectとしてのシングル曲や、アルバム『Cultural Mixing』から全15曲を収録した今作は、"再新録"の名の通りファンに馴染みのある曲ながらも、まったく新しいKAQRIYOTERRORの5人の作品として再構築されている。バイオグラフィ上は激動の季節を歩んできたが、それもスルッと飲み込んで、ポップにぶっ飛んで前のめりに襲いかかってくるアルバムに仕上がった。

前回のインタビュー(※2019年9月号掲載)が、ちょうどノア・ロンドさんとDKIさんのデビュー前日だったんですよね。こうして約半年くらい5人で共に走ってきてのKAQRIYOTERRORはどんな感じですか?

心鞠游:もうふたりは全然新メンバーじゃないんですよ(笑)。

聖涙丸:たしかにね。

心鞠游:ずっといた感じですもん。

DKI:心強い?

心鞠游:うん、心強い。

聖涙丸:こういうことも言えるようになりました(笑)。

ノア・ロンド:もう半年経っちゃったんですよね。この間にツアーも経験して。

聖涙丸:ただそのツアーでは涙丸(聖涙丸)はいなかったんだけどね。体調不良でお休みを貰っていて、その間みんなに任せていたんです。

ノア・ロンド:その間ちゃんと守ってきたので!

聖涙丸:頼り甲斐があります。

-では『Cultural Mixture』は、いいタイミングでこの再新録作品となりますね。全15曲の大ボリュームの作品ですが、レコーディングはどうでしたか?

心鞠游:この再新録のレコーディングと同時期に新曲も録っていたので、とにかくレコーディングの日々でしたね。しかも、この再新録はこれまでライヴでやっていたのとはガラッと歌割りが変わって、それぞれがこれまで歌ったことがないパートを歌うことが増えたんです。

聖涙丸:あとはこのタイミングで歌詞も変わってもいるんです。これまで歌っていた歌詞に慣れもあったから、それも大変でしたね。

-この5人としてはどういうものにしようと?

聖涙丸:とにかく、前を超えていこうということでした。この5人でのKAQRIYOTERRORとして、新しい形にしようという気持ちで取り組みましたね。

ノア・ロンド:音源としては、みなさんはこれまできっと幽世テロルArchitectの作品を聴いていて、曲も特徴的なので、それがお客さんの耳にも残っていると思うんです。それを新しいものに、新しいものにという意識はありました。

DKI:そうですね。

季:もちろん前の幽世テロルArchitectのアルバム『Cultural Mixing』(2018年リリース)は、みんなすごく好きだと思うし、私たちもそれを大切にしているんですけど、それプラス今回は、新しいKAQRIYOTERRORとしてのアルバム『Cultural Mixture』という別モノでもあるんです。だから、どちらも好きになってほしいんですよね。

聖涙丸:歌い方とかもあえて変えたりしてるよね。

心鞠游:すごく変えてる。

-それはより意識的に?

聖涙丸:意識的にですね。前と同じように歌っても、意味がないなっていうのもあるし。

心鞠游:前のものはそのとき歌っていたその子の特徴なので、今回は自分の特徴、自分のものを出して、やっとここで5人のものができました。

ノア・ロンド:歌詞が変わったことでまた解釈も変わってくるからね。レコーディング直前に"こんな感じで歌うけどどうかな"って相談し合うとかもして。

DKI:うん、めっちゃ練習したよね。

-KAQRIYOTERRORの曲はそれぞれの個性を最大限爆発させるっていうのがあるから、すごく大変ですよね。

心鞠游:今はよりヴィジュアルに個性があるぶん、曲にもちゃんとそこは出していかないとダメなんですよね。

聖涙丸:耳で聴いても個性がちゃんと伝わるようにしたくて。

-より個々が出せているなっていうのはお互いに感じますか?

ノア・ロンド:私たちは、シングル『lilithpride』(2019年9月リリース)のときは加入したばかりだったので、個性を出すっていうことがなかなか難しかったんですけど、3人(心鞠游、聖涙丸、季)は私たちよりも研究している時間が長いので、意識的にもっと頑張って個性を出していこうというのはありました。涙丸とか癖の出し方がすごくわかりやすいしね。

季:そうだよね。尊敬する。

聖涙丸:もともと癖は強いほうなんですけど、"ここはより出していこう"、"ここではさらっといこう"って意外と使い分けてるんですよ?

季:心鞠(心鞠游)も高音できれいな感じで歌うところと、ウザいクソガキみたいな感じがあるよね(笑)。

ノア・ロンド:それ、わかる(笑)。

心鞠游:遊んでいいところと強くいかなきゃいけないところがあるじゃないですか。遊んでいいところは全力で遊ばせてもらってます。

聖涙丸:どんどんクソガキ感が強くなってるよね。

-季さんはどうですか?

心鞠游:季は普段とのギャップがあるなって思う。

聖涙丸:そういえば「Oblivion」をすごく練習してたよね。笑っちゃうくらい練習してて(笑)。

季:今回の再新録で、「Oblivion」でこれまで歌ったことがないパートを歌わせてもらうことが多かったんです。台詞部分も今までの倍になったので、涙丸にレクチャーしてもらって──

聖涙丸:台詞講座をやったよね。

季:何度もボイス・メッセージを涙丸に送って、"どうかな?"って聞いてもらったりしてました。

ノア・ロンド:レコーディング直前までやってたもんね。

季:ずーっとやってた。この「Oblivion」という曲にある苦しさ、儚さをその台詞のパートでもちゃんと伝えたくて、いろいろ考えました。

DKI:みんなこんな感じでそれぞれ癖が強いじゃないですか。私は逆に、ありのままというか、自分の思った通りに歌うっていうのをやっていて。

聖涙丸:周りに流されないDKI(笑)。

心鞠游:ほんとDKIはブレないんですよ。性格とかもブレなくて、それが歌に出ているなって思います。

ノア・ロンド:今回は結構遊んでいるところは遊んでるって感じたな。

DKI:『lilithpride』では加入したばかりで、そんなにソロのパートはたくさんあったわけではなかったんですけど、今回「だいいんぐあかさたな」では自分のパートがめっちゃ増えて。大変なんですけど、この曲は自分のソロから始まるので、印象深いです。

季:それがめっちゃかわいいんだよね。声がかわいいから、(「だいいんぐあかさたな」)はDKIが映える曲。

DKI:自分で始まる曲っていうのがないので、それが嬉しかったんですよね。

ノア・ロンド:「だいいんぐあかさたな」は振りも含めてDKIに注目が集まる曲になったよね。

DKI:なので、大切に歌っていきます(笑)。

-そういう話を聞いていると、曲としっかりと向き合っていく充実したレコーディングになったようですね。

心鞠游:まさに改めて曲と向き合ういい機会になったなって思います。改めて歌詞を文字で追っていくと気づくことがあって。

ノア・ロンド:今回、今まで聴いてきた曲を自分の声で歌ったり、歌割りが変わったりしたことで、メンバーそれぞれもともと好きな曲はあったと思うんですけど、新たに思い入れのある曲が増えたと思います。

DKI:わかる!

ノア・ロンド:今この曲が自分の中できてるなとかね。