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INTERVIEW

Japanese

幽世テロルArchitect

2017年10月号掲載

幽世テロルArchitect

Member:のなめら 个喆 ヤマコマロ

Interviewer:吉羽 さおり

ぜんぶ君のせいだ。やゆくえしれずつれづれを擁する、コドモメンタルからニューカマー、幽世テロルArchitect(読み:かくりよてろるあーきてくと)がデビューする。のなめらと个喆(こてつ)に加え、この8月にヤマコマロが加わり3人体制となった幽世。ふたりのときのアー写はキッチュなポップさ全開だったが、3人となっていよいよコドモメンタルらしい一癖ありの毒を放出してきた幽世。1stシングル『かごめかごめ / Hybrid TABOO』は、ハイパー・デジタルなハードコアに、遊びのあるヴォーカル、あるいはタブー的要素が散りばめられたワードのラップをのせて聴かせる2曲。ノイジーなインダストリアル感と、か弱さ漂うヴォーカルとがせめぎ合うミスマッチ感も聴きどころだ。

-これがメディア初取材ということなので、みなさんのことや作品についてうかがえればと思います。ヤマコマロさんがつい最近加入されたということですね。

ヤマコマロ:はい、新メンバーです。

-そして、ヤマコマロさん加入の少し前に、おふたりの初お披露目のライヴがあったんですよね。

のなめら:7月15日に新宿LOFTであった、"こどもめんたる~はっぴょうの伍~"が初ライヴでした。

个喆:初ライヴは、夢の中みたいな感じで。でも、自分を曝け出せたんじゃないかっていうライヴでした。

のなめら:幽世テロルArchitectが動き出したなって思いましたね。

-みなさん、コドモメンタルにはオーディションに応募したりしてきたんですか。

のなめら:私は、直接連絡を取りました。オーディションも特に実施していないときで、幽世テロルが始まるというのも決まっていなくて。でも、どうしてもコドモメンタルに入りたくて、個人的にメールを送ったんです。

-ということは、ぜんぶ君のせいだ。やゆくえしれずつれづれを以前から知っていて、このレーベルがいいと。

のなめら:ずっと見ていて、あの世界観が好きだったんです。とことん徹底しているところが大好きで。見ていると泣けてくるじゃないですか。ぜん君。さんもつれづれさんも。

-どうやってぜん君。やつれづれの音楽に出会ったんですか。

个喆:私は、つれづれから知ったんです。Twitterで流れてきて、かわいいなって思ってPVを見たのが最初でした。それからライヴも行ってました。

のなめら:写真とかPVを見たとき、ヤバいってなりますよね。

个喆:他とは違うから。

のなめら:写真とかヴィジュアルから食いつくので、私たち(笑)。最初はそういうきっかけで、もうやるならここしかない! と思いました。

个喆:コドモメンタルは他とは違うし、パワーを感じるんです。命懸けてます、みたいなところが好きで。そういうのが、自分でもいいなと思って応募しました。

-ステージに立ちたい、歌いたいという想いは以前からあったんですね。

ヤマコマロ:音楽をやりたいっていう強い想いがありました。

のなめら:のなめもそうです。

ヤマコマロ:私は、幽世テロルArchitectの新メンバーの募集に応募をしたんですけど、そのときは、幽世がどういうグループで、どんな音楽をやっているのかはまだわからなくて。写真だけの情報だったんです。でもその写真を見たときに、すっごくワクワクするなって思って、応募したんです。

-最初に个喆さんとのなめらさんのふたりで幽世がスタートしたときは、どういうテーマでどんな音楽をやるのかというのは知らされていたんですか。

个喆:知らなかったんです。

のなめら:そういえば、初めて会った日にアー写を撮ったよね。

个喆:全然喋ったこともなかったのに(笑)。まったくどうなるのかそのときはわからずで。

のなめら:"衣装はこういう感じのもので"って、社長が言ってるのを聞いたときに想像していたのは、レトロな感じのものなのかなと思っていたら、ライヴ当日に届いた衣装が、思った以上にカラフルで(笑)。あ、こういう感じだったんだね? っていうくらい。

个喆:びっくりしました(笑)。

-最初にもらった曲は、このシングルにも入っているんですか。

のなめら:この1stシングルには入ってない曲なんですけど。

个喆:「いろはにコラージュ」っていう曲ですね。

のなめら:超EDMで、私は大好きな曲なんです。

个喆:今回のシングルとは、また全然違った曲なんです。

のなめら:マロ(ヤマコマロ)が入ったことで、あぁ、マロがキーなんだなっていうくらい変化があったんです。マロが加入して、今回のシングル「かごめかごめ」と「Hybrid TABOO」ができて。それが、今までの私たちからは絶対に生まれなかった2曲だったんです。マロありがとうっていう。

-これまでの話を聞いた感じだと、ふたりのときはもっとかわいらしい感じですかね。

ヤマコマロ:もっとポップな雰囲気でしたね。

-3人体制になってまたどんどん変わってきて、どうなっていくんだろう? となりましたか。

のなめら:のなめは期待しかなかったです。コドモメンタルのアーティストで好きなところが、表現力のすごさで。ライヴで、殺しにかかっていくような感じとかあるじゃないですか(笑)。この2曲で、あぁ、私たちも殻を破れるんだなと思ったというか。今までもらっていた2曲は、感情を抑えたような曲だったので。

-じゃあ、ここから爆発したわけだ。

のなめら:ここからだなって思いますね。

-今、幽世のコンセプトというのはどういうものですか。

のなめら:"禁忌がタブーの電磁的恐怖こうげき"というのが、テーマとなっているんですけど。

-自分たちではそのテーマを、どんなふうに解釈していますか。

个喆:なんていうか、すごく難しいんですけど......。

のなめら:"とらわれないこと"じゃないかなって思ってます。