Japanese
"下北沢にて'19"座談会
THEラブ人間:金田 康平(歌) ツネ・モリサワ(鍵盤)
時速36km:仲川 慎之介(Vo/Gt)
インタビュアー:高橋 美穂 Photo by うつみさな
-そもそも、"下北沢にて"が立ち上がったきっかけって、なんだったんですか?
金田:最初はラブ人間の結成前にさかのぼるんです。俺もツネも違うバンドをやっていて、いろいろはしょると......ツネが下北に住んでいて、そこでダラダラしていたんですね。そういうときに、面白いことは待っていてもこないから、自分たちでやろうと。それで、"ルーフトップ・コンサート"――ライヴ活動を休止していたTHE BEATLESが、一度だけライヴをやった。でも、見られると騒がれるから、屋上でやったっていうのがあるんですけど、そのときのファンの姿が、すごいんですよね。見たくて屋上によじ登ろうとしたり、街自体が熱狂していて。そういうのがやりたいなって思ったんですよね。下北沢440の目の前を歩行者天国にして、そこにでっかいやぐらを建てて、ロック・バンドが演奏している光景を空想したんです。そのあとにラブ人間を組んだんで、まずは3会場からやってみよう、って始まったんですよ。まぁ、よくある夢物語だったんです。"東京ドームでライヴやりてぇ!"、"女にモテてぇ!"みたいな。そういうものの中のひとつだった気がします。
-でも、夢を現実にすべく行動して、バンドにメンバー・チェンジやレーベルの変化などがあっても、ずっと続けてきて今に至るっていう。そこは素晴らしいと思います。
金田:ただ、メジャーやめた年は、サーキット・イベントとしてはやらず、ツアーとしてやったんですよ。だから、"下北沢にて"は、サーキット・イベントにこだわっているわけではなく、ラブ人間の自主企画のひとつなんですよね。また違うかたちでやっても、俺は面白いと思う。サーキット・イベントを始めたかったわけじゃなく、自分たちの好きなバンドを下北に呼びたかったっていうわけだから。
-下北沢でやっている理由はあるんですか? ツネさんが住んでいたとはおっしゃっていましたが。
ツネ:僕も金田も下北沢で働いていたので、それが大きいかな。
金田:ラブ人間が結成された場所で、"下北沢にて"もラブ人間の曲名ですからね。バンドを結成して2曲目に作った曲。
-下北沢の魅力って、どういうところにありますか?
金田:下北沢は、他の街にはない刺激があったんですよね。その街について歌いたくなるって、よっぽどのことなので。ほかの街では出会えないような人に会えたし。
ツネ:慎之介とも下北で会えたしね。でも、僕らにとっては普通のこと。近松で観て、いいバンドだな、じゃあ呼ぼうっていう。結構シンプルなんですよ。
金田:付き合いのある店も多いしね。ほかの街でやるとなると、結構大変だと思う。あと、下北沢でしか手に入らないものがすごく多かったんです。神保町には本屋がたくさんあるし、中央線沿いはレコード屋がたくさんあるけど、そこで手に入らないものがなぜか下北沢に集まっていたっていう。それで通うようになったら、同じものを同じ目線で好きな人たちに会えたんですよね。バンドマンなんて、基本クラスメイトとかと話が合わないじゃん。
仲川:そうですよね。
金田:でも、下北沢にはこんなに同じものを好きな人がいるんだな、やっと友達ができたなって思いました。慎之介は、下北沢で遊んだりはしていたの?
仲川:いや、バンドを始めてからなので、ここ2~3年ですね。
-じゃあ、駅とかも含めて、新しくなってからっていう。
仲川:そう。だから、下北沢のイメージは、今のイメージと変わらない。
金田:でも、僕もそれに近いですよ。常日頃いるから、変わっていく様は見ているけれど......彼女はいつも一緒にいるから、前髪を切ったことに気づかないけど、たまに会う女の子は、髪型が変わったらわかる、みたいな。そのグラデーションの中にいますからね。あいついなくなって寂しいなとか、あの店で飯食いたいのになくなっちゃったとか、そういうセンチメンタリズムはありますけど、新しい店でも愛してやまないところはありますから。
ツネ:"下北沢にて"を始めた頃は、月に10本とかライヴをやっていて......時速も、今そんな感じ?
仲川:そうですね。
ツネ:それだけやっていたら、ライヴハウスとも仲良くなるじゃん。で、下北が居心地よくなる。
金田:それ、超あるよね。街全体が楽屋っていうか(笑)。
ツネ:ライヴハウスと劇場の街というところは変わらないので、いる人も変わらないと思うんですよ。
-今年の"下北沢にて"の話に戻ると、16ヶ所のライヴハウスで行われますが、ラブ人間はすべての場所でライヴをやったことがあるんですか?
金田:これが、ないんですよ。
ツネ:そうだっけ? 時速のほうがあるのかな?
仲川:いや、今回やるGARDENは初ですよ。だから嬉しいんです。
金田:テンション上がるじゃん、それ!
-いろんなキャパの、いろんなカラーのハコがありますからね。
金田:これだけライヴハウスがある街って、世界的にも珍しいでしょうね。しかも、小さい街にキュッと集まっている。
-また"下北沢にて"は、ひと昔前の下北のイメージでは語れないほど出演バンドが幅広いし、芸人さんの出演や、いろんなコラボレーションもありますよね。
金田:いろんなものをごちゃ混ぜにしたくなって、どんどん増えていったんです。あと、場所があって、そこからアイディアを貰ったっていうところもあります。今回は、踏切がなくなってできたスペースを使えるようにしていますし。
ツネ:そこは入場無料なんです。
金田:下北の住人や、遊びに来た人も楽しめるようにしました。街の協力もあって、ステージも作れて。
-まさにお祭りですね。
金田:5年前くらいに"お祭り"っていうキーワードになったんですよね。このロゴも、そのときにできたんです。
仲川:僕も、"下北沢にて"には祭りのイメージがありました。フラッグも揚がるし、街全体で! っていう雰囲気がある。だから、ただバンドがやっているサーキット・イベントというよりは、祭りですよね。
金田:それは嬉しいね。"下北の冬のお祭り"って言われることを目指してきたので。
-時速はどんなライヴを見せてくれるんでしょう。
仲川:奇をてらうつもりはないですね。僕らのライヴを評価していただいて、こうして誘っていただけたことが本当に嬉しいので、その中で一番いいものをやるだけです。
-新譜も出たばかりですからね。
仲川:気合が入っています。新曲をやるのが一番楽しいです。
金田:ちなみに、ここの枠で良くないライヴをしたバンドは、今までいないですから。
仲川:頑張ります(笑)!
金田:この時間、ちょうどラブ人間のメンバーが集結するんですよ。ここまでは、(主催なので)いつも下北中散り散りになっていて、よし、ラブ人間やるぞ! ってメンバー全員でやっと一緒に音楽を聴くのが、自分たちの前のバンドの時間なんです。毎年、俺はその音楽に背中を押されるんですね。
-時速のみなさんも今年はプレッシャーだと思うんですけど、ラブ人間も毎年これだけのバンドのトリを務めるわけで、プレッシャーなんじゃないんですか?
金田:ほんと、ゲロ吐きそうになります(笑)。"下北沢にて"のライヴが一番苦手ですね。主催がダメなライヴをしたら次はないと思っていますし。でも、始まっちゃえば自由な気持ちになれるし、悪いライヴをやった記憶もないですね。
-10年目という節目ですし、気が早いですが、来年以降の"下北沢にて"も期待しています。
ツネ:何がいいかな、必要かなって結構考えています。自分にとっても、下北にとっても。
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