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DISC REVIEW

Japanese

2019年12月号掲載

最低のずっと手前の方で

2016年結成、昨年初めて全国流通を果たした4人組が店舗/会場&通販限定EPを同時発売した。その内店舗販売となる今作収録曲は、一貫して夜道を歩きながら頭の中を巡る思いがありのまま吐き出されたような歌詞で、それを轟かせる仲川慎之介(Vo/Gt)の声がこれまた質朴。と言ってもむやみに泥臭いわけでも厭世的なわけでもない。ただひたすら飾らない言葉と声だからこそ現実的で、感情を煽るのだ。煩悶する思いに対し"まともな夜明けだ"と俯瞰しながらも、"誰にだってあることだからって苦しくないわけじゃないでしょう"と寄り添う「銀河鉄道の夜明け」。歌と共に徐々に扇情的になるギターも印象的な「真面」。「素晴らしい日々」は後半のコーラスがいいアクセントで、ライヴで一緒に歌ってみたくなる。(稲垣 遥)