Japanese
それでも世界が続くなら
2019年09月号掲載
Member:篠塚 将行(Vo/Gt)
Interviewer:吉羽 さおり
9月1日の下北沢Club Queのライヴから、新ドラマーとしてツチヤカレンを迎えた4人体制で活動再開となるそれでも世界が続くなら。昨年秋のドラマーの脱退から約1年活動中止となり、その間には"それでも世界が続くなら(仮)"としてライヴ活動をすることもあったが、ここからバンドとして第2章というか、"続き"が始まっていく。そして、9月11日には4thミニ・アルバム『彼女はまだ音楽を辞めない』のリリースも決定した。何か大層に復帰を煽る内容ではない。ただ、ここまで止まっていた時計を少し巻き戻して毎日を精一杯生きるような、そして生きていることを真摯に問い掛ける曲は、それでも世界が続くならが今一度音楽と向き合っていくことをまっすぐに伝えている。ソングライターである篠塚将行に、ここまでの日々について話を訊いた。
-まず、新ドラマーとしてツチヤカレンさんが加入となったのは、どういった経緯からだったんですか?
もともとカレンちゃんが、BUNGEE JUMP FESTIVALというバンドをやってた町田(直隆)君のソロのサポートをやっていて。僕が彼のライヴを観にいったときに、挨拶をしてくれたんですよね。それで"ドラムすごくかっこいいね"っていう話をしていたんです。きっかけはそこでしたね。
-そのときは、それせか(それでも世界が続くなら)の状況はどういう感じだったんですか?
ドラムがいなくて、活動が止まっていた時期ですね。
-じゃあ本当にここ1年くらいで出会ったんですね。
そうそう。僕は、このままバンドやめちゃうかもなというのも自分的にはあったんです。カレンちゃんも本メンバーのバンドはやっていなかったし、サポートをいろいろやっているという感じだったから、"今度遊びでスタジオでも入ろうか"っていう話になって。そしたら、"サポートだったらいつでも言ってください"っていう返事だったんです。そのひと言で、サポートはやりたいけど、バンドはやる気はないのかなって思って、その日そうやって話してからは、連絡は特に取っていなかったんですよ。
-そうだったんですか。
それでひと月くらい経った頃ですかね、話したいことがあるって連絡が来たんです。実際に会って話してみたら、"メンバーとしてバンドをやりたい"という話になったんです。それが、それでも世界が続くならでスタジオに入る日だったので、"ついでに1曲だけ覚えてきてよ"って言ったら、4曲くらい覚えてきてくれていて。4人で合わせてみたとき、最初の1曲だけで"これは大丈夫だ"って思ったんです。自分がもし高校生くらいの頃だったら、すぐに"一緒にバンドを組もうぜ"って言ってしまいたくなるくらいの高揚感があったんですよ。
-そこで、これは決まったなとなったんですか?
そうですね。メンバー3人も特に話し合いをするでもなく、その場で演奏しながらお互いに顔を見合わせていて。この子がやりたいと言ってくれなるなら、バンドやれるなっていうか。だからカレンちゃんがやると言ってくれたことは、活動再開するうえですごく大きかったですね。
-その前は3人で会って、それせかのこれからについて何か話していたんですか?
いわゆる、バンドっぽい話ですか? 章悟(琢磨章悟/Ba)は、"バンドをやるっていうのは自分にとって好きなことだから、旅みたいなものだと思ってる"とよくわからないこと言っていて(笑)。"バンドやれるってことは幸せなことだからやりたいと思ってる"と。ガースー(菅澤智史/Gt)も、"このバンドがないと自分は居場所がないからやりたい"と言っていましたね。でも、バンドっぽい"話し合い"っていうのはしてないんですよ。僕はただそれを聞いて、嬉しかったけど悩んでいたというか。
-悩んでいたんですか。
バンド、やりたかったんですけどね。でも、覚悟が結構必要だなと思っていたので。だって、現実しかないじゃないですか。僕らみたいなバンドはなおさら。何も考えずに夢を見れるような感じにはならないので、バンドをもう一度やるっていうことは、"夢は見ないけど、精一杯生きる"っていうことになるじゃないですか。その"精一杯生きる"っていうのが、しんどいなと思って。
-いろんな気持ちで過ごしていた時間が長かったんですか。
そうですね。でも、こう言うとネガティヴな感じに聞こえてしまうかもしれないですけど、考えてみたらそれでも世界が続くならというバンド自体が、もともと夢を見ないようにしようと思って始めたバンドだったんですよね。夢を叶えるためにという人もいるだろうけど、漠然と僕にはそれはできないだろうなと思っていたんです。でもだからって、バンドをやらない理由にはならなかったよなって。勝てないからやらないとか、夢が叶わないから歌わないとか、僕にとってのバンドは、売れるとか有名になるとか、そういう"手段"じゃなくて、損得でもなくて、バンドをやることが自体に意義があったよなって思い出したんです。人生もそうじゃないですか。僕は結局うまくいかないまま生きてきてしまったので。うまくいかないかもしれないけど、そんなの僕には当たり前で、続ける理由には関係なくて、関係ないんなら、やっぱり僕はまだバンドをやるべきなのかなとも思い始めてたんです。
-なるほど。
そんなときに、カレンちゃんが僕のバンドをやりたいって言ってくれて。やるタイミングになっちゃったなと。他にもやりたいと言ってくれた人はたくさんいたんですけど、僕は、"僕のバンドを好きな人"と一緒にバンドやるのはやめようと思っていたので。カレンちゃんが僕らを好きだったかとかは全然知らないんですけど。
-それもまた難しい問題ですね。
その子にとって憧れみたいになっちゃっている人と一緒にはバンドはしちゃいけないなと思っていたんです。僕はたぶん想像以上に社会不適合というか、ポンコツなので。がっかりされて脱退させてしまうイメージしか見えなかったんですよね。
-それよりは自然の巡りあいで形になっていくほうが良かったと。
もしも、そんな偶然があるんなら活動再開しようと。偶然同じクラスになっちゃって、誰とも仲良くできない者同士が、偶然話してみたらいいやつだったからバンドでも組むか、みたいなことが、もし本当に発生したら、もう一度バンドやってもいいのかなって漠然と思っていたんです。それが起こったって感じですかね。
-そうですね。ファンの方にとっては、ある程度期限つきでの活動もあったじゃないですか。"それでも世界が続くなら(仮)"という、その(仮)が付いたままの状況にはプレッシャーもあったんですかね。
(仮)の期間は、自分をいつも以上に責めてしまいがちだったので、本当につらかったですね。そもそも(仮)の名前でライヴをすること自体、やるならやれよ、やらないならやめろよっていう感じだし、自分の気持ち的な部分でも中途半端な気持ちがあったので。
-バンドである前に友人である、というバンドの成り立ちですからね。篠塚さんにとっては、長年こうしてバンドをやってきたけど、バンドって難しいものだなっていうのを改めて体感したような1年ですか。
そうですね。バンドって難しいですよね (笑)。
-それはちゃんと"バンド"がやりたいというのが大きくあるからこそですかね。
僕らも千葉LOOKのサイトウヒロシ店長に言われて気づいたんですけど、"ドラマー"に入ってほしかったわけじゃないんだと思います。きっと、"メンバー"に入ってほしかったんです。自分たちだけで音楽ができる人たちでいたかったというか。誰かの力を借りなければ存続できないっていう状態だったら、僕の中であまりやる意味がないんですよね。まぁ実際は借りてるんですけど。でも、どんなにダメな状況でも、メンバーが骨折しても、体調が悪くても、自分と数少ない友達とだけでやってきたし、うまくいくこと以上に、うまくいかないことも自分の痛みも自分でなかったことにはしないつもりで始めたバンドだったので。
LIVE INFO
- 2025.07.09
-
SHE'S
いきものがかり
Maki
山内総一郎(フジファブリック)
- 2025.07.10
-
TENDOUJI
Saucy Dog
礼賛
いきものがかり
浅井健一
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
BBHF
the dadadadys
Hello Hello
GRAPEVINE
ザ・シスターズハイ
Organic Call
downy
四星球
- 2025.07.11
-
TenTwenty
女王蜂
TENDOUJI
なきごと
the shes gone
フレンズ
Saucy Dog
Laughing Hick
浅井健一
WtB
yutori
ビレッジマンズストア
古墳シスターズ
東京スカパラダイスオーケストラ
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
のうじょうりえ
賽
ヤバイTシャツ屋さん × Perfume
wacci
KALMA
LITE / DO MAKE SAY THINK / HOTEL NEW TOKYO
GLIM SPANKY
Mirror,Mirror
reGretGirl
四星球
Rei
- 2025.07.12
-
大原櫻子
星野源
藤沢アユミ
FIVE NEW OLD
ASP
コレサワ
あれくん
ART-SCHOOL
SAKANAMON
女王蜂
LOCAL CONNECT
BLUE ENCOUNT
竹内アンナ
いゔどっと
PK shampoo
荒谷翔大
ACIDMAN
ズーカラデル
夜の本気ダンス × BRADIO × 8otto
チリヌルヲワカ
Homecomings
ブランデー戦記
[Alexandros]
鶴
SVEN(fox capture plan)
YUTORI-SEDAI
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
ADAM at
WtB
Eve
有村竜太朗
Dannie May
Bimi
MAPA
安藤裕子
蒼山幸子
古墳シスターズ
斉藤和義
原因は自分にある。
怒髪天
渡會将士
マオ(シド)
- 2025.07.13
-
星野源
あれくん
SVEN(fox capture plan)
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
TenTwenty
板歯目
SAKANAMON
LOCAL CONNECT
FIVE NEW OLD
ASP
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
コレサワ
鶴
"HELLO INDIE 2025"
なきごと
ズーカラデル
UNCHAIN
ART-SCHOOL
有村竜太朗
アルコサイト
[Alexandros]
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
チリヌルヲワカ
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
Homecomings
ADAM at
ブランデー戦記
Eve
神はサイコロを振らない
荒谷翔大
すてばち
カミナリグモ
FUNNY THINK
ぜんぶ君のせいだ。
VOI SQUARE CAT
安藤裕子
古墳シスターズ
東京スカパラダイスオーケストラ
reGretGirl
斉藤和義
原因は自分にある。
トラケミスト
- 2025.07.14
-
Mirror,Mirror
- 2025.07.15
-
有村竜太朗
板歯目
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
[Alexandros]
Mirror,Mirror
TENDOUJI × 浪漫革命
SCOOBIE DO
キミノオルフェ
羊文学
Saucy Dog
Ivy to Fraudulent Game
- 2025.07.16
-
有村竜太朗
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
GLIM SPANKY
BIGMAMA × Dannie May
坂本慎太郎
Base Ball Bear × PEDRO
SHE'S × ヨイズ
TenTwenty
Saucy Dog
- 2025.07.18
-
斉藤和義
YOASOBI
フレンズ
[Alexandros]
SVEN(fox capture plan)
板歯目
東京スカパラダイスオーケストラ
ExWHYZ
GLIM SPANKY
the paddles
キュウソネコカミ
NEK! × komsume
KiSS KiSS
Organic Call
ぜんぶ君のせいだ。
SAKANAMON
ヤングスキニー
ACIDMAN
Laughing Hick
TENDOUJI
cinema staff × eastern youth
- 2025.07.19
-
豆柴の大群
浅井健一
フレンズ
"NUMBER SHOT2025"
コレサワ
YOASOBI
PIGGS
鶴
東京スカパラダイスオーケストラ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Novelbright
"JOIN ALIVE 2025"
shallm
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
キノコホテル
UNCHAIN
竹内アンナ
め組
"焼來肉ロックフェス2025"
SPECIAL OTHERS
ExWHYZ
LOCAL CONNECT
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
ぜんぶ君のせいだ。
いきものがかり
新しい学校のリーダーズ
"DAIENKAI 2025"
チリヌルヲワカ
片平里菜
PENGUIN RESEARCH
荒谷翔大
Nothing's Carved In Stone
マオ(シド)
- 2025.07.20
-
神はサイコロを振らない
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
[Alexandros]
ビッケブランカ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
"JOIN ALIVE 2025"
さめざめ
キノコホテル
HY
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
崎山蒼志 / NakamuraEmi / ズーカラデル / TENDRE ほか
GRAPEVINE
"焼來肉ロックフェス2025"
清 竜人25
PK shampoo
"DAIENKAI 2025"
LOCAL CONNECT
ROF-MAO
いきものがかり
GARNiDELiA
ブランデー戦記
- 2025.07.21
-
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
PK shampoo
LOCAL CONNECT
東京スカパラダイスオーケストラ
ASP
鶴
TENDOUJI
jizue
め組
HY
PIGGS
小山田壮平 / 奇妙礼太郎 / 安部勇磨(Band set) ほか
ぜんぶ君のせいだ。
アーバンギャルド
LACCO TOWER
GOOD ON THE REEL
いゔどっと
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Homecomings
SpecialThanks / レイラ / GOOD4NOTHING / THE FOREVER YOUNG ほか
アカシック
PENGUIN RESEARCH
- 2025.07.22
-
Hump Back
the telephones
- 2025.07.23
-
東京スカパラダイスオーケストラ
板歯目
フラワーカンパニーズ×アイボリーズ
9mm Parabellum Bullet
女王蜂
- 2025.07.24
-
水平線
板歯目
bokula.
ビレッジマンズストア
竹内アンナ
the paddles
RELEASE INFO
- 2025.07.09
- 2025.07.10
- 2025.07.11
- 2025.07.13
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.18
- 2025.07.19
- 2025.07.20
- 2025.07.23
- 2025.07.25
- 2025.07.29
- 2025.07.30
- 2025.07.31
- 2025.08.01
- 2025.08.06
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
音ノ乃のの
Skream! 2025年06月号