Japanese
それでも世界が続くなら
Skream! マガジン 2018年10月号掲載
2018.09.02 @下北沢CLUB Que
Writer 吉羽 さおり
9月2日、それでも世界が続くならが、下北沢CLUB Queで活動中止前最後となるワンマン・ライヴ"休戦協定"を開催した。この日、同会場のデイタイム公演では、8月にリリースした3rdミニ・アルバム『それでも世界が続くなら』のリリース記念ライヴ"イツカの戦争"も行っており、2ステージ続けてのライヴとなったが、両公演ともにチケットは瞬く間にソールド・アウト。この"休戦協定"は、早い時間から多くの観客が詰め掛け、静かに4人の登場を待ち受けていた。SEが鳴り響き、メンバー4人の登場と同時に大きな拍手と歓声が起こったが、会場に集った人の想いは複雑なものがあっただろう。「優しくない歌」からライヴがスタートすると、フロアにはライヴの1分1秒、ステージ上の4人がかき鳴らす音の細部まで見逃すまいとする緊張感がわたる。的確なビートを刻んでいく栗原則雄のドラム、揺らぐ空気を色づけていくようなエフェクティヴなギターを奏でる菅澤智史、ギター的な役割やメロディ的なパートも担う琢磨章悟のベース、そして語り掛け、叫びを上げ、全身で内なる声を絞り出すヴォーカル&ギターの篠塚将行。彼らはよくインタビューで、"もし他のバンドに行ったとしても通用しないプレイヤーたちだと思う"と語っているが、バンドが始まった2011年からの7年間は、それでも世界が続くならというバンドだけが鳴らすことができる音楽、ロックを作り出してきた濃密でかけがえのない時間だ。
7枚のフル・アルバムと3枚のミニ・アルバムという膨大な記録の中から、まんべんなく選曲したセットリスト。自らの体験を音に変え、また常に弱者に寄り添って、その痛みや怒りや叫びも背負うように音楽で戦ってきた4人ゆえに、彼らの歌に自分自身を重ねてきた人も多いのだろう。中盤にさしかかる「参加賞」あたりでは、フロアからすすり泣く声も聞こえてくる。MCらしいMCもなく、ギターの残響音やカオティックなアンサンブルのなかで篠塚が、"負けんな!"と叫びを上げたり、"うまくは言えないから音楽に込めるしかないんだ"と言ったりしながら、こうしてライヴに足を運んでくれる人へ感謝を告げた。たくさんの人で埋まっているが、会場は静けさが漂う。ただそれぞれが、ステージと一対一で向き合っている密度の濃さは感じられる。そのなんとも言葉では言えないようなヒリヒリとしたムードには、思わず圧倒された。最新ミニ・アルバム『それでも世界が続くなら』からは、「イツカの戦争」と「魔王とバッドエンド」が披露され、終盤「無罪と罰」と「カイン」ではいっそう心の叫びに声を枯らす。"自信が欲しい......もっと自信があったら"と言う篠塚に、"大好きだよ"、"伝わってるよ"という声がフロアから湧き、"帰ってこいよ"、"ありがとう"と堰を切ったように発する観客の声に、メンバーは音楽で応えた。大音量のなか、"手を繋ごう"、"今から始まるんだよ"と歌う「カイン」で幕を閉じるライヴは、この先への希望でもあるだろう。
止まない歓声にアンコールに立った4人は、本当にありがとうと言いながらも"話をするとふざけちゃうと思うので、曲をやります"と、「成長痛」、「チルの街」、そして「最後の日」を披露した。途中、"お前ら、アンコールさせないように演奏しろ!"とメンバーにも自分自身にも檄を飛ばすように、声を震わせた篠塚。約2時間半のステージを終えると、フロアにはたくさんの"またね!"の声が響いた。
- 1
LIVE INFO
- 2025.09.01
-
打首獄門同好会
DIRTY LOOPS
とまとくらぶ
- 2025.09.02
-
Hump Back
とまとくらぶ
フラワーカンパニーズ / Conton Candy / ヒグチアイ / TOSHI-LOW
ずっと真夜中でいいのに。
打首獄門同好会
YOASOBI
め組 / ザ・チャレンジ / NaNoMoRaL / 宇宙団
- 2025.09.03
-
YOASOBI
DIRTY LOOPS
WurtS × なとり
THE YELLOW MONKEY
- 2025.09.04
-
キュウソネコカミ
打首獄門同好会
とまとくらぶ
DIRTY LOOPS
ハンブレッダーズ
終活クラブ
a flood of circle × 金属バット
TOOBOE
神はサイコロを振らない
- 2025.09.05
-
Age Factory
GOOD BYE APRIL
fox capture plan
水曜日のカンパネラ
大森靖子
セックスマシーン!!
YOASOBI
JYOCHO × 長瀬有花
cakebox(シノダ/ヒトリエ)
KING BROTHERS
DIRTY LOOPS
EGO-WRAPPIN' / Original Love Acoustic Session
秋山黄色
ぜんぶ君のせいだ。
This is LAST
WtB
神はサイコロを振らない
PENGUIN RESEARCH
Bentham / Yobahi / WELL DONE SABOTAGE / Loojy
- 2025.09.06
-
"WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2025"
GRAPEVINE
Creepy Nuts
eastern youth
Broken my toybox
青木陽菜
9mm Parabellum Bullet / 眉村ちあき / 浪漫革命 / THE BOHEMIANS ほか
Appare!
カミナリグモ
TOKYOてふてふ
ヨルシカ
藤沢アユミ
大森靖子
なきごと
"TREASURE05X 2025"
ADAM at / TGMX(FRONTIER BACKYARD) / 荒井岳史 / 渡邊 忍
セックスマシーン!!
ぜんぶ君のせいだ。
TOOBOE
YOASOBI
KING BROTHERS
Victoria(MÅNESKIN)
Ryu Matsuyama
SIX LOUNGE / TENDRE / ハナレグミ / 日食なつこ ほか
WtB
SCOOBIE DO
NakamuraEmi
りぶ
優里
PIGGS
- 2025.09.07
-
Broken my toybox
"WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2025"
GRAPEVINE
This is LAST
レイラ
WtB
ナナヲアカリ
豆柴の大群
TGMX(FRONTIER BACKYARD) / 荒井岳史 / 渡邊 忍 ほか
ヨルシカ
eastern youth
大森靖子
GOOD ON THE REEL
Aooo
"TREASURE05X 2025"
セックスマシーン!!
ビレッジマンズストア
TOOBOE
the cabs
心愛 -KOKONA-
Keishi Tanaka
KING BROTHERS
Mellow Youth
cinema staff
OAU / LOVE PSYCHEDELICO / 大橋トリオ ほか
"くさのねアイドルフェスティバル2025"
渡邊一丘(a flood of circle)
ぜんぶ君のせいだ。
りぶ
ART-SCHOOL
HY
優里
SILENT SIREN
[激ロックpresents"Burning Blue vol.5"]
- 2025.09.08
-
レイラ
JACK'S MANNEQUIN
fox capture plan
- 2025.09.09
-
Age Factory
THE GET UP KIDS
Hump Back
YOASOBI
打首獄門同好会
9mm Parabellum Bullet
JACK'S MANNEQUIN
"LIVEHOLIC 10th Anniversaryseries~奏・騒・壮!!!Vol.4~"
- 2025.09.10
-
Aooo
Hump Back
ハンブレッダーズ
This is LAST
The Birthday
パーカーズ × 浪漫派マシュマロ
とまとくらぶ
THE GET UP KIDS
打首獄門同好会
- 2025.09.11
-
Bye-Bye-Handの方程式
YOASOBI
The Birthday
w.o.d.
MONOEYES
THE GET UP KIDS
TOOBOE
鶴 × ONIGAWARA
- 2025.09.12
-
Aooo
ナナヲアカリ
神聖かまってちゃん
TOOBOE
w.o.d.
ビレッジマンズストア
YOASOBI
THE BOHEMIANS × the myeahns
the band apart (naked)
Rei
Awesome City Club
"LIVEHOLIC 10th Anniversary series~この声よ君の元まで!!〜"
- 2025.09.13
-
cinema staff
ヤバイTシャツ屋さん / UNISON SQUARE GARDEN / sumika ほか
神はサイコロを振らない
The Birthday
神聖かまってちゃん
This is LAST
GRAPEVINE
佐々木亮介(a flood of circle)
四星球 / 藤巻亮太 / eastern youth / 踊ってばかりの国 ほか
Creepy Nuts
KING BROTHERS
崎山蒼志 / moon drop / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / ExWHYZ ほか
"ナガノアニエラフェスタ2025"
WtB
PIGGS
TOKYOてふてふ
LACCO TOWER
安藤裕子
GOOD BYE APRIL
The Biscats
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025"
"New Acoustic Camp 2025"
wacci
- 2025.09.14
-
セックスマシーン!!
ビレッジマンズストア
TOOBOE
THE BOHEMIANS × the myeahns
flumpool / 三浦大知 / コブクロ / C&K
ガガガSP / GOING UNDER GROUND / 日食なつこ / LOVE PSYCHEDELICO ほか
ナナヲアカリ
WtB
Academic BANANA
Creepy Nuts
打首獄門同好会 / GLIM SPANKY / yama / bokula. ほか
KING BROTHERS
"ナガノアニエラフェスタ2025"
センチミリメンタル
ぼっちぼろまる
SIRUP
Maica_n
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025"
"New Acoustic Camp 2025"
Mirror,Mirror
- 2025.09.15
-
セックスマシーン!!
cinema staff
Bye-Bye-Handの方程式
WtB
ビレッジマンズストア
Kroi
GRAPEVINE
Appare!
TOKYOてふてふ
緑黄色社会 / 04 Limited Sazabys / キュウソネコカミ / Hump Back ほか
羊文学
PIGGS
DYGL
THE SMASHING PUMPKINS
FOUR GET ME A NOTS
Bimi
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025"
FIVE NEW OLD
eill
UNFAIR RULE / Blue Mash / ペルシカリア / ポンツクピーヤ
アーバンギャルド
NOIMAGE
RELEASE INFO
- 2025.09.01
- 2025.09.03
- 2025.09.04
- 2025.09.05
- 2025.09.06
- 2025.09.09
- 2025.09.10
- 2025.09.12
- 2025.09.17
- 2025.09.19
- 2025.09.24
- 2025.09.26
- 2025.10.01
- 2025.10.03
- 2025.10.05
- 2025.10.08
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ExWHYZ
Skream! 2025年08月号