Japanese
カノエラナ
2019年08月号掲載
Interviewer:吉羽 さおり
3月にリリースした1stシングル『ダンストゥダンス』に続くシングルは、思春期、青春期に感じる痛みや、あるいは大人となってもふと立ち止まったときに湧き上がってくるような、今やこの先への不安、恐怖感、ヒリヒリと肌に染み込んでくるような焦燥感を生々しくパッケージした『セミ』。目に見たリアルさやグロさもそのままに描いた、カノエラナの楽曲としても新たな鮮烈さのある曲だ。前作に続き、アレンジも自身で行い、感情のうねりをドラマ性のあるバンド・サウンドへと昇華。カップリング「(タイムカプセル)」とともに、何かこれまでの自分も受け止めつつ、より強くなって新たな歩みを進めているのを感じる。今作のできた背景や、心境を訊いた。
歌うのが一番キツい。でもキツくないと表現ができないし、そのキツさが自分を苦しめるものだとしても、出さなきゃいけなかった
-表題曲「セミ」は、2年ほど前に書かれた曲だそうですね。このタイミングでのリリースになったのは、何が大きかったんですか。
まず1stシングルを出そうとなったときに、"1stと2ndの2枚を出しますよ"というところまで決まっていて。そこでシングルとして出す曲として最初に決まったのが、「セミ」だったんです。ただ1stシングルが3月リリースだったので季節的に早いかなということで、別のリード曲を1stシングルに持ってきて、夏の2ndシングルで「セミ」を持ってくるのがいいんじゃないかなということでしたね。でも最初にリリースしようと決まっていたのはこの曲だったんです。
-そうだったんですね。こうしてシングルという形まで温めていたのは、カノエさんとしても大事な曲ということだったんですか。
ずっと機会をうかがっていました。アルバムのリード曲にするにはまだ早いのかなとか、ライヴでもあまりやっていない曲なので、バンド・サウンドになったときにどういう感じなのかが想像がついてなかったので。音源化しづらかったのはあると思います。
-作ってから、ライヴでもあまり歌わなかったんですか。
この曲は、自分の節目のライヴにしか歌っていなかったんです。ライヴは全部同じ熱量でやっているんですけど、ここぞっていうときがあるじゃないですか。そういうときにしか歌っていなかった曲で。というのは、歌うときにすごく力がいる曲なんです。私の過去について赤裸々に書いているというのもあるんですけど。私の曲ってわりと主人公が自分じゃないパターンが多くて。"自分のことなのかな?"って言われるんですけど、実際は私じゃないんです。もうひとりの人がいて、その人が自分に成り代わって書いているというのがあるので。
-こういう「セミ」のような曲っていうのは、カノエさんの曲の中でどのくらいの割合を占めるんですか。
あまりないです(笑)。
-それくらい自分自身についてリアルに書いた曲だからこそ、できたときに怖さを感じたりしましたか。
普段作っているときは、そういうのが怖いから別に成り代わるんですけど。感情がバーっといってしまったときって、抑えがきかないから書いていて何も怖くない、怖いもの知らず状態になっていて。書いた当時にきっかけがあって、そこで気持ちがワーってなったときに、そのままの言葉で書き上げた曲なので、今だと書けない曲だなって思います。
-そのきっかけというのは、言葉にすることはできますか。
自分がアーティストとして、これからどうしようかなっていう時期でもあったし、メジャー・デビューをして、インディーズのときと何が変わったのか変わっていないのかが、自分でもよくわからなかったんです。ずっと全速力で走り続けていたので、何をしているのかがわからなかったというか。
-周りの景色すら見えないような感覚。
スピード感が半端なかったので。"今、何時だっけ?"とか、"今、季節なんだっけ?"みたいな。そこをいったん、落ち着けたいなと思ったことがあったんです。そこで限界を迎えたというか。
-そのときの気持ちをギュッと凝縮して書いてしまったんですね。
はい、真空パックみたいな(笑)。
-その生々しさは歌詞に詰まっていますね。だから歌うにも、そのときの思いとか、いろんなことが絡まってしまって、力がいるんですね。
一番キツいですね。でもキツくないと表現ができないから、そのキツさが自分を苦しめるものだとしても、出さなきゃいけないっていうか。ここをひとつ乗り越えないと、殻が破れないなというのがありました。毎回ライヴで歌うときには、死にそうになりながら歌ってますけど(笑)。
-そのときは不安もあり、先がどうなっていくかわからないのもあり、自分でも何を発していけばいいか、わからないという葛藤ですか。
そうですね。とにかく自分がどこに行ったらいいのかわからなかったし、自分でも何をやっているのか謎の状態だったので。そこを打破するためには自分の今を曲にして、SOSを出さなければいけないなって。
-そのSOSは自分で自分にということですか。
自分にもですけど、周りにもです。"あ、こいつヤバいかも"って。"限界がきているかもしれないな"っていうか。私は口では上手く言えないぶん、曲で何かしら言うしかないと思っていて、それで少しは伝わったのかなって思います。
-身近なスタッフの方が「セミ」を聴いたときの反応って、どうだったんですか。
"ええやん"だったと思います。そのええやんは信じるようにしてるので(笑)。いろいろ言われるよりも、"ええやん"とか"好き"って言われると、いけるって思いますね。
-その全速力で走っているとき、この「セミ」が書かれる以前は、アウトプットは自然にできていたんですか。
していたのはしていたんです。それもまぁ、別の主人公さんがいてという創作の世界ですね。そっちが楽しいのでやっているというのがあるんですけど。でも、自分自身の曲を書くってこんなにキツイものなんだなとか、全然"作っている"ものと違うなっていう、そこのギャップにも驚いたりしましたね。
-自分で曲を書き出した10代のころって、この「セミ」のような、自分の内からの思いを書くというものではなかったんですか。
最初は、内からの感じだったんです。想像というものができなかった時代だったので、自分のことや近しいことに関して書いていたんですけど、途中から書き方が変わって。いろんなことを見て回って、感じたことを書くようになって。で、また原点に戻ってきて、今はそれをミックスして書けるようになったのはありますね。
LIVE INFO
- 2024.11.20
-
LONGMAN
ネクライトーキー×ポップしなないで
SIX LOUNGE
VOI SQUARE CAT
PEDRO
ハンブレッダーズ
Official髭男dism
シノダ(ヒトリエ)
詩羽(水曜日のカンパネラ)
DYGL
ヨルシカ
大橋ちっぽけ
ASIAN KUNG-FU GENERATION
FINLANDS × Bray me
SUPER BEAVER
CNBLUE
The Ravens
Mrs. GREEN APPLE
mouse on the keys
REAL ESTATE
ONIGAWARA / ザ・チャレンジ / Pororoca / ホシアイ
- 2024.11.21
-
ザ50回転ズ
KANA-BOON
Maki × PRAY FOR ME
ヤングスキニー
THE YELLOW MONKEY
ASIAN KUNG-FU GENERATION
THE ORAL CIGARETTES ※開催延期
ラックライフ
シノダ(ヒトリエ)
(sic)boy
Thom Yorke
CVLTE
eastern youth / People In The Box
CNBLUE
Ivy to Fraudulent Game
離婚伝説
ドレスコーズ
椎名林檎
This is LAST
KEYTALK ※公演中止
- 2024.11.22
-
ヤングスキニー
マルシィ
オレンジスパイニクラブ
Bray me / EverBrighteller / FUNNY THIN
フラワーカンパニーズ / 斉藤和義
ズーカラデル
u named (radica)
TK from 凛として時雨
SUPER BEAVER
コレサワ
LONGMAN
セックスマシーン!!
終活クラブ
(sic)boy
the shes gone
ドミコ
点染テンセイ少女。
CVLTE
BREIMEN
SIX LOUNGE
秋山黄色
Newspeak
w.o.d.
BLUE ENCOUNT
SANDAL TELEPHONE
超☆社会的サンダル
武瑠
ヤユヨ
浅井健一
YAJICO GIRL
緑黄色社会
あたらよ
- 2024.11.23
-
NANIMONO
打首獄門同好会
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
ザ50回転ズ
Conton Candy
四星球
Lucky Kilimanjaro
Maki × PRAY FOR ME
back number
Bray me / EverBrighteller / FUNNY THINK
I Don't Like Mondays.
9mm Parabellum Bullet
ビッケブランカ
新しい学校のリーダーズ
ねぐせ。
Vaundy
Hakubi
HERE
小山田壮平
KNOCK OUT MONKEY
オレンジスパイニクラブ
ASIAN KUNG-FU GENERATION
WANIMA
chilldspot
Ivy to Fraudulent Game
People In The Box
NEE
秋山黄色
ADAM at
ポルカドットスティングレイ
竹内アンナ
the shes gone
HY
あいみょん
まなつ
POP ART TOWN
優里
アーバンギャルド
Amber's
緑黄色社会
Thom Yorke
椎名林檎
怒髪天
- 2024.11.24
-
NANIMONO
打首獄門同好会
DENIMS
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
ザ50回転ズ
キュウソネコカミ
LONGMAN
四星球
安藤裕子
Conton Candy
back number
Bray me / EverBrighteller / FUNNY THINK
ウソツキ
9mm Parabellum Bullet
新しい学校のリーダーズ
リュックと添い寝ごはん
FIVE NEW OLD
SHE'S
Vaundy
Umisaya
fhána
シノダ(ヒトリエ)
People In The Box
HERE
大森靖子
AIRFLIP
ASIAN KUNG-FU GENERATION
WANIMA
ずっと真夜中でいいのに。
Mega Shinnosuke
リアクション ザ ブッタ
SpecialThanks
Half time Old
HY
あいみょん
YOUR ADVISORY BOARD
泣き虫☔︎
優里
フレンズ
the quiet room
Thom Yorke
椎名林檎
- 2024.11.25
-
Age Factory
安藤裕子
シノダ(ヒトリエ)
KANA-BOON
フレデリック
BUMP OF CHICKEN
- 2024.11.26
-
Age Factory
SUPER BEAVER
PEDRO
SIX LOUNGE
神はサイコロを振らない
煮ル果実
Thom Yorke
BUMP OF CHICKEN
ハンブレッダーズ
The Novembers
(sic)boy
ストレイテナー
ヤングスキニー
THE YELLOW MONKEY
にしな
- 2024.11.27
-
新しい学校のリーダーズ
PEDRO
LAST DINOSAURS / ego apartment
ハンブレッダーズ
まなつ
Jamie xx
雨のパレード
詩羽(水曜日のカンパネラ)
go!go!vanillas
ヤングスキニー
にしな
- 2024.11.28
-
MOROHA
Age Factory
新しい学校のリーダーズ
DYGL
煮ル果実
SIX LOUNGE
まなつ
アンと私
挫・人間
秋山黄色
w.o.d.
マルシィ
終活クラブ
BURNOUT SYNDROMES
Cö shu Nie
フィルフリーク
シノダ(ヒトリエ)
go!go!vanillas
a flood of circle
KANA-BOON
- 2024.11.29
-
離婚伝説
CVLTE
Age Factory
SHE'S
ずっと真夜中でいいのに。
BLUE ENCOUNT
フィロソフィーのダンス
OKAMOTO'S
DYGL
NEE
Lucky Kilimanjaro
神聖かまってちゃん
Ivy to Fraudulent Game
小山田壮平
tacica
秋山黄色
w.o.d.
ねぐせ。
Dear Chambers
アンと私
the dadadadys
挫・人間
ASIAN KUNG-FU GENERATION
NANIMONO
にしな
Hello Hello
吉澤嘉代子
PIGGS
パピプペポは難しい
TK from 凛として時雨
a flood of circle
BREIMEN
ヤユヨ
CIVILIAN
DOES
East Of Eden
シド
岸田教団&THE明星ロケッツ
ANABANTFULLS
三浦透子
- 2024.11.30
-
back number
NEE
ポルカドットスティングレイ
大森靖子
SHE'S
ずっと真夜中でいいのに。
OKAMOTO'S
tacica
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
フィロソフィーのダンス
SWANKY DOGS
the shes gone
ヤングスキニー
Aimer
リアクション ザ ブッタ
ストレイテナー
ズーカラデル
ウソツキ
Newspeak
9mm Parabellum Bullet
ねぐせ。
BLUE ENCOUNT
moon drop
Cö shu Nie
ASIAN KUNG-FU GENERATION
Conton Candy
椎名林檎
Vaundy
MYTH & ROID
Hakubi
This is LAST
崎山蒼志 / MONO NO AWARE / 荒谷翔大 / 家主 ほか
GANG PARADE
BiS / KNOCK OUT MONKEY / パピプペポは難しい / LEEVELLES ほか
須田景凪
フラワーカンパニーズ
フレデリック
LiSA
なきごと
Machico
"ビクターロック祭り2024"
- 2024.12.01
-
back number
reGretGirl
Lucky Kilimanjaro
大森靖子
OKAMOTO'S
SIX LOUNGE
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
フィロソフィーのダンス
Ivy to Fraudulent Game
Aimer
MOROHA
Helsinki Lambda Club
リアクション ザ ブッタ
ストレイテナー
THE YELLOW MONKEY
DENIMS
LACCO TOWER
9mm Parabellum Bullet
NANIMONO
ハク。
fhána
オレンジスパイニクラブ
the shes gone
Vaundy
Hakubi
さめざめ
ベランダ
GOOD ON THE REEL
秋山黄色
須田景凪
I Don't Like Mondays.
the quiet room
Laughing Hick
PEDRO
LiSA
indigo la End
- 2024.12.02
-
Saucy Dog
スカート
挫・人間
chilldspot
RAY×BELLRING少女ハート
- 2024.12.03
-
Saucy Dog
ヤングスキニー
リーガルリリー
SHE'S
LONGMAN
キュウソネコカミ
まなつ
ASH DA HERO / POLYSICS
IMAGINE DRAGONS
Age Factory
Amber's
SUPER BEAVER
RELEASE INFO
- 2024.11.20
- 2024.11.22
- 2024.11.23
- 2024.11.27
- 2024.12.04
- 2024.12.06
- 2024.12.11
- 2024.12.13
- 2024.12.18
- 2024.12.20
- 2024.12.25
- 2024.12.27
- 2024.12.28
- 2025.01.08
- 2025.01.10
- 2025.01.15
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
PEDRO
Skream! 2024年11月号