Japanese
I Don't Like Mondays.
2019年08月号掲載
Member:YU(Vo) CHOJI(Gt) KENJI(Ba) SHUKI(Dr)
Interviewer:TAISHI IWAMI
I Don't Like Mondays.が4月から7月にかけて4ヶ月連続でシングルを配信リリース。90年代のヒップホップに接近し、ヴィジュアル面もこれまでになかったストリート色を打ち出した「Do Ya?」、70年代のソウルに立ち返り、スムースなグルーヴを醸し出した「Zero Gravity」、打ち込みサイドからアナログの質感へのアプローチを見せた「Up to U」、そしてI Don't Like Mondays.らしさの真ん中を射抜き、自らを更新することにトライした「DIAMOND」。彼らは4曲にどんな想いを込めたのだろうか。そして一連の締めとして、8月21日にリリースするアルバム『FUTURE』の魅力とは。
-まずは第1弾シングル「Do Ya?」(2019年4月リリース)について。90年代のヒップホップに接近した、これまでにないストリート感のある曲でした。本誌もリリース時にインタビューしましたが、その後の反響はいかがでした?
KENJI:最初から予想はしてたんですけど、賛否両論でした。
YU:ミュージック・ビデオでのファッションもいきなりB-BOYみたいになったから、"え? I Don't Like Mondays.どうしたの?"みたいな反応とか、どよめきはありましたね。
-たしかに、モノトーンやタイトなファッションのイメージでしたから。
SHUKI:でも、思いっきり振り切ったからか、業界内でもちょっと尖った人たちからの評判が良くて。
YU:そうだね。ファッションも、結構攻めてる人とかが反応してくれて。KENJIが言ったように賛否両論になることは最初からわかっていたので、ある意味大成功でしたね。2018年はあまり表立った動きをせず、そこからの2019年、avexに移籍した最初のリリースでしたし、新しいことにトライするにはいいタイミングだったんだと思います。
-続く「Zero Gravity」(2019年5月リリース)は、「Do Ya?」からまた大きく雰囲気を変えて、スムースなグルーヴのソウルに。これまでにも近いテイストの曲はありましたが、どんなイメージで作っていったのでしょう。
YU:「Zero Gravity」は、サマンサタバサとONKYOがコラボしたワイヤレス・イヤホンのテーマ曲として作りました。また、単に曲を作るだけでなく、商品そのものの音質の監修もやらせてもらったんです。だから、現代の機器でいい音を味わってもらうにはどうすればいいかを考えることがスタートでした。
-すごく興味深い試みです。
YU:そこで、僕らはバンドだし、シンプルなバンド・サウンドが、いかにいい音なのかを提案できるような曲にしたいと思ったんです。加えて、サマンサタバサが関わっていることで、若い女性にも多く触れてもらえるいい機会だとも思ったので、あえて渋めのテイストに。そこに、間口の広いしっとりしたポップ感をうまく加えるのが、僕ららしいやり方なんじゃないかって。
-まさに、絶妙なところに落ちたと思います。
SHUKI:そんなに苦労したとは思ってないんですけど、改めて70年代や80年代のソウルや、そういう空気を持った今の音楽も含めて、いろいろ聴きましたね。コード進行とか、雰囲気の出し方とか、オリジナルはどんな感じなのかを研究するところから、僕らなりにYUが言ったような曲にするにはどうすればいいかを考えていったんです。
-例えば誰の作品を聴きましたか?
SHUKI:PJ MORTONの『Gumbo』はすごく良かったです。「How Deep Is Your Love」とか、あの感じ。
-ポップ・クラシックとソウル/R&Bが噛み合ったカバー。なるほど。
SHUKI:始まりはそういうイメージでしたね。あと、ANDERSON .PAAKの『Ventura』も、これは曲ができてから出た作品なので参考にしたとかではないんですけど、めちゃくちゃ気に入ってます。
-"シンプルなバンド・サウンド"の良さを届けるにあたっては、どんなことを意識しましたか?
SHUKI:簡単に言うと、今までで最も音数が少ない。それは、曲を作る段階でミュージック・ビデオの映像までイメージできていたから。スタジオっぽいところで4人の演奏シーンをメインに撮ること、壁は木でできていて照明はオレンジで......みたいな。そうなると打ち込みはあまり合わないし、生音でシンプルなアレンジが一番しっくりきたんです。あとはプラスで鍵盤があったらと思って、昔からお世話になっている方に弾いてもらって、トータルですごくいい作品になったと思います。
YU:音数を削いでひとつひとつの音へのこだわりをしっかりと響かせることで、浸透度の高い曲にしたかったんです。初期の頃を思い出すと、当時は当時で最高のものを作ったと考えてました。でも、参考にしたMAROON 5の曲と質のいいスピーカーで聴き比べたときに絶望したんです。MAROON 5って、印象としては華やかに聴こえるけど、すごくシンプルで音数が少ない。それに対して僕らの曲には余計なものがいっぱいあって。そこでやるべきことが決定づけられました。今回は正直"全然負けてねぇ"って思いましたから(笑)。
-「Do Ya?」もそうですけど、軸になるフレーズを吟味して、あとは装飾をできるだけ削いで余白を演出することに、より重点を置くようになったと感じました。結果グルーヴに立体感と幅が出て、曲の自由度が増したと思います。
KENJI:そこはもともとすごく意識していたことではあったんですけど、「Do Ya?」は90年代のヒップホップがアイディアのもとだったから、ドラムを基礎として作っていったことで得たものが大きかったですね。リズムに重きを置くこと。それは今回のシングル配信、また次のアルバムにおいても重要な鍵になってます。
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