Japanese
I Don't Like Mondays.
Skream! マガジン 2020年03月号掲載
2020.02.08 @豊洲PIT
Writer 石角 友香 Photo by Masaki Sato / Jun Yamamoto (Faith)
昨年8月にリリースしたアルバム『FUTURE』はレーベル移籍後のアルバムであるだけでなく、4ヶ月連続の配信シングルや既発曲のリアレンジを収録するなど、新たなスタンスを窺わせる作品だった。本作を携えて9月からスタートしたツアーの14本目にしてファイナルとなる東京公演は、バンド史上最大キャパとなる豊洲PIT。
オープニングを待ち受けていると、ホーリーなイメージのSEでメンバーが登場。ごくさりげなく「FANCY GIRL」でスタートしたが、「TOKYO BROTHERS」のブルージーなCHOJI(Gt)のリフとYU(Vo)の"Are You Ready!?"のシャウト一発でグッと男くささというか、野郎が拳を上げたくなるムードで圧倒する。さらに序盤から「LEMONADE」を投下して、2月の東京を忘れさせるような季節感でフロアを彩る。エレクトロニックで軽快な聴感で踊らせながら、間奏ではしっかりCHOJIのギター・ソロがカタルシスを増幅させるのも1曲の中で大きなフックになっている。生音と打ち込みのバランスをライヴでも絶妙に保ちながら、やはり生ならではの実機が鳴らす低音の響きはフィジカルにフロアを突き動かすようで、トロピカル・ハウス要素の多い「TONIGHT」のドロップ~サビの爆発力は自然と起こるジャンプの高さが物語っていた。
日常を日本語詞でリリカルに綴った「AITAI」はボトムもシンプルで、生ベースでも短いトーンでリズムを作るKENJI(Ba)のセンスの良さに目がいく。グルーヴは必ずしも派手なスラップや複雑なフレージングが作るものじゃない。曲に対する楽器陣のアレンジ・センスがつぶさに見て取れる楽曲でこそ、バンドの今が見える気がした。
ニュー・バージョンになり、よりタイトで音が整理された「FIRE」、さらにYUのエレキの弾き語りで中盤まで聴かせる「PLEASE」ではシルキーなファルセットが熱しきったフロアが一転して聴き入るほど、音が選び抜かれている。SHUKI(Dr)はパッドを叩き、全体的にミニマルなサウンド・プロダクションをライヴでも見事に成立させていた。その後、YUが過去最大キャパのこの日の公演がソールド・アウトしたことを感謝し、約3年ぶりとなったフル・アルバム『FUTURE』までの変化や、自分たちで決めてアクションしてきたことへの手応えをこのツアーがあっという間に過ぎていったことで実感したのだと話す。
フロアが静かな余韻に浸るなか、モノクロームなライティングに浮かぶYUが唐突にサンプラーでヴォイス・サンプルを鳴らし、驚かせる。そこにCHOJIとKENJIも集まってサンプラーでの演奏がスタート。男3人がこじんまりセンターに集合してプレイする様子がユーモラスなのだが、さらに高いドラム台からSHUKIが降りて、3人に近づいてくるといきなり後ろから手が伸びてエアホーンを鳴らし、半ば強制中断。"俺の勝ち"と言わんばかりの豪快さに、爆笑が起こった。この前振りはサンプリング文化であるヒップホップへのオマージュに思えたのは、続くナンバーが「DO YA?」だったせいもあるだろう。
締めはここにいる人の声を集めてパワーに転化。ステージに向かって左右で違う高さとメロディを持ったコーラスをまず練習。演奏が入る前にハーモニーを聴いた段階で、すでに感動的なのだが、これはメロディの良さとハーモニーの作り方の勝利だと思った。そこからラストの「TRY FOR YOU」の演奏が始まるのだが"今 僕が君にできることはなんだろう?"と自問する歌がここではひとりひとりが声を出すことで、心を通わせることに繋がっていたようで、会場に響くコーラスだけになった瞬間、すべての音が上昇して降り注ぐようなエンディングだった。アンコールでは2月26日に配信された新曲「Plastic City」も披露。ファンク、ソウル、R&Bなどを幹に持つバンドが存在感を増すなかで、I Don't Like Mondays.の個性を際立たせる2020年に期待したい。
[Setlist]
1. FANCY GIRL
2. TOKYO BROTHERS
3. LEMONADE
4. TONIGHT
5. Up to U
6. AITAI
7. FIRE
8. PLEASE
9. ZERO GRAVITY
10. CALL ME
11. DO YA?
12. Freaky boy
13. WE ARE YOUNG
14. TRY FOR YOU
En1. Plastic City
En2. gift
En3. DIAMOND
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