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INTERVIEW

Japanese

FoZZtone

2014年09月号掲載

FoZZtone

FoZZtone

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Member：渡會 将士 （Vo/Gt）

Interviewer：沖 さやこ

－そこに乗る歌詞が深いです。"今ここにある自分らしさなんて／守るほどのものじゃないぜ"などなど。

僕の歌詞ってジャッジがシビアなんですよ。ありのままという言葉が死ぬほど嫌いで（笑）。僕が高校生くらいのころとりあえず"ありのままの自分で"みたいなことを歌っておけば売れるみたいな......自分らしくとか言われても、そもそも完成されてんの？ ありのままというのは確かに素晴らしいことなんでしょうけど、ありのままの自分をさらけ出すんだったら、せめてきっちりさせてからさらけ出そうよ、じゃないと迷惑する人いっぱいいるよ！と（笑）。あと人は一生なにかしら成長しつづけられると思うし、それを続けている人はとても素敵だなと思うんですよね。「Stairway to you」はそういう曲なんです。ラヴ・ソングっぽいけど、休むんじゃない、怠るんじゃない！という（笑）。文句を人に言うことはできるけど、それじゃあ何も改善されずに負の連鎖ばかり起こってどんどん沈んでいくだけなので。誰かがどこかで"文句言うのやめようよ、自分がスキル・アップしていこう！"という発想になっていかないと、ね。

－本当にそうですね。Track.6「Return to Earth DEMO 2」ということで。『FoZZtone E.P.』にはアコギ弾き語りの「Return to Earth DEMO 1」が収録されていて、このDEMO 2はストリングスが入っているという、次回作を匂わせる曲です。

ストリングスは打ち込みで入れたんでコードとかちょっと間違ってるんですけど、デモなんでまあいいでしょうと（笑）。その次回作を今、トラックは全部録り終わって、歌を7割ぐらい録り終わった段階で。このミニ・アルバムでやった作業は、新しいチームだし前のチームで録った曲も残ってるし、意図的にめちゃくちゃにばらばらに、今できることを取りあえずやろうと。でも次回作は10発あった弾のうち7発は捨てるような......なので今回のとは落差が激しいんじゃないかな。全然違うと思います。今まで実現しきれてなかったものとか、整理されてなくて散漫となっていたものを、きゅっと凝縮したり。50％くらいしか表現できてなかったものを120％くらいの勢いで表現したりしたので。50％のものも120％のものも同じものを表現してるんですけど、全然違うものに見えるんですよ。なのでひとつひとつ並べれば"この曲は昔のあの曲と同じテイストなんだな"というのは並べてみればわかると思うんですけど、初見で聴いたら"なんだろうこのバンド？"という謎感はすごいと思います。

－へえ、それは楽しみです。

竹尾（典明、Gt）と武並さんはこのアルバムで何もしていないと言い張ってるんですよ（笑）。本当にそうだなと思う部分もあるし。みんなでびっちり構築していく曲もあるし。移籍もしたし、10年もやったし、違う感じで行こうよと思って。今までのFoZZtoneみたいに4人の音が常に鳴って、ヴォーカルがあるみたいなのではなくて、音像がだいぶ変わってると思います。

－えっ、それはかなり気になります。また次回詳しくお話聞かせてください。

はい。次回作が完成したらもっとちゃんと話せると思います。