Japanese
FoZZtone
2013年06月号掲載
Writer 沖 さやこ
今年結成10周年を迎えるFoZZtone。3月にORDER MADE ALBUM BEST(購入者が選曲し曲順を選ぶアルバム、期間限定販売終了)、4月にEMI在籍時代のベスト・アルバム『Early Best Album 2007-2009』、5月にはシングル『GO WAY GO WAY』と連続リリースをしている彼らが、6月5日に5thフル・アルバム『Reach to Mars』をリリースした。筆者が頂いた資料には渡會将士(Vo/Gt)のコメントが掲載されていたのだが、そこには“作る前から決めていたことは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や、往年のハリウッド娯楽映画を見た後の爽快感の様な、スカッとする後味のアルバムを作ること”との記述があった。圧倒的なスケール感を誇るタイトル曲「Reach to Mars」がアルバムの最後を飾るのも、それが理由のひとつでもあるようだ。2011年の『NEW WORLD』、2012年の『INNER KINGDOM(内なる王国)』と、2枚組のオリジナル・アルバムを作り上げ、2枚目のディスクには“組曲”を収録していた彼らは、音楽に対する知的好奇心を極めてきた。『Reach to Mars』に収められた全10曲は、まさしく少数精鋭と言える楽曲群だ。先月リリースされたシングル『GO WAY GO WAY』を収録していないのも潔い。
ライヴの録音録画可の“REC OK! TOUR”や、ライヴのオープニング・アクトに出演する学生バンドの募集、リスナーが選曲し曲順を選んだものがCDになるOMA(Order Made Album)など、様々な企画でリスナーを楽しませてくれるFoZZtone。そんなバンドの音楽が、面白くないわけがないのだ。作品を重ねるごとに研ぎ澄まされるアイディア・センスには舌を巻く。『INNER KINGDOM(内なる王国)』が濃密で膨大な情報量ではち切れんばかりに膨らんだ巨大な風船と例えるならば、今作『Reach to Mars』は現代の技術を集結させて作り出したスタイリッシュなロケットと言ったところだろうか。どちらも胸をはらはら、どきどきさせるものであるが、『Reach to Mars』は更に洗練されている印象がある。昨年末からライヴでも演奏され、クリスマス限定で配信も行われていた「世界の始まりに」で軽やかに幕を開けると、フラメンコ・ギター風のスパニッシュなサウンドを前面に押し出した「情熱は踵に咲く」、フロアとのコール&レスポンスが想像出来る明快なロック・ナンバー「Master of Tie Breaker」は竹尾典明のギターがのびのびと響き渡り、極上の開放感だ。
そこから一転、日記やつぶやきのような言葉とやわらかくも切ない音色の「She Said」は世間話のような距離の近さを感じるし、中盤でまさかの大展開を見せる『Shangri-La』は理想郷を求めて今にも家を飛び出したくなるような衝動も与えてくれる。抱擁力のあるギター・バラード「BABY CALL ME NOW」の後は、菅野信昭(Ba)が作曲の「1983」やサポート・ドラマーである武並“J.J.”俊明が作曲の「ニューオーリンズ殺人事件」などで、更に音の奥深くへと聴き手を引き付ける。そしてアルバムのラストを飾る「Reach to Mars」に到着したとき、当たり前のことかもしれないが“ああ、願うだけではなく、実行に移さないと何も変わらないんだ”としみじみ感じたのだ。変化したい、冒険したい気持ちはあるけれど、そのせいで今までのような安定がどこかへ行ってしまったら……そんな不安があると、どうしても動くことを躊躇ってしまう。だけどそんな背中を押してくれるもののひとつが“ロックンロール”なのだろう。ずっと思いを馳せていても、眺めているだけでは何も変わらない。どんなに少しずつでも歩き続けていれば、どんなに遠く、それこそ未踏の地や、火星にも辿り着くことが出来るのだ。FoZZtoneは音楽の中でも様々なユニークな企画でも、自らが行動に移すことで、リスナーは勿論、若いバンドにもその実行のキッカケを提示してくれる。何事も楽しむその姿勢と確固たる意志――『Reach to Mars』で突き詰められたポジディヴな音像が放つエネルギーは、あなたにきっと、小さくも大きな一歩を踏み出す勇気を与えてくれることだろう。
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