Japanese
小林太郎
2013年01月号掲載
Interviewer:沖 さやこ
-2011年に起こった東日本大震災も小林さんに大きな影響をもたらしたようですね。
そうですね。ミュージシャンっていろんなメッセージを発信したり、意識しないところで発信することもあったりして。でも俺は自分が何で音楽をしてるかわからなかったから、何を発信していいかもわからなかったんです。それは申し訳なかった。わからないままかもしれないけど、それなりにもっと向き合わないとなぁって強く思って、それを探しに行こうと。本気で勉強してみようっていう感じで、そっから本を読み始めたんです。中古屋とか行ったら、こんなに分厚くて情報量のある本が100円とか200円じゃないですか。文字が頭に入ると、頭も活性化する。だから本がいいこと尽くめだったんですよね。何かを吸収したいからこそ、小説じゃなくて歴史書や、誰かの考えが色濃く出てる本にハマってたって感じですね。
-本を読んでいくなかで出た答えはどういうものでしたか?
いくら考えてもわかんねぇから、それならそれでいいやって思ったんです。分かんないなりに今まで必死にああじゃねえかこうじゃねぇかってやってきて、少なからずそれがいいって言ってもらえることもあったんですよね。だからきっと"いいものを作って喜んでもらいたい"が1番にあって。そう考え始めたら、音楽の才能、感性、センスっていうものはもらいもので、それはもらいものだから自分じゃわかんない。だけど、俺は器でそれを受け止めて、零れそうになったらそれをひっくり返して、地面にばーって零しちゃう、みたいな。それは、誰か人に聴いてもらう、自分以外の何かに返すっていうこと。自分で何か作り出したものを誰かに与えるんじゃなくて、自分がもらったものをそのまんま自分のなかで肥やして、そのまま返す。理由がわかんなくても、返す作業ができればいいなって。
-"返す作業"とは。
変に論理的にならないで、曲を書いてるときにすっと言葉やフレーズが素直に出てくるっていうこと。......それ以前もそういうことはあったんですけど"こんなに簡単に書いてしまっていいものだろうか"って罪悪感もあって、これでいいのかも不安で。でも考えてもどうせわかんないんだから、すっと出てきたほうがいいんじゃないかって思って。そもそも自分に、それをよくする能力がないってことに気付いたんです。だからタイミングとかを邪魔しないで、もらうときにもらって出すときに出す、みたいな。いいものであったら、変に自分でこねくり回すよりも、そのまんまがいいなって。音楽ってそんなもののように思えたんですよね。そっから凄くラクになって。そういう気持ちで考えられたら、もっと曲が出てくるんじゃないかなって思えたんですよね。
-そしてメジャー・デビューEPである『MILESTONE』ができあがったと。
『MILESTONE』では音楽の才能とは別の音楽の部分の、ミックスや機材とか、勉強しなきゃ絶対にわからない部分の知識もある程度ついてきて、やっと俺の頭のなかのイメージがそのまんま形にできそうだっていう感じ。今まで成長過程とはいえ中途半端に終わってたものがこれからはより完全な形でCDにできる、ライヴができるって思い始めたのが『MILESTONE』だったんですよね。やっと歯車が合い始めたぞ、と。で、その考え方が合ってるかどうかわからないけど、『MILESTONE』のときはそれでいい気がして。そっから半年ライヴもやって『tremolo』も作るぞ! ってなったときも変わらなかったから。じゃあ合ってるかどうか試してみよう! っておんなじ気持ちで作ったのが『tremolo』。
-『tremolo』の制作期間はどれくらいだったんですか?
『tremolo』は『MILESTONE』より制作期間が短いんです。『MILESTONE』がまるまる2ヶ月で、『tremolo』が2ヶ月弱くらい。そのときにばっちり『MILESTONE』の東名阪ツアーがあったから、精神的な余裕は全然なかった(笑)。トライアスロンやってるみたいでしたね。でもそれでもできたっていうのは、自分のイメージをそのままやればいいんだっていう、ラクな気持ちで、更に『MILESTONE』で勉強できたことも摺り寄せられた。ミックス、レコーディング、マスタリング、機材面。で、ギターも......そこまでうまくなってないけど(笑)、コツを掴んだ部分もあって。自分のイメージと、イメージ以外の自分のスキルが、『tremolo』でやっと同じくらいに追いついた。また俺が持ってるイメージを、『tremolo』を作ったときのスタッフさん全員に理解してもらって、みんなにそこをフォローしてもらったんですよね。俺は歌とギターしかできないから、何かを入れるって言ったら全部やってもらわなきゃいけないんです。自分のイメージ、スキル、自分の周りの人たちの絶大なるフォロー、同じくらい絡み合って、奇跡的に短期間でいいアルバムができたなって感じでした。ソロだからこそ他の人の力が必要ですね。......本当にいろんな人に助けてもらって、イメージ通りのアルバムを作ることができたなって。感謝の気持ちが耐えない感じです。
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