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INTERVIEW

Overseas

THE PRODIGY

 

THE PRODIGY

Member:Liam Howlett(Music composer) &Keith Flint(Dancer, Vocalist)

Interviewer:Yuzuru Sato, translation by Mariko Shimbori


-さて、本作が出る間、あなたたちは勢力的なツアーと、ベスト盤のリリース。「Need For Speed」などへの楽曲提供を行っていました。その間の活動で今作を作る上でのアイデアの元となったエピソードがあったら教えて下さい。

L:いや、そういったことはない。自分の曲が映画に使用されていて...特に決まった映画のサントラを作ってくれと依頼された場合を除いて...将来、バンドの活動が落ちついた時期にそういったこともやってみたいとは思っているけど...何かの映画に曲が使われていたら、それは慎重に選ばれた曲で、俺自身、どんなものに使われるのかよく吟味する。でも、そういったことで自分たちが影響を受けることはない。
音楽が上手く使われているよく出来た映画もあるけれど、俺の音楽はラヴ・ストーリーでは取り上げられない。大抵、人がサメに食われるところとか、暴力、激情といったシーンで使われる。基本的には、衝撃的なシーンで使われるんだ。でも、そういったことは俺たち自身も興味のあることで、そういうのが好きなんだ。

-エレクトロやニュー・レイヴをはじめとするレイヴ・リヴァイヴァルの盛り上がりをどのように評価しますか?

L:ニュー・レイヴは、特にイギリスにおいては冗談のようなもので、KLAXONSといったバンドはプレスと一緒になって楽しんでるんだ。それでもこのシーンからは、KLAXONSや他にも幾つかいいバンドも登場してきている。音楽に興味を持っているキッズたちはバカではないから、こういったことはジャンル分けするためのレッテルだって気づいたりしてるんじゃないかな。
俺たちに関して言えば、オリジナルのレイヴ・サウンドは俺たちが所有しているもので、俺たちそのものなんだ。俺たちはそのシーンから出て来ている。リアルで本物のブリティッシュ・カルチャーだ。だから、俺たちは当時に戻ってそこから何かを使って表現する権利を持っている。俺たちはそのカルチャーに深く関わっていた。このニュー・アルバムもレトロ・アルバムではなく、当時のサウンドを少し活かした曲も何曲かあるけれど、それでも"今"の音になっている。でも、それが俺たちの要素なんだ。あのサウンドが俺たちなんだ。

K:そうなんだ。

L:俺たちは自分たちがやってることにワクワクしていて、別に他の大勢のバンドと友達になろうだなんて思わない。バンドをやっていて、アルバムがリリースされるというのは、軍隊にいるようなものだ。他のどのバンドも自分の敵となる。他のバンドを強圧的に押し潰すんだ。

K:俺たちは心から自分たちが最高のバンドだと思ってるんだ。

L:横柄になってるんじゃなくて、信念としてだ。

K:そう、信念だ。信念を持ってなくちゃならない。

L:他の若いバンドにもそういう態度でバンドをやってもらいたい。自分たちのことをベストだと思って活動してもらいたい。

K:自分が勝つとは思えない戦いに、どうして初めから戦おうだなんて思うんだ? 俺がステージに上がるときには、自分の後ろにはこの世で最高のウォール・オブ・サウンドがあるのを分かっている。会場にいる全員のパワーを盗み取るためにステージに立つ。そこにいる全員に、「このバンドのメンバーになれたら」と羨ましがらせるのさ(笑)。もちろん、最後には握手はするよ。個人的にむきになって戦ってるわけじゃない。そのときのステージが俺たちのものでなくちゃならない。俺たちが支配してなくちゃならない。最後には俺たちの一部を残してなくちゃならない。俺たちの持ってるものすべてを発揮しなければならないんだ。

L:ダンス・シーンは誰もが家族のようで、互いに友達関係にあると勘違いされることもあるけど、そういうふうにはいかないんだ。数人のDJの人たちや自分たちの陣営にいる人たちとかとは友達ではあるけど、Keithが言うように、自分たちがライヴをするときには、俺たち対他人全員となる。

K:よくバンド同士が一緒に演奏したがって、あのバンドのあいつにベースを弾いてもらおうなんてやってるけど、俺はそういうのは好きじゃない。それもまあいいけど、ちょっとオタクミュージシャンっぽいな。自分たちのギャングがいればそれでいい。これが俺たちのギャングだ。俺たちはこのステージを引き裂きに来た。そういった態度でギグに臨むんだ。それが俺のメンタリティーだ。

L:RAGE AGAINST THE MACHINEもそうだ。そういったメンタリティーで臨んでいる。彼らのそういった面が好きだ。

K:まったくそのとおりだ。

L:彼らもその場をハチャメチャに破壊して、それで帰って行く。