Japanese
ザ・クロマニヨンズ
Writer 伊藤 洋輔
ザ・クロマニヨンズのニュー・シングル「雷雨決行」の冒頭、甲本ヒロトが叫ぶ言葉はこうだ。“言いそびれた事があるけど かき消されていく風の中 何が失望か絶望か やり残した事などないぜ”――いつでもどんなときでも、全力で走り続けている彼らを象徴するかの言葉だ。しかしクロマニヨンズの歴史を振り返れば、走り続けるというよりまるで無謀にも転がり続けている、と表現したほうがいいだろう。デビューした年から彼らは毎年40本以上のライヴを敢行しながらも(フェス出演も多数)、1年に1枚のペースでアルバムまでもリリースしている。彼らは油の乗った若手バンドではない、日本のロック・シーンを第一線で20年以上もサヴァイブしてきたキャリアを誇るツワモノどもだ。それがこのペースかい!という突っ込みを禁じ得ないが、本当に瑞々しい衝動性を醸したまま転がり続けている。そう、クロマニヨンズとはまさにロックンロールの申し子だ!それでは、ざっくりとこれまでの轍を辿り彼らの転がりを振り帰ってみよう。
甲本ヒロトと真島昌利を中心に、THE BLUE HEARTSからTHE HIGH-LOWSを経て“出現”したザ・クロマニヨンズ。06年7月、ライヴ・フェスにバンド名以外はシークレットで出演し、ステージでその全貌を明かした。デビュー・シングルはジャケットに愛すべきマスコット、“高橋ヨシオ”が描かれた「タリホー」。軽快なビートに少しセンチメンタルなメロディ、まさにTHE BLUE HEARTSから流れるヒロト&マーシー節に満ちた楽曲は、現在でもバンドの代表曲となっている。同年10月には1stアルバム『ザ・クロマニヨンズ』を異例の速さでリリースされたが、なんでもレコーディングはわずか3日で終えたという。翌年は短期のツアーを終えてからシングル「紙飛行機」「ギリギリガガンガン」、そして2ndアルバム『CAVE PARTY』をリリースし、すぐさま大規模なツアーへ突入する多忙な1年となる。08年は人気の高い「エイトビート」にモータウン調の「スピードとナイフ」があり、3rdアルバム『FIRE AGE』リリース後は最早定番コースとなった全国ツアーへ。09年は4thアルバム『MONDO ROCCIA』そして昨年は5thアルバム『Oi! Um bobo』をリリースし、これまでの最高本数を記録した全国ツアーを敢行した。これまでのリリース・ペースとは異なる流れになったが、3月に初の両A面シングル「流線型/飛び乗れ!!ボニー!!」、そして9月には「ナンバーワン野郎!」をリリース。 とりわけこの「ナンバーワン野郎!」はエポックな1曲となっただろう。震災直後、CMのタイアップとしてTVから流れてきたこの曲の“やる事は わかってる 立ち上がる 立ち上がる”というフレーズはとても印象的だった。これがそれを意図して作られたかは不明だし、なんでもそれの因果関係として導くのはどうかと思うが、やはりストレートで力強い言葉とサウンドは勇気と希望を与えるものだ。時代を射抜いてしまったこの曲から、クロマニヨンズはさらに強靭に進化したのかもしれない。だからこそ叫べる言葉・スタンスがあり、それが反映されたものこそ、時代が“雷雨”だろうがなんだ!それでも転がり続けるんだ、というニュー・シングルなのだ。
さぁ、いよいよ来年の1月には待望のニュー・アルバム『ACE ROCKER』がリリースされる。そしてもちろん、全国ツアー「ACE ROCKER 2012」も発表された。ツワモノどもがステージ狭しと暴れまわり日本を横断する。きっとクロマニヨンズはいつも通り素晴らしくもバカらしい笑いもあるパフォーマンスを披露してくれるだろう。僕らの“エース・ロッカー”はいつだって最高で最強だから!
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