Japanese
ザ・クロマニヨンズ
Skream! マガジン 2023年11月号掲載
2023.10.03 @LIQUIDROOM ebisu
Writer : 藤坂 綾 Photographer:柴田 恵理
9月4日、山梨 甲府CONVICTIONからスタートしたライヴハウス・ツアー"ザ・クロマニヨンズ ツアー 月へひととび"の東京公演が10月3日、LIQUIDROOM ebisuにて開催された。ライヴハウスでのワンマン・ライヴは"ザ・クロマニヨンズ ツアー PUNCH 2019-2020"以来ということもあり、LIQUIDROOM ebisuは開演と共に、とてつもないエネルギーに包まれていった。
メンバーが登場するとそのエネルギーは一気に爆発。大きな拍手と歓声のなか"オーライ! ロッケンロール!"と甲本ヒロト(Vo)が叫ぶと、「キラービー」でライヴはスタート。のっけからアクセル全開の演奏に拳を振り上げ応えるオーディエンス。小細工なしのロックンロール・ショーの幕開けだ。立て続けに曲を披露していくなかで自然と巻き起こる掛け声、手拍子、シンガロング。「オートバイと皮ジャンパーとカレー」で巻き起こったひと際大きなシンガロングは、ライヴ序盤にして早くもハイライトと言えるシーンで、ロック・キッズたちの輝く姿に思わず心を突き動かされる。"信頼"という目には見えない繋がりのなかで、それぞれが目いっぱい自由に音を楽しむ。ザ・クロマニヨンズの音楽とはそういうもので、ロックとはそういうもの。"アホみたいに騒いで帰ってくれ! 今日は宇宙でいちばんすげぇ夜だから!"と始まった「キスまでいける」では、途中ヒロトが曲の入りを間違えるというハプニングがあったもののオーディエンスの想いが大きな手拍子となって表れ、会場は温かい空気に包まれた。
桐田勝治(Dr)が立ち上がってフロアを煽れば小林 勝(Ba/nil/THE BLACK COMET CLUB BAND)も右手を掲げてぶっといビートを鳴らす。そこに絡む真島昌利のギターとヒロトの歌。熱さを増せば増すほどに、4人の音はシンプルに鳴り響く。"ワン、ツー、スリー"で音が鳴り、好きに歌えばロックンロールは完成する。言ってしまえばこんな言葉も無意味なほどにロックンロールはシンプルで、だからこそ誰のものでもなく、みんなのものなのである。"まだまだいくぜー!"とヒロトのブルースハープで始まった「暴動チャイル(BO CHILE)」のなんの邪念もない音を浴びながら、ふとそんなことを思ったりした。そして、会場のロック・キッズ全員がとんでもなくカッコ良かったということが、その答えなんだということに気づいたりもした。
終盤戦は、それこそ言葉では表しようのないほどの盛り上がりを見せ、「エルビス(仮)」、「どん底」ではこの日いちばんのシンガロングが巻き起こる。そのあとも怒濤のスパートをかけ、"このまま最後までいけそうですか? まさに今日は宇宙でいちばんすげぇ夜!"と言うと、そのまま「GIGS(宇宙で一番スゲエ夜)」へと続く。そして"ありがとう! 楽しかった! ターリーホー!」と「タリホー」で本編は幕を閉じる。「イノチノマーチ」で始まったアンコールは、"今日は最高!"と「ギリギリガガンガン」へと続き、「ナンバーワン野郎!」と3曲を演奏。途中ヒロトが手を伸ばしフロア前方のファンとグータッチする姿や、最後の最後、全力でロックンロールを楽しむオーディエンスがとても印象的で、それは今でも目に焼きついている。
ザ・クロマニヨンズの前ではいつも素っ裸にされてしまう。嘘なんてつけないし、そんなものついたところですぐに見破られてしまうから。そして、できればいつでもそうありたいと願うからザ・クロマニヨンズの音楽を聴き、彼らのライヴに足を運ぶのかもしれない。みんなのロックが鳴り響き、みんながナンバーワンの場所。そんなことに気づくことができた、かけがえのない夜だった。
なお、このツアーの前ツアー"ザ・クロマニヨンズ ツアー MOUNTAIN BANANA 2023"のライヴ・アルバムが10月18日にリリースされる。16thアルバム『MOUNTAIN BANANA』を引っ提げてのツアー音源には26thシングル『イノチノマーチ』を含むアルバム全収録曲に加え、この日LIQUIDROOM ebisuでも披露されたヒット・ナンバーも収録とのこと。ぜひ楽しんでいただきたい。
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