sleepy.ab「二度寝する奴ぁ三度寝る」【最終回】

2014年05月号掲載

sleepy.ab

みなさん、こんにちは。この度、『二度寝する奴ぁ三度寝る』今回で最終回という事になりました。今まで見てくれた方ありがとう。隔月で19回ということは3年くらいやっていたんだとびっくりしております。音楽以外の事を長く続けられた事を嬉しく思っています。そして最終回ということで先月のコラムを書き終えた時から何を書こうか二ヶ月間考えてきました。しかしパソコンに向かっている今でさえこれと言って思いついておりませんのです。いっそ思いつかないって話を延々と話そうかなって思ってみたり。書くことはたくさんあれどそれは最終回に本当にふさわしい内容なのか？と問いかけると手が止まってしまうのです。つい先日、移動の際にまたまたやらかした事件があり思う存分書きたい残したいところですがなんといっても最終回ですからね。（今のところ最終回って4回言ってます。）

このコラムを通してあまり思い出したくない方の自分の人生を振返り色々なカミングアウト？イメージ崩壊？な話をたくさんしてきました。本当に大丈夫なんですか？とたくさんの声をいただきました。まともに曲が聴けなくなりました。などなど。しかし、そういう事を書いたのも実はとても自分のためだったんだなと思っているのです。その作業に酔って、いや、よって、自分で長い間かけて作ったであろう壁というか殻を破りたかったというか。
当時は本当に落ち込んだりしていたことも、おもしろおかしく書く事に酔ってある意味で華しようと、、って酔ってって。。なんでこんな風に変換されるんだ？？お酒がのめる時間じゃないんだからやめてほしい。それとも願望を変換してくれているのか！？今まじめな件なのにとても困る。あーお酒がのみたい。

そう、話は少し脱線しますが僕はお酒が好きだ。知っている方は知っていますがとりあえず呑む。日本酒が好きだ、ワインも好きだ、最近は焼酎にはまっている。若い頃はウイスキーが好きだった。ラムも好きだ。なんなら全部好きだ。そして毎日呑む。朝までは呑む。打ち上げも最後までいる。巷では有名だ。あいつ帰らないと。母が日本酒の会なるものに入って酒蔵に行ってたりでお酒に関しては遺伝子的にもサラブレットだ。そして、実はとてもおしゃべりだ。
これも実は巷では有名だ。『鳴り止まさんと話してると同性と話してるみたーい。』ここまではまぁ良しとする。『鳴り止まさんと話してると親戚のおばさん思い出す』ここで少し気分を害す。
それはよくよく噛み砕いて客観的に推測するにあたってオネェみたいだってことじゃねえのか！？この野郎がっ！！となる。親父女子っていうふうに女の中には親父がいるとはよくいいますよね？男の中にも乙女が潜んでいるともよく言われます、しかし男の中にはおばさんがいるとか、おばさん男子という言葉はあまり聞いたことないよね？心外だ。よってやはりオネェな感じに行き着くのであります。
うちの家族からしておしゃべりで実にうるさい家だった。あと一応訂正しときますが鳴り止まではなく成山です。ただ変換に逆らうことをやめたのです。
そして少し気に入っちゃってるのです。

成山家は早くに父と母が離婚して家に出入りするのも親戚や母の友達含め男の人の出入りが全くなかったため女だらけのなんちゃら大会状態な雰囲気のなかにすぐ溶け込めるのです。これは完全な特技ですね。むしろ大人の男の人に苦手意識がすごくあり小学校6年生の時に初めて担任が男の先生になったときはとても困り果てました。鬼に見えました。今でもいかにも大人な男の人はもれなく鬼に見えます。今も割と近くにいます。。
自分も大人な男なはずなんですけどね。

いまでもメンバーといる時なんかは一人で喋り散らかしています。なのでみんな大人しいです。。TVを見ているときなんかはあらゆるもの解説をします。無駄にゴシップやら豆知識があるのです。おばさん男子たる由縁ですな。。
サッカーや野球ではその選手の豆知識的な事を延々と話します。一度みんなでワールドカップを見ていたときの話、キレなくて有名な仏のひっくんことbassの田中にあきれた感じで『ほんっと、しゃべるよね』とうんざりされました。ちっちゃい『っ』が入っているとこが肝ですね。よくあの人達一緒に居てくれてるなと思う時があります。気付いたら周りに人がいなくなってるのです。（これ本当）
そんな感じなので物心着いた頃から普段あまり外では喋らないように身を潜め隠れて生きてきたのです。ヴァンパイアの気分でございます。なので親しい間柄の人が集まるとつい甘えて本性が出てしまうのです。もし、こいつうるせえなと思ったことがあるというあなた！それは信用しているという証拠なのです。なので許してやって下さい。不器用ですからっ！！

よくMCなんかでそのままの感じでいけばいいのにとすごく言われます。しかしワンマンなんかで調子に乗って事故ったりもしました。昔ライブのMCで30分の対バン形式のライブの時の事。人生とかけましてサイコロと解きますみたいな良さげな話を10分近く話し、気持ちよく話している間にオチを忘れて収拾つかなくなったことがあります。あれはひどかった。あとはワンマンの一番最後の感動の部分でうんこ踏んだ話をして顰蹙を買いました。では最後に聴いてください『ねむろ』ってわけにはいかなく、インカムでスタッフから「殺す」という指令が届いた事はこのブログの初めの号の方でも書いたと思います。鬼がいました。。

ところで急に字数的な問題で締めに向かいますが最終回に俺は喋るよって事を書きたいわけではないのです。（ここまで書いておいて、、）人前で話すということも含め、今回のアルバム制作を通じて音楽的にも変化してきているなというか変えようとしているなと思っているところなのです。このコラムでじわじわと自分をさらけだす事で何かが変わってきたのかも知れません。このコラムの反応が毎回楽しみでした。ここまで言っていいのか？みたいな。結構アウトしてたりもしてましたが。そうやって人間的にも、音楽的にも少しづつさらけだしてもいいのかなと今思っています。そう思うまでとても長い時間がかかってるしそれが本当に自分に出来るかはわからないけど、もっと衒いなく表現出来たらsleepy.abというバンドはもっとおもしろくなるという可能性を感じています。本当に自分が思う事が大切で、遠回りだとしてもそれは意味のある時間だと思います。
ではこれからも『鳴り止ま』ともどもsleepy.abをよろしくおねがいします。
さらけだす事を履き違えてオネェキャラになってたりしてたりしてね。
ではまたどこかで。

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