Japanese
sleepy.ac
2011.09.30 @北沢タウンホール
Writer 伊藤 洋輔
あまり大きな声では言えないが、自戒も込めて告白すると僕はこのライヴ中度々睡魔に襲われ気を失ってしまった。ふざけんなこら!そんなライヴ・レポ誰が読むんだぼけぇ!ライヴはソールド・アウトで泣く泣く観れなかった人もいるのに信じられない!なんてファンのみなさんに激しく責められそうだ。誠に申し訳ございません(涙目)!と全力で謝罪するが、意外なところから擁護の声が聞こえてきた。ヴォーカルの成山 剛は「昨日のライヴで大あくびをしているお客さんがいたけど、寝てもいいんです。僕らsleepyですから」と。そして今回のアコースティック・ツアーの仙台公演で、演奏しながら初めて自分も寝てしまったという体験までカミング・アウトしていた。弁解の意味ではなく、sleepyの世界を言葉で表現すると、それはやはりバンド名で表れているように“深い眠りを誘うような世界”だと思う。。繊細なメロディと歌声、その絶妙な絡まりはまるでα波のように響き、深く深く沁み込む、または抱擁する。。。この日はアコースティック・セットという形式に、下北沢タウンホールという音響設備の良い環境である。加えてイスに座って観賞するスタイルだ。その空間はまるでリラクゼーションの塊のようで、抵抗不能に眠気が生まれてしまうものだった。「メロディ」「ドングリ」「街」「traveling fair」と、極上のヒーリング・ミュージックが流れていくそのひとつひとつに、味わいある浮遊した歌声、アコギ、ベース、カホン、グロッケン・シュピールやエレクトロニカのアレンジなどが、時に繊細で鮮やかなガラス細工のような、時に重厚でクラシカルな絵画のような、美しい音色/寝色が舞っていた。みんなのうたタイムでは「まっくら森の歌」と「メトロポリタン美術館」を披露。後者はギターの山内がオカリナを使い可愛らしくアレンジ。
とても素晴らしく、また彼が満足気な笑顔を見せたのも微笑ましかった。涙腺を刺激するメロディに彩られた「メリーゴーランド」では感動的な情景をイマジネイトし、静謐だがエモーショナルな歌声が際立つ「ドレミ」が有無を言わせず抱きしめる。。心地良い……どこまでも心地良いノンレム睡眠状態の幻想、なんて言ったらちょっと変な表現だけど、この心地良さにはそんなイメージが膨らむ。「マザーグース」もそう、「賛歌」もそうだ。このバンドの本質はアコースティック・スタイルで顕著に現れる。優しく、美しく、切なく、儚く、深く、暖かく、柔らかく、感動的で、上品で、想像力に富んだもの。ラストは「ねむろ」とくれば、もうおやすみなさいとしか言えないzzz。
リアルに夢見心地を体現してしまった、心地良い約2時間のパフォーマンスだった。sleepy.acの“ac”とはアコースティックの略ではなく、心安まる環境音楽(ambient comfortable)ではないか?
※写真は29日撮影のものです。
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