Overseas
SUEDE
Member:Brett Anderson(Vo)
Interviewer:山本 真由 Translator:金子みちる
今の社会では自分を解放できる場所を持つことがとても重要、ライヴでは一定のルールの中で、自分を思い切り曝け出せるんだ
-そして、その「Antidepressants」に続いて、アルバムの冒頭に収録されている「Disintegrate」のMVも公開されました。こちらもライヴでのダイナミックな表現が期待されるパワフルなナンバーですね。作曲段階からライヴでの表現についても意識されていましたか?
俺はあの曲の持つパワーが気に入っているんだ。シンプルで、剥き出しの、原始的とも言えるリフのね。だから"ライヴでの表現を意識していたか"と聞かれると、イエスともノーとも言えるけど、ただ今の俺は、常にライヴのエネルギーをどうしたらレコードに落とし込めるか考えているから、その意味ではたしかに意識していたとかもしれない。
-「Disintegrate」のMVはモノクロのクールなスタジオ・ライヴ映像でしたが、続いて発表された「Dancing With The Europeans」は、お客さんを入れたライヴハウスでの熱気が伝わってくるようなMVになっていますね。前作制作時に、ライヴハウスでの生演奏をアルバムに反映させたかったけど、COVID-19のパンデミックによってできなくなってしまった、ということがあったようですが、今作にはそれを取り返すようなライヴ感を感じました。ライヴの熱量をレコーディングに取り入れるために工夫したことは何かありますか?
結局は、スタジオでもライヴのエネルギーを切らさずに、それをどうやって上手くするか学ぶしかないのさ。君が言ったように、実は『Autofiction』のときには、観客の前でアルバムをレコーディングするという計画があったんだよ。で、『Antidepressants』でもまたそれをやりたかったんだけど、技術的な理由で実現できなかったんだ。興味深いことに、観客が1人でもいると、ただバンドだけで演奏するのとはパフォーマンスのやり方が全く違うものになる。聴いている人がたった1人か2人いるだけで、自分たちの演奏をその人の耳を通して聴いているような感覚になるんだ。あの切迫感や緊張感をぜひ作品に取り入れたかったんだけど、残念ながらこの2枚のアルバムではそれを完全には実現できなかった。だから、いつかやってみたいと思っているよ。
-"Broken Music For Broken People=壊れた人々のための壊れた音楽"という曲のタイトルもいいですよね。
実はそれが当初アルバムに付けようと思っていたタイトルなんだよ。オリジナルのタイトルだったんだ。でもちょっと扱いにくいというか、少し重たすぎる気がしてね。それで変えることにしたんだ。ただ、このタイトル自体はすごく気に入っているよ。俺が考えたすごくシンプルなスローガンなんだけど、21世紀の生活を何かしら端的に言い表していると思う。今の時代、人々はどこかちょっと切羽詰まって壊れかけているような感じがするんだ。だからこそ、このスローガンには、"傷付いた人々の団結"みたいなものを示唆する力があると思ったんだよ。
-楽曲と共に、そのメッセージもリスナーに刺さる内容だと思います。今のこの時代にロックを必要としている人たちって、まさにそういうものを求めていると思うんです。ライヴを通したファンとの交流でも、そういったことも感じる瞬間があったのでしょうか?
ああ、ライヴは、現代社会において信じられない程重要な部分になっていると思う。しかもその重要性はますます大きくなっている気がする。みんなライヴをどんどん愛するようになっているし、価値を感じているように見える。なぜなら、今の社会では自分を解放できる場所を持つことがとても重要だからだと思う。そこでは、一定のルールの中で、単純で、子どもみたいに動物的な自分を思い切り曝け出せるんだ。社会が押し付けてくるちょっと被害妄想的で抑圧された自分でいる必要なんてない。ライヴは、ほんの短い時間だけでも、オーディエンスとバンドが、よりシンプルでワイルドで高貴な存在になれるようにしてくれる。それは本当に大事なことだと思う。
-アルバムのリリースを記念し、"Suede Takeover"と題した特別公演も予定されていますね(※取材は8月中旬)。こちらについては、"従来のロック・コンサートの枠を超えた新たなライヴ演出が予定されている"とのことですが、どんな内容になるのでしょうか?
まだ具体的には分からないけど、いくつかアイディアはあるよ。まずサウスバンク(the Southbank Centre)での一夜は新作アルバムを全曲演奏する予定なんだけど、そのときは"in the round"でやってみようと思っているんだ。つまり正面にステージを構えるのではなく、観客がバンドをぐるりと囲む形で、しかもステージも低めにして観客とバンドができるだけ近い距離になるようにしたい。俺は常に、パフォーマーとして観客との間にある障壁を壊したいと思っているんだ。フェスティヴァルなんかで、客席が大きな柵や仕切りで遠く隔てられているのが嫌いでね。観客に近付きたいし、触れ合えるくらいの距離がいい。だからその感覚を再現したいんだよ。 もう一夜はアコースティックでやるんだけど、それも完全にアンプラグドでやろうと思っている。普通"アコースティック"と言ってても、多くのバンドは実のところアコースティック・ギターをアンプに繋いで増幅するから、本質的にはエレクトリックと大差ない。でも俺たちがパーセル・ルームでやろうとしているのは、本当に一切アンプもマイクも使わない完全な生音の演奏だから、上手くいくかどうか分からない。 過去にもライヴの途中で少しだけマイクをオフにした演奏をやったことがあるんだけど、会場の音響が良くて観客も静かに耳を傾けてくれる環境なら、マイクを使っているときには得られない親密さを生み出すことができるんだ。だから、とても面白い体験になるのさ。ただ、もちろん毎回成功するわけじゃないし、時には失敗する可能性もあるけど、やはり何か新しいことに挑戦しないとね。
-その後のツアー等もすでに予定されていますか?
1月から2月にはUKツアーをやって、その後3月にはヨーロッパ、そして4月から5月にはアジアを回る予定だ。
-日本公演の予定はいかがでしょうか。
まだ正確なことは分からないけど、ぜひ行きたいと思っている。俺は日本で演奏するのが大好きだから、実現するよう切に願っているよ。
-"Suede Takeover"のようにいろいろサプライズが盛り込まれたものでなくても、一夜限りのフェスへの出演でも、日本のファンは待っていますよ。
そう言ってもらえると嬉しいな。また行ける日を心待ちにしているよ。東京は世界で一番好きな都市の1つだし、行くたびに素晴らしい時間を過ごしているからね。
-リリースに伴うライヴはもちろん、バンドの望むところでもあるのでしょうが、パワフルなパフォーマンスのためには休息も必要ですよね。年末年始などのんびり過ごせる期間もありますか?
今のところ、そういう時間はあまりないかな。サウスバンクでショーをやるけど、あれはツアーという程ではなくて、たった5回だから、そんなに疲れるようなことではないんだ。だから心配はいらないよ。俺はちゃんと休めているし、大丈夫だ。まぁ、だんだん忙しくなってきてはいるけどね。この生活を楽しんでいるし、仕事と生活のバランスも上手く取れていると思う。
-アルバムに伴うあれこれが落ち着いたら挑戦したいことや今後の目標等はありますか?
いや、特にないな。エベレストに登りたいとか、スカイダイビングをしたいとか、火星に初めて降り立つ人間になりたいとか、そういうことは全く考えていない。俺は自分の人生を生きていければ十分だし、ただ良い夫であり、良い父親であることを目指しているんだ。それが人生の目標だね。すごく控えめなことのように聞こえるかもしれないけど、ある意味ではとても大きくて、そして恐らく最も大切な目標なんだと思う。
-最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
やぁ、SUEDEのBrett だよ。日本のファンのみんな、こんにちは。バンドを応援してくれて感謝している。俺たちは日本に行くのが大好きなんだ。みんなのエネルギー、雰囲気、そして日本を愛しているよ。本当にありがとう。
LIVE INFO
- 2025.11.13
-
MONOEYES
ザ・クロマニヨンズ
PEDRO
東京スカパラダイスオーケストラ
あいみょん
YOASOBI
syrup16g × ZION
超☆社会的サンダル
さとうもか
Tempalay
キタニタツヤ
Rei
片平里菜
ドミコ
NEE
amazarashi
PENGUIN RESEARCH
Hump Back
- 2025.11.14
-
コレサワ
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
ポルカドットスティングレイ
SCANDAL×ハク。
CVLTE
Rei
フレデリック
WurtS
超☆社会的サンダル
NANIMONO
go!go!vanillas
FINLANDS
EASTOKLAB
フリージアン
ゴホウビ
緑黄色社会
- 2025.11.15
-
MOS
チリヌルヲワカ
SCOOBIE DO
ザ・クロマニヨンズ
the paddles
キュウソネコカミ
ぜんぶ君のせいだ。
LiSA
東京スカパラダイスオーケストラ
離婚伝説
Cody・Lee(李)
SCANDAL / 水曜日のカンパネラ / YONA YONA WEEKENDERS / Jeremy Quartus(Nulbarich) / SIRUP ほか
YOASOBI
PIGGS
eastern youth
wacci
TOKYOてふてふ
超能力戦士ドリアン
ExWHYZ
CNBLUE
SPRISE
UVERworld
meiyo
Mrs. GREEN APPLE
フレデリック
ズーカラデル
ビレッジマンズストア
WurtS
すなお
NEE
暴動クラブ
崎山蒼志
フラワーカンパニーズ
リーガルリリー
THE BACK HORN
PK shampoo / 挫・人間 / ART-SCHOOL / 忘れらんねえよ ほか
YJC LAB.
くるり
Nothing's Carved In Stone
"氣志團万博2025"
9mm Parabellum Bullet
INORAN
moon drop
PENGUIN RESEARCH
- 2025.11.16
-
SUPER BEAVER
LUCY
SCOOBIE DO
ザ・クロマニヨンズ
chilldspot
LiSA
秋野 温(鶴)
セックスマシーン!!
MOS
キュウソネコカミ
ぜんぶ君のせいだ。
Lucky Kilimanjaro
離婚伝説
YOASOBI
浪漫革命
BLUE ENCOUNT
Dios
超能力戦士ドリアン
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
ポルカドットスティングレイ
osage
CNBLUE
UVERworld
フラワーカンパニーズ
清 竜人25
NANIMONO
brainchild's
Cody・Lee(李)
Mrs. GREEN APPLE
Bye-Bye-Handの方程式
ザ・シスターズハイ×猫背のネイビーセゾン
eastern youth
Laura day romance
FOUR GET ME A NOTS × FILTER × THE LOCAL PINTS
ガガガSP / 打首獄門同好会 / bokula. / 日食なつこ ほか
Base Ball Bear
ぼっちぼろまる
ネクライトーキー / KANA-BOON / フレデリック / 夜の本気ダンス ほか
androp
"氣志團万博2025"
People In The Box
9mm Parabellum Bullet
wacci
- 2025.11.17
-
toe / LITE / ADABANA
SEKAI NO OWARI
- 2025.11.18
-
LITE
Rei
SCOOBIE DO
打首獄門同好会
SIGRID
さとうもか
Tempalay
THE ORAL CIGARETTES
Hump Back
The Cheserasera
SEKAI NO OWARI
森 翼
東京スカパラダイスオーケストラ
- 2025.11.19
-
あいみょん
Hakubi
ぜんぶ君のせいだ。
Hump Back
YOGEE NEW WAVES
オレンジスパイニクラブ
SIGRID
LEGO BIG MORL
Adrian Sherwood
LONGMAN
東京スカパラダイスオーケストラ
- 2025.11.20
-
Tempalay
PEDRO
Rei
moon drop
ドラマチックアラスカ
コレサワ
a flood of circle × 金属バット
キュウソネコカミ
ザ・シスターズハイ
Adrian Sherwood
VOI SQUARE CAT
私立恵比寿中学
さとうもか
ラックライフ
ザ・クロマニヨンズ
吉澤嘉代子
点染テンセイ少女。
- 2025.11.21
-
ポルカドットスティングレイ
PEDRO
SHERBETS
ドラマチックアラスカ
荒谷翔大
ザ・シスターズハイ
Adrian Sherwood
Hakubi
LONGMAN
reGretGirl
キタニタツヤ
東京スカパラダイスオーケストラ
SPRISE
Anyeed(Dyna/ego apartment)
超☆社会的サンダル
TOKYOてふてふ
TOMOO
浪漫革命
吉澤嘉代子
フレデリック
Bye-Bye-Handの方程式
FINLANDS
- 2025.11.22
-
Chimothy→
ねぐせ。
AIRFLIP
ポルカドットスティングレイ
wacci
キュウソネコカミ
ズーカラデル
NEE
the paddles
TOKYOてふてふ
LiSA
優里
BLUE ENCOUNT
moon drop
チリヌルヲワカ
ASP
Eve
miwa
Conton Candy
ストレイテナー
The Biscats
セックスマシーン!!
離婚伝説
Ado
MOS
荒谷翔大
リーガルリリー
NANIMONO
brainchild's
SUPER BEAVER
藤巻亮太
ビレッジマンズストア
PIGGS
SPRISE
アーバンギャルド
Omoinotake / クリープハイプ / Saucy Dog / マルシィ ほか
CVLTE
RADWIMPS
ガガガSP / SpecialThanks / YONA YONA WEEKENDERS / BACK LIFT ほか
フレデリック
osage
- 2025.11.23
-
SHERBETS
NEE
キュウソネコカミ
ズーカラデル
Awesome City Club
ザ・クロマニヨンズ
ぜんぶ君のせいだ。
PENGUIN RESEARCH
怒髪天
優里
Eve
くるり
MEW
Galileo Galilei
Ado
秋野 温(鶴)
チリヌルヲワカ
東京スカパラダイスオーケストラ
離婚伝説
CNBLUE
佐々木亮介(a flood of circle)
BLUE ENCOUNT / yama / Novelbright / 新しい学校のリーダーズ ほか
山本彩
ExWHYZ
RADWIMPS
OKAMOTO'S
Laura day romance
- 2025.11.24
-
リーガルリリー
ポルカドットスティングレイ
WurtS
brainchild's
ねぐせ。
キタニタツヤ
u named (radica)
ザ・クロマニヨンズ
ぜんぶ君のせいだ。
LiSA
go!go!vanillas
Lucky Kilimanjaro
すなお
私立恵比寿中学
くるり
NANIMONO
ブランデー戦記
清 竜人
Conton Candy
凛として時雨
秋山黄色
The Biscats
9mm Parabellum Bullet
LACCO TOWER
No Buses
CNBLUE
miwa
山本彩
BIGMAMA
崎山蒼志
ExWHYZ
RADWIMPS
Ayumu Imazu
MEW
- 2025.11.25
-
打首獄門同好会
Another Diary
すなお
シベリアンハスキー
The Ravens
chilldspot
- 2025.11.26
-
Dios
桃色ドロシー
ザ・クロマニヨンズ
シベリアンハスキー
TENDRE
UVERworld
PEDRO
BLUE ENCOUNT
material club
Mirror,Mirror
Galileo Galilei
chilldspot
RELEASE INFO
- 2025.11.14
- 2025.11.17
- 2025.11.18
- 2025.11.19
- 2025.11.21
- 2025.11.22
- 2025.11.26
- 2025.11.29
- 2025.12.03
- 2025.12.05
- 2025.12.10
- 2025.12.17
- 2025.12.24
- 2026.01.01
- 2026.01.07
- 2026.01.09
FREE MAGAZINE

-
Cover Artists
ザ・クロマニヨンズ
Skream! 2025年11月号








