Japanese
Girls be bad
2025年08月号掲載
Member:蝶 りんか まりか あやか
Interviewer:宮﨑 大樹
音楽プロデューサー 松隈ケンタが総合プロデュースするガールズ・グループ Girls be bad。彼女たちが、2ndアルバム『sixteen's pleasure』で初のCD全国流通を迎える。福岡の糸島に置かれたスタジオでレコーディング合宿をして制作された本作は、松隈ケンタ流のエモーショナルなロック・サウンドと、糸島の潮風、そしてメンバー/スタッフの青春がギチギチに詰まった快作だ。グループについて、アルバムについて話を訊いた。
-Skream!初登場ですので、まずはグループについて紹介をお願いします。
りんか:私たちは松隈ケンタさん初の総合プロデュースのガールズ・グループです。アイドル界の突然変異として、ライヴでも他のアイドルさんがやらないようなド派手なことをたくさんやっている、ハチャメチャで自由でロックなグループですね。
-続いて、メンバー1人ずつの自己紹介もお願いします。
蝶:私はクール担当なんですけど、自称"顔が世界一かわいい人間"としてやっています。自分は声も特徴的なので、それを活かして4人でやっているYouTube番組のナレーションとかもやっていますね。
りんか:私はリーダー担当としてグループをまとめています。小さい頃からお芝居をやっていて、最近は福岡の舞台に出たり、映画に出演したり等、女優さんの活動も並行して頑張っていますね。
まりか:マシュマロ担当、まりかです。マシュマロ担当というのは、"ゴーストバスターズ"のマシュマロマンに似ているところから来ています。レコーディングのときも、"「ゴーストバスターズ」っぽく歌って"というアドバイスをよくいただいています。
あやか:私の担当は元気娘です。強みとしてはアホなところだと思います。アホだから、脳を使わないでMCのときに変なことを言うし、急におかしな動きをするんですけど、ライヴでは煽りをやったりして引っ張っていけるほうだと思いますね。自分は高校の軽音部でバンドもやっているので、バンドマンの目線になってお客さんを盛り上げようと頑張っています。
-皆さん私服や衣装でバンドTを着ているイメージもあるんですけど、もともとロック・バンドが好きなメンバーが多いんですか?
りんか:私はクリープハイプとかマイヘア(My Hair is Bad)とか、そういう邦ロックのバンドが好きですね。
あやか:私はバンドの音楽全体が好きです。ドラムをやっているんですけど、いろんなジャンルの曲を練習で叩いていたりしました。GBB(Girls be bad)に入って幅広いロックを知ることができたので、自分の知らなかったロックの曲ももっと叩きたいなと思っています。
まりか:私はGBBに入るまではあんまりバンドが分からなかったんですけど、去年の年末に目黒鹿鳴館でライヴ("GBB -SIXTEEN'S MIND TOUR- EXTRA")をすることになったので、Xさんみたいな格好をしたんです。私は赤いカツラを被って、メイクをして、ジャージを履いてhideさんになったんですけど、そのときに自分の親とかに当時の話を聞いたり、一緒にミュージック・ビデオとかライヴ映像を観たりして、Xさんにハマりました。そこから曲を聴くようになって、今は髪の毛をピンクにしています。この前はライヴ([hide Memorial Day 2025 hide with Spread Beaver "REPSYCLE" ~Life is still going on!!~])にも招待していただいて行ってきました。
蝶:私はアニソンとかボカロとかそっち系が好きだったんです。ロック・バンドというと、お父さんやお兄ちゃんが聴いていたザ・クロマニヨンズとかTHE BLUE HEARTSしか知らなかったんですよ。だけど、こういう活動を始めてからバンドTを買ってもらったり、ラジオで海外とか日本のロック・バンドを紹介するコーナーがあるんですけど、そこでいろんなバンドを知ったりして、最近はバンドも聴くようになりましたね。
-皆さんをプロデュースしている松隈さん、ないしは松隈さんが率いるSCRAMBLESの楽曲について、どのように捉えていますか?
りんか:SCRAMBLESの曲は、打ち込みではなく、東京のプレイヤーの方が福岡に来てレコーディング・スタジオで録っているので、ライヴでも楽器の音がバンバン聴こえてカッコいいところが特徴だと思います。
蝶:ライヴハウスで響くバンド・サウンドなので、初めて聴く人でもノリやすくなっていると思いますね。
あやか:楽器のサウンドだけではなく、全てのサウンドにこだわっているところが特徴だなと思います。歌のレコーディングをするときも、繋ぎ方を変えたり、使うマイクを変えたりしていて。私たちの声がその楽曲にどう乗るのかを考えて、細かいところまで音を追求しているところが自慢できるところかなと。
-作品としては、デビュー・アルバムが16曲入りの『sixteen's mind』(2024年リリース)で、今回完成した2ndアルバムも16曲入りの『sixteen's pleasure』なんですけど、16という数字に何かこだわりが?
蝶:詳しくは知らないんですけど、松隈アニキがこだわっていますね。
りんか:1回目に16曲やっちゃったから、2回目も16曲やらなきゃみたいな(笑)。
松隈:去年の8月1日にデビューの発表をして、16日がデビュー・ライヴ("GBB DEBUT ONE MAN LIVE「ポジティブに、自由に、GBB。」")だったんで、カウントダウンみたいに16曲連続でMVを公開したんです。みんなも言っている通り、1回目にやったからいろいろ16にこだわりたいと思って。だからツアー("Girls be bad SIXTEEN'S PLACE TOUR 2025 ~G(頑張らんと)B(勉強)B(不足だぞ)対バンツアー~")も16ヶ所やったし、24時間ぶっ通しイベント("GBB24 〜G(GWに)B(ぶっ通し)B(勉強会)〜")もやったんですけど、それも16分割しましたね。
-今後も多産な活動が求められますね(笑)。
松隈:めっちゃキツいっす(笑)。でもSCRAMBLESは曲を作る集団ですので、そこが他に勝る武器かなと。普通のアイドルさんはうちみたいな会社に制作費を払わないといけないんだけど、うちは発注しなくていいですから。
-そんな2ndアルバム『sixteen's pleasure』なのですが、とてもカッコいいですね。
蝶:早く披露したくてたまらない(笑)。今までの曲もなんですけど、ずっと頭に残っていて。4人で集まったときも、誰かが歌うのがずっと続いちゃうんです。
まりか:うん。口ずさみたくなる。
あやか:今までにないような曲も入っているので、"この曲のお客さんの盛り上がり方はどうなるんだろう"とか考えるとすごくワクワクします。
りんか:今までの楽曲は、ライヴで銃や太鼓とか、いろいろ小道具を使ってやってきたんですけど、どこのライヴに行ってもアウェイで浮いちゃうんですよ。今回も"どんな浮き方をしようかな"って考えてます(笑)。
-SCRAMBLESらしいライヴ映えの良さと、エモさとキャッチーさを兼ねたメロディを感じました。あとは海が関係する、海の情景が浮かぶ楽曲が多いなと感じたんです。
りんか:このアルバムのレコーディングをしたのが、福岡の糸島という場所にある西海岸風のスタジオなんです。そこで3週間のレコーディング合宿をして、バーベキューをやったり、帰り道に海が見えたり、そんな青春の中で作ったアルバムなので、海っぽさが出ているのかなと思います。
あやか:海の思い出で言うと「ウミカジサンセット」という曲が今回のアルバムの中にあるんですけど、この曲は松隈さんが沖縄に行ったときにインスピレーションを受けた楽曲なんです。沖縄に行ったときが土砂降りの雨だったので、この曲を聴くとめちゃくちゃ濡れたことを毎回思い出します。
-りんかさんが言った"青春"というものもアルバムのポイントだなと思いましたね。皆さんが青春真っ最中みたいな年齢でしょうから、同年代の方に刺さるでしょうし、かつて青春を過ごした私のような人にも刺さるアルバムだなと。ちなみに、グループの一押し曲をあえて選ぶなら?
りんか:「ダイヤモンドクロニクルズ」ですね。福岡ソフトバンクホークスの2025公式中継テーマ・ソングですし、福岡で一番知られている曲だと思うので、このアルバムの顔になる曲かなと思います。
-いきなり大きなタイアップですよね。
あやか:近くの人に自慢しました(笑)。
りんか:自分たちはめちゃくちゃ有名というわけでもないのに、こんな大きなタイアップが付いたからめちゃくちゃビックリして。松隈さんに感謝してます。
あやか:歌詞が野球と絡めてあって、野球の感動とか楽しさが音からも歌詞からも浮かんでくるのがすごくいいなと思います。
蝶:野球を知らなくても、背中を押してくれて前向きになる曲なので、誰が聴いても"いい曲だな"となると思います。
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