Japanese
Academic BANANA
2023年11月号掲載
Member:齋藤 知輝(Vo) 萩原 健太(Ba)
Interviewer:吉羽 さおり
作詞/作曲にフォーカスが当たりがちですけど、ミュージシャンやアレンジの力、音楽の楽しさも知ってもらいたい
-直次郎さんが参加するからこそできた、この爽快なロック・チューンだったんですね。そしてアルバムを締めくくるのがピアノの伴奏で歌い上げる「i」。プライベート感のある、エモーショナルな曲ですね。
齋藤:これは本当に直近で書いた曲ですね。僕の中ではコンセプトや歌いたいことがあったんですけど、「i」に関しては曲を作ることよりも、レコーディングすること、録って仕上げることが大変だったんですよ。
萩原:スケジュール的なところがかなりタイトでしたね。
齋藤:コロナ禍の影響でスタジオが使えないとか、人が稼動できなかったりもあっててんやわんやで。最終的には、僕はスマートフォン・ゲーム"ブラックスター -Theater Starless-"で歌、シンガーの仕事をさせていただいているんですけど、"ブラックスター"のときにメインでレコーディングしてくださっている作曲家の阿部隆大さんに急遽録ってもらっていて。それも前日のオファーにもかかわらず、快く受けてくださったんです。この「i」自体、僕が持っている歌声のコンプレックスについて歌おうと思っていたので、それを逆に、歌声を仕事としてやっている"ブラックスター"でいつも録っているところでレコーディングできたのは、ひとつの縁だなと感じました。
-アルバムの最後で、これからへの強い決意を改めて伝えているというか、リスナーに向けての自分の思いを素直に綴っている。そういう力強いラヴ・レターになっているのがいいですね。
齋藤:僕は僕自身のことを歌っているんですけど、この『Love Letter』という作品を受け取って聴いてもらったときに、誰かへのことだけじゃなくて、自分のことも考えてほしいなって思ったんです。僕にとってのコンプレックスやネガティヴな部分は歌声、声だったりしますけど、誰しもそういうものがあると思うんですよ。でも、それがあるからこその自分だよっていうところを歌いたくて、この曲を最後にしたというのはありました。
-そのコンプレックスっていうのは今、克服されていると感じますか。
齋藤:絶賛、戦い中ですよ。今でも、すごく迷ったり悩んだりもしていて。この曲でも歌っているんですけど、初めてカセットテープに吹き込んだ自分の歌声を聴いたときに、マジで"え?"ってなったんですよね。僕、男らしいヴォーカリストがめちゃめちゃ好きで、それこそex-WANDSの上杉 昇さんとか、T-BOLANの森友嵐士さんとか、フォーク・シンガーで言えば吉田拓郎さんとか。太くて、芯のある声質の人がすごく好きだったので、自分の声を録って聴いたときは引きましたよね。"誰? これテープ伸びてない?"って思って。
萩原:あぁ(笑)。
齋藤:それで周りに聴かせてみて、"俺こんな声しとる?"、"しとるよ"みたいな。"どうしよう......"ってなって。
-そこから模索が始まったんですね。
齋藤:何が歌えるのかとかはありました。この声じゃなかったら、もっと違うことをやっていたかもしれないし。
萩原:そうかもしれないね。
齋藤:ありがたいことに一緒にやってくれるメンバーやチームがいて、これを手にしてくれるお客さんがいるから、"この声、嫌なんだよね"っていうのじゃなくて、嫌だったけどどう向き合っていこう、どうやったら自分のこの声を愛せるようになるんだろうかとか、そういうことも含めて絶賛向き合い中です。
-Academic BANANAとしてはこの声があるからこそ、繊細で、物語性、叙情性を鮮やかに描く"ネオ歌謡"というスタイルを確立しているのかなというのもありますよね。
萩原:曲を作り上げていくうえでは特徴のひとつなので、そこを殺さないように作るというのはありますよね。
-通常盤Aでは3曲目に男性目線で綴られた「青いラブレター」、通常盤Bでは同じく3曲目に女性目線で綴られた「夕暮れに染まった手紙」が収録されていますが、このコンセプト自体は早い段階からあったものですか。
齋藤:それは最初からありました。『Love Letter』というアルバムを出したい、じゃあ男性目線、女性目線で分けようというのはあって。A盤、B盤それぞれ3曲目に「青いラブレター」、「夕暮れに染まった手紙」が収録されているんですけど、この3曲目以降のアルバムの聴こえ方がぞれそれ変わってくるなというのもあったんですよね。こっちではこう言ってるけど、こっちではこう言ってるとか。そういう曲同士の結びつきは考えました。
-しかもここで描かれる男女の関係性が、なんとも微妙な関係というか、見方を変えれば表にできないような関係を匂わせている感じもあって。よりどんなふたりなのかにも想像が膨らみますよね。
齋藤:やっぱり男はいいふうに言いますよね(笑)。言い方次第ではめちゃくちゃだぞってことも。で、女性のほうは逆に、でもバイバイしなきゃっていう1歩を踏み出そうとしている姿を描いているので、そういう女性の背中を押せる感じになればいいなと思いつつ(笑)。
萩原:はははは(笑)。
-ちょっと男性のズルさも感じるかなと(笑)。
齋藤:もともとは女性のほうの曲も"赤いラブレター"というタイトルだったんです。赤とか青ってすごくいろんな意味合いがあるなと思っていて。青って、青春っぽいものを指す部分もあれば、ブルーな気分とかもあって、赤も赤で、顔を赤らめるというのがあったり、歌詞にもありますけど涙で目をこすったら赤くなったり、血の色もそうだし。恋愛を表すときに青と赤って重要な色だなって思ったので。ただ今回、アートワークでの色合いは逆になっているんです。花束のデザインなんですけど、「青いラブレター」が収録された通常盤Aは赤い花なんです。男性が女性に贈る花って、赤のほうが多いかなって思ったりもして。
-定番的なところでいうと赤いバラであるとか。
齋藤:そうですね。しかもこの赤いほうは生の花で。生の花は枯れていくじゃないですか。で、「夕暮れに染まった手紙」が入った通常盤Bでは、女性が男性に贈る花が青い花で、しかもドライフラワーなんです。女性が贈るものはちゃんと長く残せるというか、姿形は変わっていかないもので。女性のほうがやっぱり気を使えるから、そういったところも表しているんです(笑)。実はアルバムの裏面では、赤い花のほうが枯れちゃってるんですよね。青い花のほうはそのままで残っていて、夕暮れに染まっていて。
-そのアートワークからもいろんな思いが想像できそうですし、聴き手がいろんな思いを寄せられそうですね。
齋藤:作品として楽しんでほしいなというのがあるので、そういったところもいろいろこだわって作っています。もちろん今はサブスクで1曲ずつ聴くのも音楽の楽しみ方であるんですけど、アルバムという"もの"としても楽しんでほしいなというのはありましたね。
-こういう大人の雰囲気や奥深い世界観を持った曲たちがあるからこそ、齋藤さんが20歳のときに書いたという「君の街まで」の初々しさ、瑞々しさが沁みますね。当時、どういうことを思って曲を書いたかは覚えていますか。
齋藤:20歳の頃って、進学だったり就職だったりでいろんなことが変わっていく頃ですよね。特に僕は地元が広島で田舎だったので、普段学校に行くときは化粧もしてなかった子たちがどんどん化粧を始めたり。自分ももちろん変わっていく中のひとりなのかなと思いながらも、地元に帰ったときのちょっとした風景とか、香りで思い出しちゃう記憶があって、それは変わらないまま残っていくものだなって思ったりもして。自分たちは結局、変わらないために変わろうとしてるのかなっていうのもあると思うんです。自分らしくあるために変化していってるというか。当時、そういうことを考えながら作っていた曲でしたね。まさかそれをこの歳で歌うとは思わなかったですけど、この年齢になって歌うからこそ意味がある歌詞だなっていうのも思いました。
-大人になって歌うからこそ、当時はまだ漠然としていた思いの意味というものがわかってくる感覚ですかね。
萩原:たしかに、人生経験が加わりますもんね。
-その20歳で書いた曲を、今Academic BANANAとしてどういうふうに聴かせるかのアレンジ面はどう考えていましたか。
萩原:この曲に関してはいろいろ試したんです。変えたほうがいいのか、当時の雰囲気を残したほうがいいのかっていうので、最終的には雰囲気を残したほうがいいのかなと。
齋藤:いなたさを残しつつで。
萩原:それが良かったかなと。もともとシングルとしてリリースしたものだったので、アレンジをしていたときはアルバムに入れるとかは考えていなかったんですけど、こうして収録して曲を並べたとき、この感じで良かったなと今は思います。
-10代とか20代に書いていた曲って、他にもたくさんあるんですか。
齋藤:曲はたくさんありますね。こうして日の目を見るときもくるかもしれないし。だから、たまにインストア・イベントとかで弾き語りでやったりして、お客さんの反応を見たりするのもあるし、いい意味でシンプルなコード進行だったりもあるし、たまに聴き返して参考にしたりとかはありますね。ただ無邪気に書きまくっている曲だから、"これどうやって仕上げていこうか"というのはありますけど。
萩原:若いときの勢いで書いてたんでしょうね(笑)。でもそれがいいパワーになっていて、今はできないけどっていうのがあるから。
齋藤:いろんなことを知ったり、技を身につけちゃうと小賢しいことしたりするからね(笑)。
萩原:難しいよね、そこのバランスは。
齋藤:そこが音楽の面白いところで。だから今も10代の男の子、女の子が出してる曲を聴いても、すげぇなって思うことがありますもんね。"そういうアイディアか!"っていう。音楽って、不思議で深いものだなって。
-12月にアルバムを携えてのライヴ("Academic BANANA 2nd Full Album「Love Letter」RELEASE TOUR 「君へのLove Letter」")がありますが、その見せ方など考えていることはありますか。
齋藤:インストア・ツアーもやっていたんですけど、インストアのときはギター弾き語りに、ピアノがいたりとかという編成でやっていて。バンドとしてのライヴは12月に大阪と東京で行うので、観に来てほしいですね。ちなみに、リリイベでの特典ではデモCD-Rを渡していて、それはふたりで全楽器を演奏していて、サポート・メンバーに渡す音源と同じものをお客さんにも特典で聴いてもらっているんです。インストア・ライヴでは生で僕の弾き語りというシンプルなものを聴いてもらって、それをアレンジしたらこうなるんだというのをそのデモCD-Rで聴いてもらって。さらにミュージシャンが加わるとこうなるんだというのをアルバムで聴いてもらうという、お客さんにもいろんな形で楽しんでもらえるようにしているんです。どうしてもバンドでやっていると作詞/作曲にフォーカスが当たりがちですけど、音楽ってこうやって変わっていくんだよっていう、ミュージシャンやアレンジの力ってこれだけあるんだよっていうのを見てもらいたい、楽しんでもらいたいというのがあるんですよね。
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