Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

めろん畑a go go

めろん畑a go go

Member:中村ソゼ 琉陀瓶ルン 崎村ゆふぃ 知世千世 あみのころみ

Interviewer:宮﨑 大樹

-「めろん畑a go go」を再録することについてはどう思っていましたか?

ソゼ:再録は絶対しないと思っていたから、ビックリしました。「めろん畑a go go」だけじゃなくて、曲は全部再録しないのかなぁと思っていたから......意外。

ルン:初期の曲は私たちの声が入っていなかったから、なんかちゃんと"めろん畑a go go"になった気がしました。"ついにめろん畑a go goになりました!"って感じがした。

千世:わかる。めっちゃわかる。これは個人的なことだけど、モガーズ(The Grateful a MogAAAz)と兼任だから"めろんじゃない"、"モガーズじゃない"と言われることもたまにあるのよ。でも、私的にはどっちも同じくらい大切で。"めろん畑a go go"というタイトルのアルバムに自分の声が入ってることで、ちゃんとめろんになれた気はした。

ころみ:"古参"と言われている昔からのファンの人とかが好きな曲ってさ、うちらがいないときの曲だったりするからね。入ってすぐくらいは、他の人の曲を歌っている感じもあったんですよ。それが約2年半かけて自分のものになってきた感じはあるよね。

-このタイミングで再録することになったのは、どう感じましたか?

千世:プロデューサーが"絶対この5人で録りたい"と思ったのかなって。

ソゼ:正直まだこの体制が終わるって実感がないけど、これを聴くと"終わっちゃう"と突きつけられる感じがして。ゴーゴーズ(※ファンの総称)のみんなも嬉しさと悲しさ、両方あるのかな。

ころみ:めろんとしては通過点なのに、この大事な曲が"=卒業"みたいになっちゃって、申し訳なさみたいなのがあって。

ゆふぃ:だからこそ今やる意味があるんじゃないの?

ころみ:私はずっと続いていく側だったんですよ。残される側だったから、この感覚に慣れていないんですよね。もう毎日毎日"変な感じ!"と思いながらライヴをやっています。でも、自分でこの決断をできたのがめろんで良かったなと思いますね。

ゆふぃ:いいこと言うじゃん。

ルン:あみころは戻って来たいときに戻って来ていい感じはあります。まぁ、オーディションはしますけどね(笑)。

ころみ:平等ですもんね。書類で落ちたらどうしよう(笑)。

-この曲は、グループやファンにとってどんな意味を持つ曲なのでしょう?

ソゼ:ライヴだと最後か、アンコールかでやるから、最後の曲というイメージはついているかもしれないですね。

ルン:でも意外と始まりの曲だよね。

ソゼ:SEの最初にも使われてるからね。

ルン:"ここに帰ってくる"というか。どんな曲、どんなライヴ・スタイル、どんなメンバーになっても、帰ってくるのが「めろん畑a go go」なんじゃないですかね。この曲があるからアイドルでいられるのかなと思うな。

千世:アイドル・ソングっぽいもんね。

ゆふぃ:たしかに。一番の王道曲だし、合いの手も入れやすいし。誰が聴いてもキラキラしている曲です。始まりであり終わりの曲。

-実際にレコーディングしてどうでした?

ソゼ:"どの曲から録りますか?"ってなって、"こんだけ歌ってるんだから歌えないわけないじゃないですか"みたいな感じで、最初に「めろん畑a go go」をレコーディングしたら、めちゃくちゃ苦戦して(笑)。

ゆふぃ:これだけで1日終わっちゃったんですよ。

-苦戦した理由はなぜでしょう?

ルン:私たちは約5年間、入ったときからずっとやってきてるから、本家(オリジナル)にちょっととらわれていて。ライヴのときは自分の声で歌おうと思っているけど、実際レコーディングで録ったら、"あれ、これで合ってんのかな?"と思っちゃったりして。

ソゼ:どうしても頭の中で初期のやつを再生してから歌うんだよね。

ルン:歌っていた人の顔が出てくる。めちゃくちゃ緊張しちゃったのはありました。もとがいいから。"それより良くしなきゃ"って考えすぎちゃう。

千世:大事な曲だから余計緊張するよね。

-普段のライヴで歌うときとは感覚が違ったんですね。

千世:音も変わりましたし。

-たしかに。特にベースが変わりました。

ゆふぃ:スラップが効いていますよね。

-そうして完成した再録バージョンを聴いてみて、どうでしたか?

千世:木下(盛隆/プロデューサー)さんから"それぞれの声が立ってきたね"みたいなことを言われて。それをすごく感じたかも。どこで誰が歌っているかがわかるようになった印象。

ソゼ:それで再録を認められたのかなと思いました。

ルン:今までは"まだそのレベルじゃないな"と思われていたんでしょうね。

-続いて、1曲目の「GO GO MELON THE VICTORY」は完全新曲ですよね。歌詞がめろんっぽいというか、特撮ヒーローっぽいというか。

千世:"アニソンを作りたい"って言ってたよね。

ルン:今までは、(アニメの)挿入歌みたいな曲が多いイメージだった。でもこれは、オープニング、エンディングみたいな。

ゆふぃ:昔のミュージカルみたいだなって思いました。アニメ系のミュージカル。悪役とヒーローが交互に歌っているみたいな。"超電磁ライフル"はぱっと見たときにこれを言うの!? と恥ずかしかったけど、レコーディングをするときには何回も録りなおさせてもらって気合が入りました。

-悪役との掛け合いみたいなパートがありますね。

ルン:今回のアルバムはレザードッグさんという方がいろんなところに出演しています。5人組ではないね、今回は6人組だ。千世ちゃんがめっちゃハマってた。"よく狙って下さい"とか。木下さんにも言ったんですけど、私は千世ちゃんの役をやりたかったんですよ。私、2年目くらいまではこういう冷静沈着なキャラでやっていたよね?

ゆふぃ:え、セクシー担当とか言ってたじゃん。

ルン:そんなのやってないよ(笑)。普段の日常の感じだったら、千世ちゃんと私は逆だと思う。

ソゼ:なんでそれを強調するの(笑)?

ルン:次回作でそのポジションを狙ってるから。だってカッコ良くてさ、ズルいよこれ。この曲、実は中村のセリフがないんですよ。で、そこが"わかってるなぁ~"って思いました。あなたは、何かになりきることはできないよ。

ソゼ:なんで今そんなこと言われなきゃいけないの(笑)。

ゆふぃ:中村って、どこに行っても中村だもんね。北に行っても南に行っても中村は中村、みたいな。

ルン:だから歌担当だったよね。この曲に関してまだあんまり深く歌詞の意味は聴けていないけど、絶対いろいろ(元ネタが)散りばめられてる。

-元ネタはいくつかありそうですね。

ころみ:勉強しないと。追いついてない。なんとなく録り終えたくらいの感覚。

ゆふぃ:私技の名前しか言ってないもん。"ストリームジェットアロー!"とか、"ファイナルブラスター!"とか。

-めろんの最近の曲って、"悩みながらも頑張っていこう"みたいな曲が多かったじゃないですか。でも、この曲はすごく明るいから、悩みから抜けて、何かが見えてきたのかなと思って。そこが、嬉しいポイントでした。

一同:たしかに! 悩んでない!

ころみ:そうですよね。コロナ禍もあってそういう話をしてましたもんね。"出口が見えない"みたいな。良かった。

ゆふぃ:1段階ステップ・アップした感じの曲ですね。