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INTERVIEW

Japanese

ミミノコロック吉祥寺 × the irony × ウソツキ

2017年05月号掲載

ミミノコロック吉祥寺 × the irony × ウソツキ

渋谷や下北沢に負けないライヴ・シーンの活性化を目指して、吉祥寺に新たなサーキット・イベント="ミミノコロック"が立ち上がった。吉祥寺にある5ヶ所のライヴハウスにまたがって行われるこのイベントの主催には、昨年解散した元NUMBER VOGELの小平雄希が関わっている。現在はインディーズ・レーベル AFD's Music Entertainmentに在籍し、若いバンドのサポートに尽力する彼が、バンド時代に立ち上げたイベントを引き継いで、新生ミミノコロックフェスを旗揚げするかたちだ。今年このイベントを後援するSkream!では、6月11日の開催に先駆けて、主催者代表の小平を中心に、小平のレーベルの後輩でもあるthe ironyの船津陽史と、初出演となるウソツキの竹田昌和を迎えた対談を実現。吉祥寺やサーキット・イベントのこと、互いの魅力について話を訊いた。

小平 雄希
the irony:船津 陽史(Vo/Gt)
ウソツキ:竹田 昌和(Vo/Gt)
インタビュアー:秦 理絵  Photo by Aiste

-船津さんと竹田さんは面識あるんですか?

船津:二度目まして、ですね。前に会ったのは岡山じゃない?

竹田:サーキットですよね(※今年2月開催の"machioto2017")。僕があいさつをしに行って。

船津:そう、あいさつをしに来てくれたんですよ。

竹田:5分ぐらいだったけどね。

船津:そのとき、ちゃっかりLINEは聞きました。

竹田:でも、何の連絡もしてない(笑)。

小平:"今日の対談よろしく"とかもないんだ(笑)?

船津:なかったです(笑)。

-年齢が近いし、バンドを組んだ時期もほぼ同じぐらいだし、音楽性的にも接点があるのかなと思ってたんですけど、意外ですね。

竹田:ライヴはどのへんでやってるんですか? あ、九州でしたっけ?

船津:出身は九州だけど、21歳のときに上京してるんですよ。九州で前身バンドをやってて、東京に来てからいまのメンバーを集めてthe ironyを組んだので。もう、2012年から東京ですね。ずっと下北沢ReGでライヴをやってて、そこから渋谷O-Crestに行って。

竹田:それだ。僕はそこ通ってないんですよ。いいなぁと思いながら。

船津:どこでやってるの?

竹田:僕らは最初"Beat Happening!"っていうイベントによく出てたんです。渋谷LUSHとか、下北沢GARDENでもときどきやるんですね。で、UK.PROJECTに入って、下北沢CLUB Queとかでも企画をやってますね。

船津:そっか。やってるところが違ったね。今日は、ほぼ"はじめまして"みたいな感じなので、よろしくお願いします。

-今回はミミノコロックフェスの対談ということなので、まずは主催の小平さんから、ミミノコロックの概要を聞ければと思います。

小平:ミミノコロックっていうのは、イベントになる前はもともとうちの会社(AFD's Music Entertainment)で一時期レンタル限定のコンピを作ってたんですよ。そこで、僕が好きなバンドを集めて入れたりしていて。それが耳に残る=ミミノコロックっていう名前だったんですね。それを、僕が前にやってたNUMBER VOGELっていうバンドで、2015年にサーキット・イベントにしたのが最初ですね。今回で第2回になります。

-もともとコンピだったものから、サーキット・イベントをやろうと思ったのは?

小平:なんだろう......勢いじゃないですかね。

竹田:大事だと思います(笑)。

小平:だよね。イベントって最初は何も考えずにやったりするじゃないですか。動いてる間は忙しいから何も考えられないし。"もうやっちゃえ!"っていう感じでした。

竹田:わかります。僕らもイベントを組むときは勢いしかないです。"いまのままだと絶対に埋まらない"っていう目標を1年後ぐらいに置いて、頑張ってやる。そういうのしかやってないから、それが一番大事な感じがしますね。

-ウソツキの自主企画イベントと言えば、"ウソツカナイト"を不定期で開催してますけど、フェスみたいな大規模なものは......?

竹田:やったことないですね。なので、勉強させてもらいます。でも、ウソツキは自他共に認める友達多いバンドなんで......難しいかなぁ。

-対バンと違ってフェス級になると、仲間の協力がないと成立しないですもんね。the ironyは主催フェス"the ironical fest."を毎年やってますね。

船津:僕らの自主企画には"the ironical night"っていう普通の企画と、"the ironical fest."っていうのがあって、フェスは年に1回打つんです。僕らはNUMBER VOGELみたいな先輩の背中を見ながら、仲間を巻き込んでいくことを学んだんですよね。次の"the ironical night"では(※4月14日"the ironical night vol.19"/取材日は4月5日)、ウソツキにも声を掛けさせてもらってて。知らない方にも"今度、俺たちはこういうことをやりたいので力を貸してください"っていうスタンスでいく。それがいまに活きてるのかなと思います。

-the ironyの場合は、NUMBER VOGELがレーベルの先輩であることが大きいんですね。2015年の第1回のミミノコロックフェスにも出演してますし。

船津:当時、NUMBER VOGELに呼ばれて、断ったバンドは少ないと思うんですよ。本当に仲間が多いバンドだったので。僕らはそこからすごく影響を受けてるんです。