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INTERVIEW

Japanese

あゆみくりかまき

 

あゆみくりかまき

Member:あゆみ(歌うたい) くりか(DJ) まき(盛り上げ役)

Interviewer:沖 さやこ

-「HAVE A NICE DAY, 世界」(Track.2)はみなさん+作詞家さんで作詞なさっているらしいですが、どのような方法でできあがったのでしょう?

まき:初めて作詞をした「スターライトジャンボリー」(2016年4月リリースの1stフル・アルバム収録曲)は熊目線だったんですけど、「HAVE A NICE DAY, 世界」は"人間の姿になって新しいスタートを切ったあゆくまのテーマ・ソングにしたい!"という想いがあって。まず好きなワードを出してほしいというオーダーがあったので、ガーリーな言葉、ドリーミーな言葉、響きが好きな言葉、ライヴ中に煽る言葉......何十個もの言葉を出し合って、それを作詞家さんに並べていただきました。だからあゆくまの大好きなワードがたくさん詰め込まれてるし、いままでの楽曲名も入っているので、"これぞあゆみくりかまき!"という曲に仕上がっていると思います。

-メロコア・ナンバーもあり、メロディを活かしたハーモニーが聴きどころではないでしょうか。

まき:これ、本当にハモが大変です(笑)。最初から最後までハモがある曲は初挑戦やったんで、ボイトレの先生にみっちり集中講義をしていただいて。

くりか:レコーディングではひとりずつ録るので音は取れたんですけど、この前初めてライヴで3人で歌ったときにすごく難しくて。もっと練習せなあかんなと思いました。

あゆみ:初披露でも盛り上がったので、初めて聴いた人にも楽しんでもらえる曲になったと思います。本当にガーリーで、ポップで、自分たちがきらきらわくわくするような言葉が並んでいるので、歌っている自分たちも本当に楽しいですし、それがお客さんにも伝わっているんじゃないかなと思いました。

くりか:「HAVE A NICE DAY, 世界」には、きらきらわくわくするような言葉だけではなくて、自分たちの人生において、実際に助けられている言葉が詰まっていて。"十人十色"とか、ほかの人と自分を比べちゃったりするけど、自分には自分の良さがあるんやな、と思わせてくれる言葉じゃないですか。この楽曲でみんなの未来を照らせたらいいな......と思っています。

まき:歌詞の中にある"考えるな感じてみろ"は、作曲をやってくれているU.M.E.D.Y.さんが、くりかまきとして最後のワンマン・ライヴ(※2014年3月に渋谷WWWにて開催した"ボクらの熊魂2014 ~この桜吹雪が目に入らぬか編~")を開催したときに掛けてくださった言葉なんですよ。そのとき私は盛り上げ役としてすごく悩んでいたんですけど、その言葉のおかげで吹っ切れてすごくいいライヴができたんです。それがいま自分のモットーになっていて。自分たちの人生を積み上げてきた言葉を詰め込んだ曲なんですよね。

-まさしくこれぞあゆみくりかまき。どんどん育っていく曲になりそうですね。

まき:大樹になると思います。夏フェスでめっちゃ歌いたい!

-通常盤のみに収録されている「愛Surrender」(Track.3)は「旅立ちの唄」を手掛けたSakuさんの楽曲です。

まき:すごく自分に当てはまる歌詞でした(笑)。「旅立ちの唄」でも思ったんですけど、私たちの心の中を見透かされてるのかな? と思うほどいつも素晴らしい歌詞を書いてくださるんです。

くりか:この曲の主人公は、切なくて儚いけど力強い。すごく芯を持った人やなと思います。主人公になりきって歌いました。

あゆみ:現代ならではの恋愛事情が描かれた歌詞やなと思います。草食な弱い面と、"奪っちゃっていいかな?"と肉食な強い面が両方あるのが、私的には理解が難しくて......私なら諦めるんですよ。でも、この人は諦めずに"君"を奪いたいと思っている、こんなに"君"のことを好きになれている。叶うか叶わないかはわからないけれど、ここまで人を好きになれるのはすごく幸せなことやなと思いました。

まき:恋愛を題材にして"自分の殻を破りたいけど破れない"という想いがちゃんと表現されているので、そのボルテージが上がりきる瞬間を歌に込めるのは難しかったですね。

-3曲それぞれで異なるあゆくまの魅力を感じられるシングルでした。それぞれ役割があるので、自分自身のカラーを出しやすいのではないでしょうか。

あゆみ:私は歌うたいという役割ではあるんですけど、あとから加入してる立場やし、あゆみくりかまきは3人とも歌うので、どうやって歌うたいとしての自分の色を出していったらいいんやろ......と、正直いまも悩んでいます。でも、3人で一緒に歌う場面でも、ひとりで歌う場面でも、歌うたいとして自分が歌で引っ張っていけたらなと思っています。

くりか:やっぱり悩みは尽きないけど、DJという自分にしかできないことを、これからもっともっと広げていけたらいいなと思っています。

まき:いろんな壁にぶち当たったときには悩むんですけど、悩んでるのは自分だけじゃないし、ふたりが悩んでいることもわかっているし。でもライヴは自分が引っ張っていかなきゃいけない! と思っています。自分に自信を持ってやらないと観てる方々も楽しくないと思うんですよね。ステージに立ったら何も考えず、"考えるな感じてみろ"精神でやりきるのみですね。

-武道館への道は険しいかもしれませんが、「ゴマスリッパー」は成長するあゆくまを感じられるシングルだと思います。

あゆみ:「ゴマスリッパー」は「鮭鮭鮭」(2015年リリース)以来の底抜けに明るいシングル曲なので、この明るさのまま、曲の持つメッセージを多くの方に届けることで、また新しいあゆくまが生まれるんじゃないかなと思います。

くりか:「ゴマスリッパー」と「HAVE A NICE DAY, 世界」、「愛Surrender」であゆくまの幅がパン! と広がった気がしていて。いままでの楽曲だけでは作れなかったライヴのストーリーが作れるなと思っています。

まき:3曲とも曲調がまったく違うし、それでいて全曲ライヴで活きるので、あゆくまにちょっと興味がある......くらいの人にもちゃんと突き刺さる! という自信を持って歌える3曲になりましたね。ふたりには負けてられないので、もっともっとパワーアップしていこうと思います!