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INTERVIEW

Japanese

あゆみくりかまき

2017年12月号掲載

あゆみくりかまき

Member:あゆみ(歌うたい) くりか(DJ) まき(盛り上げ役)

Interviewer:沖 さやこ

あゆみくりかまきが熊仙人さまのお告げにより人間の姿で活動を始めて4枚目、通算7枚目のシングル『反抗声明』の表題曲は、テレビ東京系アニメ"「銀魂」ポロリ篇"のエンディング・テーマ。メジャー1stシングル『鮭鮭鮭』(2015年)にも近いアッパーでエモーショナルなロック・チューン、人間の姿で体当たりをしてきたすべての感情が詰まっていると言ってもいいのではないだろうか。彼女たちの活動に懸ける熱い想いを訊いてきた。

-秋ツアー(※ "ボクらの熊魂2017~あゆくまと行く全国ロッカショー!~ supported by uP!!!")は順調でしたか?

くりか:夏にフェスやアイドル・イベントに出させてもらったのもあって、初めて来てくださる方々がいつもよりも多くて。あゆくま(あゆみくりかまき)の輪が広がっているなとすごく感じるツアーでした。ツアー・ファイナルのEX THEATER ROPPONGI公演にもたくさんのまたぎ(※あゆみくりかまきのファンの総称)が集まってくれて嬉しくて、ちょっと緊張しちゃったのが悔しかったけど(笑)。

あゆみ:いつものツアーは公演ごとにセットリストを変えているんですけど、今回のツアーではほとんど変えなかったんですよ。それでも毎回違うライヴができたなと自分たちでは思っていて。ワンマンやったから普段イベントではやらないバラードもやれたし、歌い方やパフォーマンスとか、曲の中だけで自分たちが変化できる部分はたくさんあるんだなと勉強になりました。いままでは結構ファイナルで感極まって泣いちゃったりしてたけど(笑)、今回のファイナルはすごく楽しくてあっという間やった。うちらもまたぎもみんな笑顔で終われて、こういうツアー・ファイナルもいいのかもな、と思いました。新しいあゆくまを見せられたかなと思います。

まき:すべて出し切りました。でももっとみんなの声に応えたいなと悔しい気持ちになることも多くて。だから終わったあとは灰になりましたね(笑)。全部ここに懸けてたんやな......と自分がどういう気持ちでライヴしていたのか、終わってから改めて感じるツアーでした。

-7thシングルの表題曲「反抗声明」はテレビ東京系アニメ"「銀魂」ポロリ篇"のエンディング・テーマ。みなさんも公式コメントで今回のタイアップを嬉しいとおっしゃっていましたね。

あゆみ:銀魂は全部観ているくらいめっちゃ好きなんですよ! だからタイアップが決まったときは"嘘でしょー!?"って(笑)。嬉しすぎて、今回をきっかけに漫画もアニメも全部観返しました。

くりか:人気のあるアニメのテーマ・ソングをやらせていただけるのは素直に嬉しかったし、いろんな方から"エンディング観たよ!"という周りの反応もすごいんです。みんなが喜んでくれているのも嬉しいし、またぎが"あゆくまの音楽がたくさんの人に聴いてもらえますように"と言ってくれるのも嬉しくて。

まき:お話が決まってからアニメを観始めたんですけど、こんなに面白くて愛らしいキャラクターがたくさん出てくる作品を知らなかったことに"人生損したな~"って思うくらい面白くて没頭しました。そんなアニメのエンディングを担当させていただき、本当にありがたいです。

あゆみ:こういう言い方は失礼かもしれへんけど......銀魂は底抜けにアホでシュールじゃないですか(笑)。下ネタがあんなに多くてこんなに長く続いているアニメは滅多にないなと思って。うちらも3人組やから、3人組の万事屋(※作中に出てくる、なんでも屋"万事屋銀ちゃん"のこと)が信頼し合って結束している話を観ると自分たちに重ねてしまうところもあるし、何よりアホなところがすごく私たちと似ていると勝手に思っているので(笑)、あゆくまは銀魂の世界観を絶対に出せる! と思いました。

くりか:正直、本や字を読むのが得意じゃないんですけど、銀魂はすらーっと読めたから自分でもびっくりして。それだけ面白かったからやと思います。くりかは、くだらないけど笑えるようなシュールさがすごく好きで、銀魂にしかない癖のあるツッコミとかほんまに面白い。でも仲間や家族のことを大切に思う気持ちや、芯がしっかりしていて心を打たれる場面もいっぱいあって。神楽(※ヒロイン)ちゃんがお父さんと離れて暮らすようになった理由が書かれた話を見たときは、くりかも家族と離れて暮らしているし、自分の環境と重ねてしまいましたね。

あゆみ:銀魂にはお通ちゃんというアイドルの子も出てくるし、お通ちゃんがコンサートで"鮭!鮭!鮭!"(※あゆみくりかまきのデビュー・シングル表題曲「鮭鮭鮭」のワン・フレーズ)って歌っているシーンがあったんですよ! そのときに"わっ、あゆくまやん!"と思ったから、今回のタイアップはほんまめっちゃ嬉しいんです。

-あゆくまのアニメ・タイアップは今回で3回目ですが、アニメのテーマ・ソングの良さを実感するのはどんなときでしょう?

あゆみ:自分たちの存在よりも先に曲を知ってもらうことが多いので、それはタイアップのすごさだなと思います。いまは"バナナ!サラダ!ホウ・レン・ソウ"の人たちやから(笑)。

くりか:そうそう(笑)! あゆくまを知らん人たちにも聴いてもらえているなとすごく感じています。

まき:ミュージック・ビデオの再生回数もいままでで一番勢いがあって、それだけたくさんの方々にあゆくまや「反抗声明」が届いてるんやなと実感していますね。

-あゆくまの気合が感じられる曲でした。制作はどのように進みましたか?

くりか:もともと「反抗声明」はある程度できていて、そのあとにタイアップが決まったので、そのタイミングで銀魂のイメージに合うように少し書き換えてもらいました。"壁に立ち向かって/繰り出す punching"とかあゆくまっぽい歌詞やなと思います。

あゆみ:曲調もアッパー・チューンであゆくまらしいし、歌詞にもあゆくまの泥臭さが表れているなと思います。アホっぽいけど、ちゃんと熱い部分があってみんなの背中を押せる曲だなって。

まき:レコーディングで歌いながら"ライヴの新たなキラー・チューンになるな!"と思いました。

くりか:うん。初めて聴いたときすぐに"早くライヴでやりたい!"と思いました。振付は「ゴマスリッパー」(2017年4月リリースの5thシングル表題曲)も振付していただいたQ-TARO(電撃チョモランマ隊)先生で、カンフー・ダンスは実際ライヴでやるとみんな振りをしてくれるのですごく盛り上がるし華やかなんですよ。

くりか:うん。一体感がすごいなって思います。レコーディング前のプリプロの段階から"いままでのあゆくまを出してくれたらいいよ"と言うてもらってたので、素のあゆくまに近いんじゃないかなと思います。だから思いっきりぶつかっていけたし、オーバーにパーティー感のニュアンスを入れてみたりして。