Japanese
Goodbye holiday
2015年07月号掲載
Member:児玉一真 (Vo/Gt) 福山匠 (Ba) 大森晧 (Gt) 山崎晃平 (Dr)
Interviewer:吉羽 さおり
誰かとの思い出の景色に、キュンとしたり、切なさに泣き笑いしながらも、グッと地面を蹴って前向きに走り出していくような感覚。胸がチクチクとはするけれど、何か爽やかな余韻が満ちてくる、そんなギター・ロック・サウンドを奏でるのがこの4人、Goodbye holiday。デビュー・シングル『革命アカツキ』では、シンプルで疾走感のあるアレンジで、児玉一真(Vo)のまっすぐな歌声とキャッチーな歌声を活かし、思いをダイレクトに届けている。奇をてらわずに力強く、それでいてキラキラとしたポップ性も滲む。そんな歌の魅力を発している彼らに、メジャー・デビューというタイミングで改めてこれまでのバンドについて話を訊いた。
-デビューということで、まずバンドについてもいろいろとお訊きしていこうと思うんですが、スタートはどういう感じだったんですか。
児玉:広島で、僕がもともとやっていたバンドが終わって、次にバンドを作るときにしっかり音楽で飯を食って行きたいなというので、メンバーを集めていたんです。福山は大学で一緒で、誘って。こいつ(山崎)は、高校の後輩で、タイミング良くバンドを探していたので入ってもらって。あとは当時は別のギタリストがいて、4人で広島で結成したんです。そのとき、僕らが大学2年で、山崎が高3で。その年に山崎は進学で先に東京に出ちゃったんです。そこから2年間はヘルプのドラムを入れたりしながら、広島でちょいちょい活動をしていて。大学卒業と同時に上京しようかっていうので、俺と福山は一緒に来たんです。ただギターは出てこれなくなってしまったので、新しいギターを探しているときに、山崎が東京の学校で大森と知り合って、いいギターがいるよっていうことで入ってもらったのが、2011年で。そこからは今の4人で活動を始めた感じですね。
-結成時はどんなバンドにしようと思っていたんですか。
児玉:歌モノですね。歌をしっかり届けるバンドっていうのはイメージしていました。
福山:もともと、児玉が前にやっていたバンドで友達がベースを弾いていて、ライヴを観に行ったときいいなと思っていたんです。彼もBUMP OF CHICKENが好きで。僕の音楽を始めたきっかけもBUMPだったから。新たにバンドをやるというときに声をかけてもらって、ぜひと思って。だから、歌モノっていうのが1番にありましたね。
-山崎さんはどんなふうにして一緒にやろうと?
山崎:僕が1年生のときに児玉君が3年生で。高校には軽音部がなかったんですけど、児玉君の代から卒業ライヴとか、夏休みライヴを開催し始めて。それで、観に行ったときにかっこいいなあ、プロかよって思ってたんです――全然プロじゃないんですけどね、そのときは(笑)。で、そのバンドが解散したあと、児玉君の弟が俺とタメで部活も一緒だったんですけど、"兄ちゃんがドラム探しとるよ"って言っていて。このタイミングを逃せない!って思って(笑)。連絡先知らなかったからmixiでマイミクになって、メッセージを送ったんです(笑)。"まず1回スタジオ入ってみて下さい"って。そしたら"いいよ"って、ひよ子の絵文字で返ってきて(笑)。
児玉:よく覚えてるなぁ(笑)。
山崎:ちゃんとドラムを習ったことがなかったから"うっせードラム叩くな"って思ってたらしいんですけど。
児玉:うんうん(笑)。
山崎:スタジオ入ったら、うまい具合に曲ができて。
児玉:高校のときのイメージは、バカスカ、ドラム叩いてるというか、でけえのがやってるってイメージしかなかったので(笑)。
山崎:"どうだろ?"って思ってたらしいんです。でもそのあと、ちゃんとドラムを習い始めて。
-へええ、習いに行ったんだ。
山崎:習いました。じゃあ、曲作っていこうかってその日、メンバー初めて集まった日に曲を作り始めたんですよね。
-そして大森さんは山崎さんの東京の学校での同級生ということで、それまでは他にバンドをやっていたんですか?
山崎:音楽の大学だったから、授業でよくサポートを一緒にやったりとかしていて。
大森:一緒にやる機会が多くて。そのときに、こういうバンドやってるんだよってCDをもらっていたんです。それで、いいなって言っていたんですけど。2年後くらいに、ふたりが上京するということになって、"ギターの人が来ないから弾いてみないか?"って言われて。一緒にスタジオに入ってみて、やっていこうということになったんです。
-音楽性も近いんですか?
大森:そうですね、僕も入口がBUMPだったので。通じるものは、結構ありましたね。
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