Japanese
そこに鳴る
Skream! マガジン 2023年02月号掲載
2023.01.13 @下北沢シャングリラ
Writer : 稲垣 遥 Photographer:ニイミココロ
正規メンバーとして斎藤翔斗(Dr/Vo)が加入し、3ピース編成となって初めてリリースしたミニ・アルバム『啓蒙して、尋常に』。昨年秋に発表した同作がいかにリスナーの心を動かしたか。それがライヴという形で目に見えて表れたツアー・ファイナルだった。会場の下北沢シャングリラには大勢の観客が詰めかけソールド・アウト。東京公演としてバンド史上最大収容となったのだ。
雑踏、もしくは情報にまみれた社会を思わせるような様々な声や音が入り乱れるSEののち、"そこに鳴る、開演"の声とブザー音が響き、鈴木重厚(Gt/Vo)、藤原美咲(Ba/Vo)、斎藤の3人がステージに登場。アルバムのオープニング・チューン「暁を担う」から幕を開けた。彼らの代名詞であるテクニカルな人力バンド・サウンドでフロアの期待に応えると共に、いきなり斎藤がメインで歌うパートや3声のコーラスも聴かせ、ニュー・バージョンのそこに鳴るを見せつける。と思えばスティック・カウントを合図に鈴木がギターを鳴らし、2曲目にして代表曲「掌で踊る」へ突入すると、怒濤のプレイに歓声も。そう、この日は声出しもOK。どうやら規制緩和に伴い久々にライヴに来たというオーディエンスも多いようで、ボルテージがじわじわと上がっていく。
リバービーな音作りで壮大さやしんと冷えた空気感を演出した「氷上の埋葬」や、トリッキーなリズムからサビでキャッチーでなダンス・ナンバーへと見事に変化を遂げる「啓蒙して、尋常に」と、最新楽曲を次々投下。藤原が"東京でソールド、めっちゃ久しぶりですごく嬉しいです。いいアルバムやったんやなぁと思います"と素直に手応えを口にすると、鈴木や斎藤も頷いていた。
エクストリームなイントロがばっちりキマった時点で拳を突き上げたくなる「re:program」からは、「極限は刹那」、「Less Than Zero」といっそう緊迫感のあるプレイで魅せ、ここで『啓蒙して、尋常に』の中でも最も彼らとしては前衛的だったナンバー「bad blood」が披露された。ドラム、ベースをバックに、ギターを置いてハンドマイクを手に前に出た鈴木がポエトリー・リーディング的にラップを放つとフロアからはクラップが起きる。がらりとした光景の転換に思わず見入り(聴き入り)、ギターの音がない、シンプルが故の洗練された鋭さを実感。そのまま「諦念」もハンドマイクで始め、ギターレスの削ぎ落された音像に耳が馴染み始めたと思えば、曲後半ではギターを再び持った鈴木が超絶ソロをぶちかます、その破壊力たるや。新たな流れを印象づける展開に唸らされた。
藤原がメイン・ヴォーカルをとり、絶妙ないなたさも纏った8ビートの中でハイトーンを響かせる「VortEx」、高速四つ打ちや機関銃のようなドラム、ぶりっぶりのベース、多彩な音色で刺すギターで聴き手を圧倒する「Lament moment」などを畳み掛けた終盤。鈴木は"長い間バンドをやってて、落ちてはないけどドンッて行くこともないのが続いてて、今回もドンッとは行かんかったなと思ったけど、今日、東京で(バンド史上)最大人数いるんすよ。いいの作ったら聴いてくれる人いるんだなと実感してます。これからも研ぎ澄ましていいもの作ってくんで、次はもっと大きい場所で。これからもどうぞよろしく"と飾らない言葉でフロアに語り、流麗なギターから「最低」で、3人で疾走し、本編を終えたのだった。
アンコールでは「エメラルドグリーン」を鳴らすも、さらに大きな拍手が沸き、Wアンコールとして"声出していいならこの曲"(鈴木)と、セットリストになかった「新世界より」を演奏した。そこに鳴るの曲の中でもストレートでポジティヴな歌と共にフロアから響いた"ウォーオー"の声。確かな感触を手に、これまでよりもっと先へと進んでいく今に相応しい締めくくりだった。
なお、公演中には春に東名阪ツーマン・ツアーを開催することも発表。"やったことがない人とやる"がコンセプトと話していただけに、ゲストの発表も楽しみなところだ。
[Setlist]
1. 暁を担う
2. 掌で踊る
3. 業に燃ゆ
4. 氷上の埋葬
5. 啓蒙して、尋常に
6. 絶対的三分間
7. re:program
8. 極限は刹那
9. Less Than Zero10. bad blood
11. 諦念
12. nocturne
13. VortEx
14. Lament moment
15. brilliant city
16. 最低
En. エメラルドグリーン
W En. 新世界より
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