Japanese
Nikoん
2025年10月号掲載
Member:オオスカ(Gt/Vo) マナミオーガキ(Ba/Vo)
Interviewer:石角 友香
"FUJI ROCK FESTIVAL '24"の" ROOKIE A GO-GO"への出演や、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)主催の"APPLE VINEGAR -Music Award-"に1stアルバム『public melodies』がノミネートされる等、多方面から注目を集めるNikoん。そんな彼等の音楽性の奥行きがさらに感じられる2ndアルバム『fragile Report』が、このたびリリースされた。メンバー2人が平等、対等に曲を書き、サブスク全盛のこのご時世にCDのみのリリースにこだわる理由、怒濤のツアーの理由を明らかにしてもらった。
-先日のツアー・ファイナル("Nikoん/ RE:place public tour final「(no)public melodies」")でオーガキさんの弾き語りライヴを観て思ったんですが、個人としての資質ってNikoんにどれぐらい入ってるのかなと。
オーガキ:Nikoんをやる前にオオスカがやってたTeenager Kick Assというバンドに自分はラスト1年だけベースで加入していて。Teenager(Kick Ass)最後のときもNikoんの最初の1年ぐらいも、オオスカとバンドをやっていく上で自分の感じをどう出したらいいのかな? と模索する期間は結構あったんですけど、今回2ndアルバムの曲を作り始めてから結構そこが分かってきたというか。クアトロ(渋谷CLUB QUATTRO)のツアー・ファイナルで最初に自分の弾き語りをやって、バンド・セットもやってというところが、今までで一番リンクしてる感覚があって。ようやく落とし込み方が分かってきたところですかね。
-今のオーガキさんの話も含まれると思うんですが、Nikoんのそもそもの始まりはTeenager Kick Assが終わるけれども、というところから?
オオスカ:そうですね。Teenager Kick Assでやりきれなかったものというか。そこからお互いソロのプロジェクトを始めて、それで一瞬スプリット盤出すかみたいな話があって、初めて一緒に作曲をしたんです。基本的にTeenagerのときは俺が投げたアイディアをその場で調理する感じだったのが、スプリット盤の制作ではお互い1曲ずつ曲を出し合ってそれに参加するみたいな形式だったんですよ。そのときに可能性が見いだせたというか、逆にペヤング(オーガキ)が入ってからバンドが変わっていくとこまで行かなかったんだなと感じて。じゃあはなから新しいバンドで作り変えて、2人で作ってみたら面白いんちゃうかなと思って始めたところはある。
-具体的に曲作りってどういうふうに進めていくんですか?
オーガキ:どっちかがギター・リフとか歌メロとか、モチーフとワンコーラスがざっくり分かるぐらいのデモを作って、そこから一緒にアレンジをする時間を設けて、2人でDAW上で作業しながら作っていく感じです。
オオスカ:でも2ndアルバムに関して言うと、基本的にあんまりそれもやってないっていうか。ペヤングが思いついたやつだけピアノで録音しといてもらって、2人でDAW上でいちから作っていくみたいな。"これどう思う?"、"これはこう聴こえるんだけど、どうなんだろ?"というやりとりをしまくった曲のほうが、なんなら多かったんじゃないかなと思う。前のアルバムに比べると結構即興性は強かったかも。ペヤングの曲は、なんとなくこの曲のメロディをこう歌いたいぐらいしかない場合もあるんで。逆に言うと決まってないから自由というか、わりとどうにでもなれた面白みはあった感じです。
-2人でNikoんをやっていく段階で、対等に曲を書くことは決めてたんですか?
オオスカ:俺は決めてて言ってなかった。
オーガキ:"そうなんだ"ぐらい。
-青天の霹靂ですよね。
オオガキ:ぐらいの感じでした。
-最初から言わなかったのは?
オオスカ:演奏面での出方を窺いたかったところもあるというか。今でこそいろんなベースを弾いたりフレーズもしっかりやったりしてるんですけど、その当時ってあんまり出したがらない印象で、すごく曲のためのベースを弾きたがる人だったんですね。ルート弾きっていう簡単なフレージングばっかりで、曲を壊さないようなアプローチがすごく多かったんで、まずはベーシストとしてこいつがどういうことをやりたいのか、どういうものを持っているのか知らないとなんにもなんないなと思っちゃって。ベースもコーラスも考えて、"次は君の曲だから"って全部一気に与えると絶対パンクするなと思ったんで(笑)、一旦はベースとコーラスを好きに考えてもらって、"これいけるんじゃないかな"と思ったので、ある程度1stが完成した後ぐらいに"2ndは書いて"と言った感じです。
-そういう設計図が描かれていたことを、オーガキさんは後で知ったわけですね。
オーガキ:そうですね。オオスカは"してたつもり"ぐらいの認識だったっぽいけど、私があまり話を聞けてないのか(笑)、そのギャップはちょっとありました。
-去年あたりからバンドが注目され始めたにもかかわらず、音源をサブスクから下げたじゃないですか。それはもっと音楽そのものに集中してほしかったから?
オオスカ:注目されている実感は別にないし、今って流行ってるものを大枠で見るじゃないですか。いつの時代もそうだと思うんですけど。そう見られたくないっていうのが多少はあって。注目してもらってるのは嬉しいんですけど、そういうので判断してほしくなかったっていう。単純に出会って良かったか悪かったかでしかないはずなのに、どんどん情報が入ってくるとなんか濁っちゃうなっていういろんなことがあって。でも、それを受け取るこっちも"いろいろあるよね"って分かっていかなきゃいけなくなっちゃう。そうすると感度が鈍っていくから、そうならないために頑張りたいなとは思ってる。
-Nikoんの存在を知って、サブスクで聴こうと思えば聴けるわけじゃないですか。その機会損失をしてる感覚はない?
オオスカ:逆に言うと、それぐらいで損失する機会はいらないと思ってるというか(笑)。だってちょっと前だったら、なんだかよく分からないけどカッコいいバンドがいるらしいぞ、でもその情報を仕入れるにはCDを買いに行かなければならないとか、それぐらいの熱量があって成立してた時代が存在していたわけで。便利になればなる程熱を保てなくなってるというか、その熱量が他に移っちゃうんですよね。それはいろんなものが享受できるからだと思うんですけど、だとしたら逆に、俺たちは能動的になれる機会だと思ってほしい......(笑)。
-その試行の1つが、2ndアルバムのレビューを書くと全曲入りの先行試聴サンプルCDが貰えるという趣向にも見えたんですが、ライヴでは企画に申し込む長い列ができてましたね。
オオスカ:そうですね。レビューは100くらい来ていて、やって良かったです。対等でいられるっていうか、こっちの熱量に対して直接来るじゃないですか。罵詈雑言もOKにしてたんですけど、それぐらい制限してない場所の熱量ってどんな感じなのかな? と思ってたから。まぁ、そういう内容はなかったけど、みんなめっちゃちゃんと書いてくれてて、やって良かったですね。
-そしてその2ndアルバム『fragile Report』について、1stアルバムでオーガキさんの可能性が見えたところでっていう話だったんですが、この2作の対照性が見えたと思って。
オオスカ:差ですか?
-1stがほとんどオオスカさんの曲で、2ndはオーガキさんの曲で構成されているので、2作で自ずと視点が2つある感じがして。オーガキさんは全体をイメージしたというより、あくまでも曲単位なんですか?
オーガキ:そうですね。私は俯瞰して作れないので(笑)。
オオスカ:逆にさ、アルバム全部任せるわって言ったときに、"こういう曲入ってないから書きたいな"みたいなことで書いたとかは?
オーガキ:「グバマイ!!」は"このままじゃアルバム途中で飽きて聴いてもらえなさそう"と思って、どっちかと言うと"作らなきゃ"と考えてた感じではあるかな。速い曲がないと自分だったら途中で疲れて飽きちゃうなって思ってた部分もあります。あとは曲単位でやってみたかったからやってみようぐらいの感じで作りました。
-ここまではっきり作者を分けるっていうのはすごいアイディアですよね。
オオスカ:でもUNICORNとかTHE BEATLESも分けてるじゃないですか。
-でもレアはレアですよ。
オオスカ:最近あんまりやってないかもしれないですね。ユニットというかワンマン・バンドみたいなの流行ってるじゃないですか。嫌いなんですよ。バンドがやりたいんで。うちは2人いるから2人は同じぐらい目立っててほしいと俺は思ってる。
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