Japanese
GOOD ON THE REEL
2024年11月号掲載
Member:千野 隆尋(Vo) 岡﨑 広平(Gt) 宇佐美 友啓(Ba)
Interviewer:石角 友香
GOOD ON THE REELが、3人体制となって初めてのアルバム『ふれてみたいと思った。』をリリース。昨年リリースのEP『新呼吸』前後に、オリジナル・メンバーの脱退、そして喪失という、バンドが音楽を作ることに今一度向き合う時間が訪れた後の千野隆尋、岡﨑広平、宇佐美友啓はどんな時間を共有していたのか。そしてアルバムに向かったきっかけはなんなのか。GOOD(GOOD ON THE REEL)の普遍性とフレッシュさの両方を突き詰めた新作に至るプロセスを訊いた。
-3人体制になってからは昨年EPをリリースされていますが、今回のアルバムに至る経緯としては新たにどんな意識がありましたか?
千野:『新呼吸』というEPを出したときは僕等の体制も新たになったというところで、新しい息吹を意識して作りました。で、今回フル・アルバムにするにあたって僕らのライヴや今までの楽曲を振り返って、生命のきらめきや生きてる喜びみたいなところを出せたらいいなっていうので、新曲に取り掛かりましたね。
-『新呼吸』の段階ではどんな作り方でしたか?
千野:作り方もだいぶ変わったんです。僕が作った曲も宇佐美が作った曲も広平が作った曲もあって。以前は作るメンバーがもっと限られていたんですけど、みんなで制作する形になって、どの曲も岡﨑が最終アレンジをして、それを個人個人でちょっと変えるっていう作り方になったね?
岡﨑:その前のアルバム(2022年リリースの『P.S. モノローグ』)は4人で1つの音を探る作業みたいなことをしたんですけど、『新呼吸』に関しては個々が好きなものを出していって、あんまり大きくルールを設けずに"ちょっとやってみようよ"、"それを合わせてみようよ"っていう感じでできた曲が多いかなと思ってます。
-『P.S. モノローグ』がジャンルやサウンドで挑戦した作品で、皆さんが作詞作曲に携わる曲が多かったと思うので、『新呼吸』もモードとしては結構地続きだったのかなと想像したのですが。
岡﨑:そうですね。『P.S. モノローグ』のときは"どうやっていく?"みたいな感じでレコーディングに入って、とりあえず衝動的なものも録音してましたし、エンジニアさんとの話し合いで"ここはこんなフレーズ弾いてみない?"とかもありましたし、とにかく手探りでサウンドを作り上げてきたってイメージがあるんですけど、その延長で『新呼吸』ができたかなというのはあります。落としどころはここらへんなんかな? みたいなのが分かってきた時期ですね。
-なるほど。今回のアルバムにEP『新呼吸』の5曲も収録している理由は何が大きいですか。
岡﨑:とにかく去年の4月からまぁいろんな出来事があって大きく変わって。僕が都会を出て田舎に引っ越したのもありますし、もちろんメンバーが減ったってのもあるんですけど、そこから3人でやっていこうとなったので、これが3人でのGOOD ON THE REELですってのをパッケージしたかったし、あとは単純に世代の話になるかもしれないですけども、CDという媒体に入れたかったって理由もありますね。
-言わずもがなですが、(元メンバーの)伊丸岡(亮太/Gt)さんが亡くなったことは大きすぎる変化かと思います。
岡﨑:そうですね。そのこともあって、『新呼吸』からの延長の曲ではあるんですけど、またちょっと『新呼吸』とは違う5曲を収録したんです。そこから3人での制作が一回止まっちゃって、で、"また新曲作るか"ってときもまず新曲を作るより今3人でできることはなんだろうとか、どういう音を出すのが正解なんだろうかとか......正解はないんですけど、そんなところから話し始めたのが新録の5曲になります。
-千野さんと宇佐美さんにお伺いしたいんですが、EP以降、今回のアルバムの曲作りはどんなきっかけで始められましたか?
宇佐美:話し合っていくなかで、らしさを大切にしようってテーマが一個決まったんです。自分たちらしさ、メッセージや、細かく言うとコード感やコード進行みたいなところも含めてなんですけど、それをもう一回意識して作ってみようかって1つ指針として決まったので。そこから勢いが増したというか、"やっていけそうだな"とちょっと何か見えた気がしましたね。
千野:僕も3人で話して、最初も言ったんですけど生きていくっていう感じ、生命のきらめきみたいなところ、感情が揺さぶられる部分。そこを描いてこうみたいな話になったときにいろんなものを書き出しましたね。あとはそのらしさっていう部分で、もろGOODが使いまくってたコード進行で作るのも結構しましたし。やっぱり僕もイメージが結構湧いてきたのは3人で細かく話してからですかね。
-GOOD ON THE REELの特徴というかカラーを決定するのって、究極千野さんの声やヴォーカルだと思うので。
岡﨑:そうですね。
-今何を歌われるのかに自ずと意識が向きました。
千野:そこは非常に難しいですよね。20代の頃は迷いなく進んできたけど、30代後半になってくると年齢的にも言葉がもっと限られてくるというか、青臭いのはちょっと恥ずかしいとかあるじゃないですか(笑)。ただ、気持ち的には別にそんな大人じゃないし。でも言葉の重みや責任みたいなのは増してくるとは思うので、そういうところは結構難しいですよね。なので実際今のほうが言葉を書くのはちょっと難しいです。
-難しいと自覚していらっしゃるからだと思うんですが、今回、特に聴く人の記憶に触れてくるアルバムだなと思ったんですよ。
千野:情景が浮かぶような歌詞が僕は好きで、規則性を持たせる歌詞も好きなんですけど、音楽って不思議なもんで、自分が経験してないことでも経験したようにグッと入ってくることがあるじゃないですか。そんなところも出せたらいいなぁっていうのはありましたね。
-すごくあると感じます。1曲目の「プロローグ」は転んだ分だけ傷つきますよねって思いながら聴きましたし(笑)。セオリーとしては転んだ分だけ強くなるとかなんでしょうけど。
一同:(笑)
岡﨑:「プロローグ」はやっぱり序曲なので、悲しいアルバムにしたくないというのがあって。GOOD ON THE REELって"なんかいい感じ"というか、0を100にするわけじゃないんですけど、1にするみたいな。その感じを「プロローグ」に出せてるような気がして、"前向きにやっていきますよ"っていうのが1曲目なのはすごく良かったかなと。
千野:デモを聴いたときにこれを主軸にしたいなっていうのが僕の中であったんで、指針みたいな歌詞にしたい気持ちが、作詞をちょっと難しくしていったところもあるんですけど(笑)。
-EPより後のアルバムの楽曲の中ではどの曲が一番先にできたんですか?
千野:形にしやすかったのが「腕の中」だったかな。これはストレートにGOOD ON THE REELらしさってところで作ったんです。バンド感やバンド・サウンドに重点を置いて作ったのでまとめやすかったという。
-岡﨑さん作の曲がユニークで。引き続き挑戦が続いているのでは? と。
岡﨑:そうですね。挑戦はしてます。
-「ZigZagZombies」は最終的にどういうふうに形にしていったんですか?
岡﨑:サビの最後のフレーズがずっと前からあったんですよ。"あなたの全部 忘れちゃってさ/そしてまた出会いたい"っていうフレーズがいいなと思ってずっとメモ帳に書いてあって、そこから膨らませていったんですね。で、僕たちの王道となるオンコードをあててみたらあまりにも普通になってしまったので、マイナー・コードから始めちゃっていいんじゃないかっていうのと、30代の感じが出てきたらいいなと思って、フレッシュ成分をちょっと少なくして仕上げた感じです(笑)。
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