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INTERVIEW

Japanese

SODA KIT

2024年09月号掲載

SODA KIT

Member:Yupsilon Rasetsu Figaro Mugei

Interviewer:高橋 美穂

-「シニシズム」は、紫ヶ内ムゲイ名義でMugeiさんがYupsilonさんと作詞を共作していますね。

Mugei:たぶんですけど......きっかけとしては「徒然論怒」っていう曲があって。あのときは、最初は俺が歌詞を書く予定はなかったんですが、勝手にラップを考えて使ってほしいって言ったんですよ。そうしたら、そのラップを入れたソロ・パートが生まれたんです。そこから俺が、作詞が楽しいって言うようになって。だからYupsilonが気を使ってくれてと、俺のやる気を出すためと、俺のラップが良かったからと、3つ合わせて、曲を作る前から"一緒に作詞する? ラップ・パート書く?"って言ってくれたんですよ。

-じゃあ、答え合わせしましょうか。Yupsilonさん、この3つ、どれが正解ですか?

Yupsilon:全部正解です(笑)!

Mugei:イェーイ!

-今回も作詞は楽しかったですか?

Mugei:楽しかったです! ただ時間をかけちゃって、全部できあがったのはレコーディングの前日。Rasetsuが言っていたのが、レコーディングに来たら歌詞が変わっていたと。

Rasetsu:ほんとにびっくりしたんですよ。

Mugei:申し訳ないところもありつつ、Yupsilonは作詞作曲担当だってことあるごとに言いますけど、作詞をやってみて、"大変だな。Yupsilonはすごいな"って。リスペクトですよ。

Rasetsu:しないほうがいいよ(笑)。

Yupsilon:リスペクトして~(笑)! Mugei君のAメロラップが来てから、サビやBメロは改めて書いたんですよ。最後のメロも作っていなかったんですけど、Mugei君が作った歌詞を入れて。うだうだ愚痴っている曲なんですけど、そういう自分じゃなくなるために""俺"が参上"って、二面性をオチとして持ってきました。これで締まったと思います。

-2人で影響を与え合って書いた共作詞だからこそ、共感性の高い歌詞になったのだと思います。続く「思い込みの魔法」も、共感が集まりそうな楽曲ですよね。

Yupsilon:「思い込みの魔法」は、"これぞポップス"っていうテーマで進めていたんです。個人的には「リングアウトホワイトボード」(2023年リリースの1stミニ・アルバム『Formula』収録曲)のバージョン2、みたいな。みんなで肩を組んで歌える曲、"大丈夫だよ"って言えるような曲を作りたいと思って作りました。

-明るさでシリアスなテーマを包んでいる楽曲というイメージがあったんですが、Figaroさんはどう受け止めましたか?

Figaro:これはパッと聴くと明るいんですけど、緊張しながらも、"きっとうまくいくから!"って自分を鼓舞しながら友達を作っていく歌だと思うんです。一種の救済感があるというか。(ミニ・アルバムの)他の楽曲を聴くと、良さが際立ってきますよね。(「シニシズム」で)"大嫌いだ"って言っていたけど、その負の気持ちが救済されていくというか。

Yupsilon:たしかに(笑)。

-曲順もストーリーを描いていて重要ですよね。すんなり決まりましたか?

Mugei:たしか最初は違ったよね。締め切りだけどいいですかって段階で、Figaroかな? 「無礼講サマー」と「思い込みの魔法」が逆のほうがいいって提案してくれて。いろんなストーリーがあってからの「思い込みの魔法」で仲良し、みたいな流れができあがったっていう。

Figaro:これで「シニシズム」が最後だったら、後味が悪い(笑)。

Mugei:""俺"が参上"して終わっても後味悪くないだろ(笑)! でも、いい感じに仕上がったよね。

-あとは2ndミニ・アルバム『ロングラン』に収録されている、4人それぞれが喜怒哀楽一つ一つの感情を表現する楽曲の主人公となった4曲(「ナッチャッタ!」、「徒然論怒」、「カゲボウシ」、「⼀⼑両断」)を、今回はソロ・バージョンで収録していますよね。

Mugei:もともと(YouTubeの企画で)「ロングラン」のソロ・バージョンを個々で歌ったんです。ファンからの評判が良かったので、じゃあソロ曲もソロで歌って今作に入れようと。

-文化祭っぽくっていいですよね。そして、初回限定盤BのDISC-02には、5月に行われたライヴが収録されているという。音源で聴いてみて、改めていかがでしたか?

Figaro:すでに懐かしかったですね。あと、ライヴのほうがはっちゃけているし、ライヴだからこそ出せる自分らしさもあって。レコーディングのときは、ディレクションを受けて擦り合わせますけど、ライヴは自分のテンションで歌っているので、それが表れているかなと。ただ、掛け声とか、Figaroに似合わない野太い声になっちゃっていないかなぁとか気になりますけど(笑)。ライヴに行きたくなるような仕上がりになっていると思います。

-最後に一言リクエストというか。せっかく文化祭をテーマにした作品なんで、今後、SODA KIT学園の文化祭みたいなイベントもやってほしいですよね(※取材後日に"SODA KIT「SODA POPS」発売記念 リリースイベント"内にて"SODA KIT文化祭"開催発表)。

Mugei:決定!

Rasetsu:やりたいですね!

Figaro:やったー!

Yupsilon:これからも面白いことやってくぞ~!