Japanese
SODA KIT
Writer : 高橋 美穂
今の4人のラスト・ステージにして完成形となる、オンライン・ライヴ"NEW ROMANCE"
SODA KITが明日4月23日に新曲「OVER」をリリースする。"OVER"には、"超えていく"、"終わらせる"、 "破局"といった様々な意味があるが、実際にSODA KITの物語も"OVER"を迎えることとなった。FigaroとRasetsuの卒業だ。
2022年12月、Yupsilon、Rasetsu、Figaro、Mugeiという個々で活動してきたVTuberにより結成された歌い手グループ、SODA KIT。不動のメンバーで3枚のミニ・アルバムをリリースしてきたが、4月5日に、RasetsuとFigaroが5月31日をもって卒業することが発表された。メッセージには"卒業後も、OB・OGとして、いつでも会えるような、前向きな卒業"とも添えられていたが、やはりお別れはお別れ。寂しい気持ちは否めない。
しかし、4月5日に4人が行ったライヴ配信は、相変わらずのわちゃわちゃ感。Mugeiは"この2ヶ月、どうやって楽しんでいこうか"とTHE前向きな姿勢を見せ、Yupsilonは"エッホエッホ"と卒業ともSODA KITとも関係のない流行りのワードで盛り上がり(!?)、卒業するRasetsuも"まだSODA KITなので"と一員として楽しんでいく気概をアピールする。そしてFigaroの"高校を卒業して大学に行く感じ"という説明で、SODA KITの"大人組"の独り立ちの意味合いの卒業が腑に落ちた。
そんな"Yupsilon、Rasetsu、Figaro、MugeiのSODA KIT"のラスト・シングル「OVER」。SODA KITのライヴのオーバーチュアとして過去4回使用されていた楽曲に、歌詞とメロディを追加し、歌声を吹き込んだ――言わばライヴで育ててきた、このタイミングに相応しい楽曲だ。2024年10月にリリースされた3rdミニ・アルバム『SODA POPS』で文字通りポップを極めたSODA KITだが、「OVER」は原点に帰るようなロック・チューン。荒れ果てた街を背に戦うような4人のジャケットも象徴的だが、楽しげなわちゃわちゃ感が表面ならば、自他と向き合ってきた闘志溢れる裏面のSODA KITが露わになった楽曲である。
ガラスが割れるような音から、壮大なストリングスが鳴り響くというシネマチックなイントロ。エレクトロ且つロックなSODA KITらしい曲調へと突入すると、繊細なギターやピアノをバックに、"「やり続けることが偉い」と/僕らは縛られている"といったドキッとするようなフレーズを交えつつ、やりきれない想いを4人のハーモニーで表現していく。それぞれのキャラクターや声色を活かした歌割に、作詞作曲を担当したYupsilonの揺るがぬ愛と理解を感じつつ、そんな4つの個性が一体化して爆発するサビへ。"終わりにする事が/すべて悪いワケじゃない/許せるように/進めるように"――ついつい卒業とも重ね合わせてしまうけれど、きっとYupsilonは、SODA KITは、それだけのためにこのフレーズを歌っているわけではない。今の常識に切り込み、苦しんでいる人たちを救おうとしているのではないだろうか。ジャケットの4人の戦う表情が、再び脳裏をよぎった。
2番は、さらに深いメッセージへと潜っていく。"名前のない存在(モノ)でいたいよ/やたら縛りたがる世界だ"等、リアルな世界とヴァーチャルな世界を行き来する4人が歌うと、より説得力を増すフレーズも飛び出す。そして"立ち止まるから 見える景色がある/立ち止まるから 超えられる壁がある/立ち止まるから また走れる日がくる/立ち止まるから 気付ける自分がある"と、一人一人がSODA KITの物語とも重ね合わせるように歌い"無限の可能性よどうか/在るべき場所へ"とYupsilon、Rasetsu、Figaro、Mugei、そしてリスナー、それぞれの未来へ願いを込めて締めくくるのだ。無心ではじけることもできるし、思考の中で噛みしめることもできる。リスナーも含めた、SODA KITに関わる全ての人たちの節目を全力で輝かせる、素晴らしいキラーチューンだと思う。なお、ミュージック・ビデオは異世界転生をテーマとした壮大な仕上がりとのことで、こちらにも期待したい。
FigaroとRasetsuの卒業後のSODA KITは、新体制に向けての準備期間として、しばらくの間活動を休止するという。卒業を目前とした5月24日には、オンライン・ライヴ"NEW ROMANCE"が開催される。この4人のSODA KITが歌って踊る、最後の機会だ。前向きな卒業ではあるものの、これまでのSODA KITの楽曲は、Yupsilonが4人それぞれのキャラクターや声色をイメージしながら作詞作曲したものがほとんど。これから形を変えても、YupsilonとMugeiのことだから、そのときのSODA KITらしい表現を追求していくとは思うが、これまでのSODA KITの完成形を観られる、聴けるチャンスはこれが最後だ。4人らしい"楽しさ"が際立つライヴを見せてくれるとは思いつつも、ずっとSODA KITを追いかけてきた私自身も、「OVER」を聴いたらしんみりしない自信はない。様々な想いが去来しつつも、"これまでとこれから"が交差する5月24日を楽しみにしていたい。
▼配信情報
"SODA KIT on-line LIVE「NEW ROMANCE」"
1部:5月24日(土)開場 17:30 / 開演 18:00
2部:5月24日(土)開場 19:10 / 開演 19:40
[チケット]
限定グッズ付き配信視聴プレミアム通しチケット:¥15,000(税込)
配信視聴1部チケット:¥5,000(税込)
配信視聴2部チケット:¥3,000(税込)
※購入時に、別途システム利用料がかかります。
■販売期間
限定グッズ付き配信視聴プレミアム通しチケット:~5月24日(土)23:59
配信視聴1部チケット/配信視聴2部チケット:~6月24日(火)21:00
■アーカイヴ配信期間
配信終了後、準備が整い次第〜6月24日(火)23:59
チケット購入ページ
▼リリース情報
SODA KIT
デジタル・シングル
「OVER」
2025.04.23 ON SALE
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- 2025.09.10
-
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Hump Back
ハンブレッダーズ
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The Birthday
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MONOEYES
THE GET UP KIDS
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鶴 × ONIGAWARA
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神聖かまってちゃん
TOOBOE
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YOASOBI
THE BOHEMIANS × the myeahns
the band apart (naked)
Rei
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"LIVEHOLIC 10th Anniversary series~この声よ君の元まで!!〜"
- 2025.09.13
-
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神はサイコロを振らない
The Birthday
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神聖かまってちゃん
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TOKYOてふてふ
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"ナガノアニエラフェスタ2025"
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"New Acoustic Camp 2025"
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アーバンギャルド
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THE CHARM PARK
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点染テンセイ少女。
- 2025.09.18
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HY
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カミナリグモ
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envy × OLEDICKFOGGY
Plastic Tree
Broken my toybox
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THE SMASHING PUMPKINS
アルコサイト
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星野源
"イナズマロック フェス 2025"
岸田教団&THE明星ロケッツ
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ヨルシカ
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大森靖子
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Devil ANTHEM.
peeto
KING BROTHERS
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GOOD ON THE REEL
超☆社会的サンダル / さとう。 / ルサンチマン / SENTIMENTAL KNOWING(O.A.)
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-
WtB
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CENT
- 2025.09.23
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古墳シスターズ
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GRAPEVINE
YONA YONA WEEKENDERS
DYGL
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Bye-Bye-Handの方程式
Another Diary
adieu
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Cody・Lee(李)
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- 2025.09.10
- 2025.09.12
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- 2025.09.24
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