Japanese
Hakubi
2024年04月号掲載
Member:片桐(Vo/Gt) ヤスカワ アル(Ba) マツイ ユウキ(Dr)
Interviewer:フジジュン
同じ思いを持った人と暗闇を共有したい
-「拝啓」、「最終電車」、「Soumatou」と、すでにリリースされている新曲たちが揃っていって、それをミニ・アルバムにまとめるとなったとき、どんな曲が足りないと思いました?
片桐:9~12月くらいにライヴをしながら"バラード曲がないよね"、"今までみたいなダークな曲がないよね"って、足りないパーツを考えながら制作していったんですけど、最後に足りなかったのがリード曲になる曲で、そこでできたのが「Decadance」でした。
-「Decadance」はメロディやサウンド感、歌声を重ねたアレンジと、すごく新鮮な印象も受ける曲になっていて。最新作というところで、ひとつ象徴する曲になりました。
片桐:私、今まで声を張って歌う曲が多くて、声を張る歌い方とか高音が自分のいいところかな? と思ってたんですけど、それがすごいイヤになった時期があって。「最終電車」もそうなんですけど、自分が一番出る音と一番低い音の真ん中かもう少し下くらいで歌っていて、そこは心境の変化というか、今は張り上げて歌いたくないなって気持ちがあった時期に作った曲で。感情を乗せすぎて歌うのがすごくつらくなったというか、声を重ねることで自分を隠すみたいな感じで作ってて、これで戦ってるんですけど、そこがなくても戦える自分が欲しかったというか。平歌でちゃんと歌える楽曲も欲しかったし、いろんなヴォーカルを重ねて"本当の自分は何?"みたいなところも見せたかったんです。「Decadance」はめちゃくちゃヴォーカル・テイクを重ねて、たぶんそれだけで25トラックぐらい並べたんですけど、自分の思ってることがわからないとか、この人が何を思ってるかわからないみたいな、自分の中の葛藤やモヤモヤみたいなのが表現できてるかな? と思っています。
-"何もないよ、僕には"と強がったりするけど、本当はわかってほしくて、気づいてほしくて。そのジレンマや強がってる気持ちこそが本音で、すごくリアルに響きます。
片桐:この曲の歌詞はできる限り自分を隠そうと思って書いてるんですけど、今の自分の一番リアルタイムな心境が「Decadance」かな? とも思ってて。それをどう捉えてもらえるかも楽しみです。
ヤスカワ:僕は早口で捲し立てる曲がいいなと思ってて、「Eye」(2ndフル・アルバム表題曲)でやってみて反応も良かったので、その系譜を「Decadance」に埋め込んだみたいな感覚で。「Eye」ほど明るくないけど、ライヴでも盛り上がってもらえる曲かなと思うし。片桐の低い歌声も似合ってるし、反応がすごく楽しみですね。
マツイ:あと、「Decadance」は各々の楽器のカッコいいパートがあるのが珍しくて。1サビ前でベースが目立っていたり、2番の言葉が詰まってる裏でドラムが16ビートからリズムを変えていったり、2番のサビ終わりのギターの動きがカッコ良かったり。各々の魅せたい部分では他がそれを引き立てたり、今までいいと言われた歌や歌詞の感じも詰まっててリードっぽい曲になったし、まだライヴで披露できていないからツアーと一緒に成長していく曲やなと思うし、自分らが出せる、最大限のカッコいい部分が詰まってると思います。
-ではせっかくなんで、それぞれの好きな曲や思い入れのある曲を教えてください。
片桐:「拝啓」という曲は自分の経験から書かせてもらっていて、すごく大切な曲になりました。この曲に当てはまる人もいるし、聴きたくない人ももちろんいると思うんですけど、ぜひ聴いてほしいなって気持ちはありますね。
-「拝啓」もそうですけど、片桐さんは人に言葉や想いを伝えるために、大げさに言ったら心を削るくらいの気持ちで、すごい覚悟を持って書いてるし、歌ってるなと思って。"こんなことを書いていいのか?"という気持ちもあると思うけど、それくらい強い言葉だから深く刺さるし、強く伝わるんだと思います。
片桐:ありがとうございます、すごく嬉しいです。
-マツイ君は好きな曲、いかがですか?
マツイ:僕の思い入れが強い曲はやっぱり「Heart Beat」で。この曲に関しては"ラスサビに入る前にベースの音を歪ませて、ピックで弾いたほうがカッコいいと思うんやけど、どう?"とか、自分のパート以外のことまで考えられた曲で。2nd EP(2018年リリースの『黎明』)で出した「mirror」って曲があって、"「mirror」を超える曲が作りたい"というのがここ数年の課題だったんですが、デモを聴かせてもらったときに"超えられるかもしれない"という気持ちがあって。完成したときにそれを形にできた嬉しさがあったんで、「Heart Beat」はすごい思い入れがあります。
ヤスカワ:僕は「Decadance」。コアな部分はありつつ「Eye」ほどポップすぎない、クールな大人っぽさもあるHakubiらしい曲に仕上がって。なおかつアップテンポな曲ってこれまでなかったんで、ちょうどいいところを攻められた曲になったと思います。
-俺はサウンド面では「GHOST」とかすごく面白くて。ダークな世界観がしっかり作れているし、新しい印象もあるし、この作品でひとつ重要なパーツになってると思いました。
片桐:「GHOST」は私がすごくやりたくてプレゼンした曲だったんですけど、淡々としたループものを作りたかったのと、毎回アルバムやEPでは自分たちの"底"を作っていて、このミニ・アルバムの"底"、一番暗い部分を担ってるのがこの曲で。自分の思ってることを淡々と詰めてて、これが届くのかわからないですけど、音楽を聴くとき、自分は"頑張れ"とか前向きな言葉が全然響かないタイプで、なんなら一緒に地底まで潜っていけるくらいの暗い曲と夜を過ごしたい心がすごくあるので、そんな思いを持った人と一緒に暗闇に落ちていけるような曲が欲しいと思って作ったのが「GHOST」でした。
-変な話ですが、"ねえここから連れ出してくれ"と歌ってるけど、思ってないですよね? どこか居心地の良さすら感じている。
片桐:そうですね、思ってないです(笑)。でもすごい孤独な曲で、誰かを探してるみたいな気持ちはあって。場所は違うけど、同じように暗闇にいる人がいっぱいいて、この曲を通じて暗闇を共有できるのかな? という気持ちはあります。サウンド面に関しては、この曲ではギターから離れようと思って。ループ音源を加工して、他の音をつけたんです。ライヴでもピンヴォーカルでやろうと思ってて、ギターを弾かず、自分の身体に集中できたらいいなと思っています。
-そして3月15日からは、『throw』を掲げてのツアー"Hakubi throw release tour"も始まります。最後にツアーへの意気込み、ライヴハウス・ツアーというところで楽しみにしていることを聞かせてください。
片桐:もともとライヴハウス出身で始めたバンドなんで、ライヴハウスという場所は大事にしていきたいですし、昔は30何ヶ所とか回ってたから、それに比べたら少ないですけど、今回は久しぶりに全国各地を回れて。いろんなところに行って、いろんな人に届けるということはライヴでしかできないことで、生の音と言葉で届けるのが一番気持ちが伝わるし、そのときの気持ちがより伝わると思っているので、来てくれた人にしかわからないライヴができたらいいなと考えています。
マツイ:直近でやったツアー("Hakubi one-man tour 2023 -Eye to Eye-")はアルバムからの曲が多かったんですが、今回は最新作の7曲をやってもまだ10曲くらいは過去楽曲を入れられるので、今回は3人それぞれでセトリを作って、ランダムでやってみようと思ってて。めちゃくちゃ曲があるんで、次はどの曲やろう? みたいなのも楽しみやし、それぞれの考えたセトリがどんなセトリになるのかっていうのも楽しみですね。あとは13ヶ所を回ったあと、ファイナルで新曲がどう化けてるかとか、昔の曲と噛み合ったときにどう聴こえるかも楽しみですね。
ヤスカワ:ファイナルは京都でワンマンをやるんですけど、僕たちがホームにしてるKYOTO MUSEがソールド・アウトしてめちゃくちゃ嬉しかったんで、ファイナルは大事にしたいなというのがひとつと、これは太字にしてほしいんですけど、仙台と長崎はまだまだチケットがあるのでぜひ来てほしいですね。
片桐:あはは、さっきのミーティングで言ってた話や(笑)。
ヤスカワ:バンドって永久に見れるものではなくて、僕たちも50~60歳になってもやってる保証はないんで、好きなうちに、観れるうちに、ぜひHakubiのツアーを観てほしいです。
LIVE INFO
- 2024.11.23
-
NANIMONO
打首獄門同好会
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
ザ50回転ズ
Conton Candy
四星球
Lucky Kilimanjaro
Maki × PRAY FOR ME
back number
Bray me / EverBrighteller / FUNNY THINK
I Don't Like Mondays.
9mm Parabellum Bullet
ビッケブランカ
新しい学校のリーダーズ
ねぐせ。
Vaundy
Hakubi
HERE
小山田壮平
KNOCK OUT MONKEY
オレンジスパイニクラブ
ASIAN KUNG-FU GENERATION
WANIMA
chilldspot
Ivy to Fraudulent Game
People In The Box
NEE
秋山黄色
ADAM at
ポルカドットスティングレイ
竹内アンナ
the shes gone
HY
あいみょん
まなつ
POP ART TOWN
優里
アーバンギャルド
Amber's
緑黄色社会
Thom Yorke
椎名林檎
怒髪天
- 2024.11.24
-
NANIMONO
打首獄門同好会
DENIMS
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
ザ50回転ズ
キュウソネコカミ
LONGMAN
四星球
安藤裕子
Conton Candy
back number
Bray me / EverBrighteller / FUNNY THINK
ウソツキ
9mm Parabellum Bullet
新しい学校のリーダーズ
リュックと添い寝ごはん
FIVE NEW OLD
SHE'S
Vaundy
Umisaya
fhána
シノダ(ヒトリエ)
People In The Box
HERE
大森靖子
AIRFLIP
ASIAN KUNG-FU GENERATION
WANIMA
ずっと真夜中でいいのに。
Mega Shinnosuke
リアクション ザ ブッタ
SpecialThanks
Half time Old
HY
あいみょん
YOUR ADVISORY BOARD
泣き虫☔︎
優里
フレンズ
the quiet room
Thom Yorke
椎名林檎
- 2024.11.25
-
Age Factory
安藤裕子
シノダ(ヒトリエ)
KANA-BOON
フレデリック
BUMP OF CHICKEN
- 2024.11.26
-
Age Factory
SUPER BEAVER
PEDRO
SIX LOUNGE
神はサイコロを振らない
煮ル果実
Thom Yorke
BUMP OF CHICKEN
ハンブレッダーズ
The Novembers
(sic)boy
ストレイテナー
ヤングスキニー
THE YELLOW MONKEY
にしな
- 2024.11.27
-
新しい学校のリーダーズ
PEDRO
LAST DINOSAURS / ego apartment
ハンブレッダーズ
まなつ
Jamie xx
雨のパレード
詩羽(水曜日のカンパネラ)
go!go!vanillas
ヤングスキニー
にしな
- 2024.11.28
-
MOROHA
Age Factory
新しい学校のリーダーズ
DYGL
煮ル果実
SIX LOUNGE
まなつ
アンと私
挫・人間
秋山黄色
w.o.d.
マルシィ
終活クラブ
BURNOUT SYNDROMES
Cö shu Nie
フィルフリーク
シノダ(ヒトリエ)
go!go!vanillas
a flood of circle
KANA-BOON
- 2024.11.29
-
離婚伝説
CVLTE
Age Factory
SHE'S
ずっと真夜中でいいのに。
BLUE ENCOUNT
フィロソフィーのダンス
OKAMOTO'S
DYGL
NEE
Lucky Kilimanjaro
神聖かまってちゃん
Ivy to Fraudulent Game
小山田壮平
tacica
秋山黄色
w.o.d.
ねぐせ。
Dear Chambers
アンと私
the dadadadys
挫・人間
ASIAN KUNG-FU GENERATION
NANIMONO
にしな
Hello Hello
吉澤嘉代子
PIGGS
パピプペポは難しい
TK from 凛として時雨
a flood of circle
BREIMEN
ヤユヨ
CIVILIAN
DOES
East Of Eden
シド
岸田教団&THE明星ロケッツ
ANABANTFULLS
三浦透子
- 2024.11.30
-
back number
NEE
ポルカドットスティングレイ
大森靖子
SHE'S
ずっと真夜中でいいのに。
OKAMOTO'S
tacica
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
フィロソフィーのダンス
SWANKY DOGS
the shes gone
ヤングスキニー
Aimer
リアクション ザ ブッタ
ストレイテナー
ズーカラデル
ウソツキ
Newspeak
9mm Parabellum Bullet
ねぐせ。
BLUE ENCOUNT
moon drop
Cö shu Nie
ASIAN KUNG-FU GENERATION
Conton Candy
椎名林檎
Vaundy
WONK
MYTH & ROID
Hakubi
This is LAST
崎山蒼志 / MONO NO AWARE / 荒谷翔大 / 家主 ほか
GANG PARADE
BiS / KNOCK OUT MONKEY / パピプペポは難しい / LEEVELLES ほか
須田景凪
フラワーカンパニーズ
フレデリック
LiSA
なきごと
Machico
"ビクターロック祭り2024"
- 2024.12.01
-
back number
reGretGirl
Lucky Kilimanjaro
大森靖子
OKAMOTO'S
SIX LOUNGE
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
フィロソフィーのダンス
Ivy to Fraudulent Game
Aimer
MOROHA
Helsinki Lambda Club
リアクション ザ ブッタ
ストレイテナー
THE YELLOW MONKEY
DENIMS
LACCO TOWER
9mm Parabellum Bullet
NANIMONO
ハク。
fhána
オレンジスパイニクラブ
the shes gone
Vaundy
Hakubi
レイラ
さめざめ
ベランダ
GOOD ON THE REEL
秋山黄色
須田景凪
I Don't Like Mondays.
the quiet room
Laughing Hick
PEDRO
LiSA
indigo la End
- 2024.12.02
-
Saucy Dog
スカート
挫・人間
chilldspot
RAY×BELLRING少女ハート
- 2024.12.03
-
Saucy Dog
ヤングスキニー
リーガルリリー
SHE'S
LONGMAN
キュウソネコカミ
まなつ
ASH DA HERO / POLYSICS
IMAGINE DRAGONS
Age Factory
Amber's
SUPER BEAVER
- 2024.12.04
-
ASIAN KUNG-FU GENERATION
神聖かまってちゃん
The Ravens
go!go!vanillas
リーガルリリー
PEDRO
Galileo Galilei
ASH DA HERO / POLYSICS
SIX LOUNGE
マカロニえんぴつ / SAKANAMON / ヤユヨ ほか
DYGL
NEE
点染テンセイ少女。
SUPER BEAVER
- 2024.12.05
-
シノダ(ヒトリエ)
坂本慎太郎
新しい学校のリーダーズ
Dear Chambers
フィルフリーク
終活クラブ
go!go!vanillas
キュウソネコカミ
ネクライトーキー
VOI SQUARE CAT
DeNeel
PEDRO
四星球
ハンブレッダーズ
w.o.d.
ドミコ
BIGMAMA
Nulbarich
- 2024.12.06
-
DURDN
9mm Parabellum Bullet
新しい学校のリーダーズ
reGretGirl
Maki
CENT
上白石萌音
a flood of circle
DeNeel
YONA YONA WEEKENDERS / 荒谷翔大 / muque
Ivy to Fraudulent Game
リュックと添い寝ごはん
ネクライトーキー
Aimer
Dear Chambers
小山田壮平
CVLTE
ねぐせ。
- 2024.12.07
-
Kroi
怒髪天
フィロソフィーのダンス
the shes gone
Conton Candy
シノダ(ヒトリエ)
ずっと真夜中でいいのに。
あいみょん
ザ50回転ズ
Umisaya
Helsinki Lambda Club
リアクション ザ ブッタ
ADAM at
HY
BLUE ENCOUNT
Vaundy
reGretGirl
岡崎体育
ズーカラデル
上白石萌音
a flood of circle
ポルカドットスティングレイ
ASIAN KUNG-FU GENERATION
"年末調整GIG 2024"
VOI SQUARE CAT
安藤裕子
TK from 凛として時雨
ストレイテナー
THE YELLOW MONKEY
Aimer
眉村ちあき
マオ(シド)
Johnnivan
VENUS PETER
eastern youth
打首獄門同好会
SpecialThanks
クレナズム
OKAMOTO'S
ねぐせ。
"下北沢にて'24"
BUMP OF CHICKEN
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
- 2024.12.08
-
怒髪天
フィロソフィーのダンス
ザ50回転ズ
ビッケブランカ
9mm Parabellum Bullet
シノダ(ヒトリエ)
the shes gone
ずっと真夜中でいいのに。
あいみょん
リアクション ザ ブッタ
Maki
HY
Vaundy
ExWHYZ
安藤裕子
DURDN
Conton Candy
ASIAN KUNG-FU GENERATION
"年末調整GIG 2024"
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
ストレイテナー
LiVS
マオ(シド)
ネクライトーキー
OKAMOTO'S
Newspeak
Mega Shinnosuke
フレンズ
FR2PON!
DENIMS
BUMP OF CHICKEN
RELEASE INFO
- 2024.11.23
- 2024.11.27
- 2024.12.04
- 2024.12.06
- 2024.12.11
- 2024.12.13
- 2024.12.18
- 2024.12.20
- 2024.12.25
- 2024.12.27
- 2024.12.28
- 2025.01.06
- 2025.01.08
- 2025.01.10
- 2025.01.15
- 2025.01.17
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
PEDRO
Skream! 2024年11月号