Japanese
DOES
2021年01月号掲載
Member:氏原 ワタル(Vo/Gt) 赤塚 ヤスシ(Ba/Cho) 森田 ケーサク(Dr/Cho)
Interviewer:石角 友香
2019年の"銀魂 銀祭り2019(仮)前夜祭"を契機に2016年以来、活動休止していたDOESが復活。その狼煙を明快な形で上げたのが今回のシングル『道楽心情』だ。すでにアルバム『INNOCENCE』の頃からジャンルへの拘泥からは解放されていた印象だが、氏原のソロや作家としての活動を経て、今、DOESというバンドとして音を鳴らすのがニュートラルに楽しそうな3人。音楽人生を一度俯瞰した彼らが放つ、お馴染み"銀魂"シリーズの大団円を飾る新曲がエネルギーに満ちているのも納得だ。キャリアを積んでバンドを続けること、それが反映された今回の新曲に向かうスタンスなどを訊いた。
これからは特に若い子の未来が見えるような音楽で、こんな不器用なバンドでもやってりゃなんとかなるって勇気づけをしたい
-少し振り返るんですが、再始動の一番大きなきっかけはなんだったんですか?
ワタル:2019年に一夜限りの両国国技館での"銀魂 銀祭り2019(仮)前夜祭"がありまして。僕らは第1回目から出させてもらってるイベントなんですけれども、急にお声が掛かりまして、それで一夜限り、また集まってやったらものすごく評判が良くてですね。ファンが喜んでくれて。前列とか泣いてる子がいたりしてね。すごく嬉しくて。"忘れられてねぇな"みたいな感じで。
-リアルなリアクションを得たのが大きかった?
ワタル:まぁそうですね。メジャーを離れてフリーでやってて。僕は他のバンドを立ち上げたり、ソロとか他のアーティストさんへの曲作りもしてたり。それは今でも続けてるんですけど。でも、音楽は生きてるからなんでしょうね。声を掛けてくださるっていうのも。ありがたかったですね。久しぶりにバンドで合わせてみて、やっぱ楽しいねっつうか、悪くないね、みたいな感じで。"じゃあもう一丁やってみますか、2020年"だったしね。2019年がそのイベントで、2020年がオリンピックでド派手にドーン! ってなるんじゃないかっていうことで、2020年の1月1日に再始動しますって発表して。年度始めの4月1日にライヴもスタートして、本格始動と思ってたらこんなことに。
-コロナ禍で。
ワタル:全部ぶっ飛んじゃって。だからまだ、半分冬眠中みたいな感じでずっと続けないといけないのかと思った矢先に、映画"銀魂 THE FINAL"をやるということで、4月にお声が掛かりまして。嬉しかったですね。みんなすごく沈んでたし――まぁ、今でもそうだけど、4月はほんとにひどかったじゃないですか。街に人が0人とか普通だし、自宅待機しなきゃいけないときに僕は曲を作らなきゃいけないという目標があったんで。で、"銀魂"の制作チーム・サイドからも、こういうシーンでこういうような曲が欲しいですというオーダーがあったので、それに照らし合わせながら少しずつ、今までの自分たちもオマージュしつつ、フリーになって培った音楽――いろんな曲を作ったりしてたんで、そこらへんのポップ性とかっていうのも込めて3ヶ月間かけて作りました。
-曲を作るという目標があるといいですね。
ワタル:救われましたね。暗闇の3ヶ月、聴いてくれる確定案件という(笑)感じがあるので、よりいいのを出して勇気づけたいっていうのもあるし、僕も勇気づけられたいみたいな感じ。世間様に少しでも明るい話題を提供できるんじゃないかなと思って。
-活動休止前のDOESって氏原さんのやりたいことをこのバンドの中に全部入れる感じがあったと思うんですが、今はうまくいろんなアウトプットができるように?
ワタル:そうですね。大人になった、おっさんになったっていうのもあるんですけど。今まで10年、特にメジャーでやらせてもらってた頃はなんとかバンドを良くしなきゃとかというので、自分の音楽性も結構一本気というかね。自分のことしか見えてなかった部分があったんで。それを1回離れて見れたし、これからは大人だし、人のためになる音楽、特に若い子たちのためになるような音楽、未来が見えるような音楽、こんな不器用でようわからんバンドでもここまで来れるとか、やってりゃなんとかなるよ、みたいな、そういう勇気づけをしたいなっていうのがありますね。
-みなさんそれぞれの活動をしてらして、赤塚さんのThe Hosomesはそれぞれバンドをやってるメンバーだけど、"こういうこともやりたいんだな"っていうのがわかる音楽で。
ヤス:あれは完璧にそれぞれの息抜きバンドですから(笑)。あれも眠ってますけどね。
-佐々木(亮介/a flood of circle/Vo/Gt)さんがいろんなことをやりすぎなんでしょうね(笑)。こう、佐々木さんにしても似たものを感じます。
ワタル:似た者同士みたいなところはあるでしょうね。似た系統のロックが好きっていうところもあり、広く物事捉えてるなかで自分たちはなんなのかっていうのを理解してるっていうか。
-いろんな音楽を聴いてるうえで、バンドで何やるか? というところが収斂されてきてる?
ワタル:"なぜ続けんのか?"って聞かれたら、まずは"楽しい"ですよね。アンプ運ぶときに重いとか、ライヴハウスの匂いとか、スタッフの優しい感じとかね。もちろんお客さんの熱量、照明、いろんな感覚もですよね。あれが忘れられないという(笑)。ライヴにしても生モノだし、音楽っていうのも生モノの一部だから、そういうものがいつもそばにあって、それができる能力と権利とやる気があるみたいな。そういうのって素敵なことですよね。
-森田さんは食に関するプロデュースもしていて。
ケーサク:ひとりだけ違うジャンルに(笑)。周りにも多かったんです、食に関する仕事もしながら音楽やってる人間が。もともとDOESのサポート・ギターをやってた白澤 修がやってるファズピックスのサポートもやってるんですが。
-生きていくことに関わることって一緒というか。いろいろ全部通じてると思います。
ケーサク:何か提供するとか、そこらへんも今のDOESに何か繋がるものがあったらいいなと思いますね。
-そういう蓄積をしながらいろんなものがフィードバックされて、今楽しそうですね。
ワタル:ガチガチになってた昔と違って余裕があるというか。人生1回きりなんでね、後悔しないようにっていうのも含めいろんなことをやってもいいよね、音楽だけじゃなくて、人が生きる意味みたいなところを考えると。音楽は人生の中の一部だったりもするし、ケーサクのように店をやってそれが生活の一部になって。もちろんお金の面にしても、稼ぐっていう大切な人の営みと並行してできてて、それが音楽にもフィーチャーされて。一昔前みたいな感じで、音楽1本でやっていくんだ! っていうような時代でもなくなったと思うし。趣味的に音楽をやってYouTubeに上げて、それがヒットするっていうような夢もあるような時代になってきたし。そのへんは精神的にも行動的にもフレキシブルにいくほうが、たぶんノンストレスに、時代に合ってる生き方なのかなと勝手に思っちゃったりしてるんですけどね。
-そういうことも含めて今回、"銀魂"が最後だから盛り上げていこうみたいな感じにまっすぐ乗ってらっしゃるのがやっぱ大人だなと。
ワタル:盛り上げたいですよ、もちろん。"銀魂"にはいろいろお世話になってますしね。最初の頃はわけもわからずタイアップっていう形を取らしていただいて、まぁ、"俺たちロック・バンドやってるんで、アニソン・バンドやないんで"みたいなときもあったけど、それはそういう時代だっただけで、今はアニソンだろうがなんだろうが、良ければいいし。俺もアニメ大好きだし、同じように音楽、ロック大好きだし、本も好きだし漫画も好きだし、ゲームも好きだしみたいな。そういう好きなことだけでやってるっていう、この「道楽心情」って曲もその"道楽"っていうことなんですよね。道楽を楽しむ気持ちが制御不能で止めることができないというか。同じもん好きなもん同士が集まって、パーティーで馬鹿騒ぎするみたいな、そういうふうな歌詞に自動的になっちゃいましたね。ライヴで盛り上がってほしいなっていうのもあるし、もちろん劇場で盛り上がってほしいなっていうのもあるし、"銀魂"のキャラクターが集まって、ブチ壊して最後の大団円を迎えていくっていう、正と負なら正のほうのカオティックな感じが描けたらいいなと思って。
-ちなみに「道楽心情」はビートやコードより書きたいことが先にありました?
ワタル:基本は「バクチ・ダンサー」(2010年リリースのシングル表題曲)みたいなのが欲しいです。まぁ、そらそうだろうなみたいな感じなんですけど(笑)。だからね、例えば"銀魂"の映画にしても実写版にしても、たまに「バクチ・ダンサー」のリズム、パクられたなと思うことあるんですよ。絶対、俺らの曲、聴いてるよね、こいつらと思って。誰かは言わないけど(笑)そういうのも自分たちであえて逆パクリというかね。
-セルフ・オマージュ?
ワタル:みたいなのをするけれども、スタンス、やり方が結構違うんで。ポップ要素が結構入ってると思うんですよ。汎用性の高いポップ・ミュージックっていうのを追求して3年間やったところがあるので、それが入ってるから肌触りはDOESっぽくガシガシしてるけど、聴いた印象はポップっていうのを感じてくれると嬉しいですね。
-ピアノやシンセの同期も入ってますね。そのへんがゴリゴリの生音とうまく融合してて。
ワタル:コンセプトとしてはやっぱバンド・サウンド、ライヴでやったときにこの3人でよりシンプルに同期とか飾りがなくても、今まで以上にドン! といられるように作って。で、より華やかで現代的になるというか、そういうアレンジを、同期を使ってやりましたね。
-これまでの"銀魂"の主題歌や挿入歌の印象を受け継ぎつつ、より遊んでるなと思ったのが歌詞なんです。ここまで物語に沿ってるというか世界観に近いのは初めてでは?
ワタル:純粋な書き下ろしで、"銀魂"に対する恩返しという気持ちもあって。作品に寄り添うほうが絶対、"銀魂"ファンは喜んでくれるし。で、そればっかりじゃない、ロック好きな人でもコール&レスポンスというかね、一緒に拳上げて騒げるような感じで、"いったいなんだ"とか"へえそうなんだ"とか、そういう返しみたいなやつが、ステージと客席でできたらいいなっていう思いも込めて作りましたね。
-"銀魂"って江戸時代とSFの融合で妙に今、フィットするなと。なんか時代が変わるときというか、パンデミックに遭遇するなかで支配関係が変わるようなイメージもあるし。
ワタル:まぁね、"銀魂"はアルタナ解放軍とかそういう感じでね、虚が銀時(坂田銀時)たちを苦しめるわけじゃないですか。そういうのもなんかコロナっぽいというかね(笑)。それでも立ち向かって先に行こうとして、ほんとに守りてぇもんは、まぁ手の届くところにいる仲間たち。でもそのぐらいしか守れねぇけど、まぁ、そこが一番大切なんだっていうのも、改めて読み返したり見返したりすると、こう、言われてるような気がして。僕らもね、やっぱ守らなきゃいけないものが身近にあったりするので。その"守らなきゃいけない"っていうことから来るパワーみたいなものがどっかに出ちゃうんでしょうね。闇を討ち払うとかね。その感じはやっぱ3曲全曲には込めましたね。
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