Japanese
DOES
2016年03月号掲載
Writer 石角 友香
今年、メジャー・デビュー10周年、結成13年目を迎えるDOES。とかく"時代に媚びないロック・バンド"というイメージが必要以上に張りついている印象もなきにしもあらずなのだが、実際のところ、その答えはYESでもあり、ある部分ではNOなのだ。YESな部分はあくまでバンドの軸になる音楽性を持ち、めまぐるしく変化するバンド・シーンとは一定の距離を置くスタンスであって、サウンドやメッセージについて言えば、常に時代とともにある。それが時代に批評的であったとしても、それは時代とともにあるということだろうと思うのだ。
さて、今年はすでに4月27日に7枚目のオリジナル・アルバム『INNOCENCE』のリリースを発表している彼ら。このキャリアにして"イノセンス=純心、無邪気"とはどういうことか?と期待も込めた"クエスチョン"マークが浮かばないこともないのだが、その予兆として、先行リリースされるニュー・シングル『KNOW KNOW KNOW』を聴くと、氏原ワタル(Vo/Gt)の歌詞世界含め、たしかにこれまでの彼らの中でも突出してストレートだ。しかも"僕らは永遠なんて要らない/最高の今がある"と歌う姿勢には永遠の少年性のようなものが滲むし、且つそれは闇雲に未来を信じているわけじゃない、紆余曲折を経てきたバンドが、それでも"最高の今がある"という説得力も兼ね備えているのだ。このTrack.1「KNOW KNOW KNOW」、彼らの魅力を一般的なものにしたテレビ東京系アニメ"銀魂"と4度目のタッグ。4thシングル『修羅』(2007年リリース)、6thシングル『曇天』(2008年リリース)、10thシングル『バクチ・ダンサー』(2010年リリース)の系譜を引き継ぎながら、さらにバンドの音楽的なレンジの広さが1曲の中で必然性をもって展開していく。2拍3連のギター・カッティングとつんのめりそうなビート感、マイナー・キー、そして投げ出すように歌うワタルのヴォーカル、そしてDNAレベルに刻み込まれた日本人ならではのメロディ・ライン。まさにDOESだ。ただ、曲を解析していくと、このリズムはある種、ポスト・パンク的でもあり、削ぎ落とされた音像がますますモダンな印象を与える。後半にはテンポ・アップして、少々カウパンク調な展開を見せるのもユニークだ。これまでもさまざまな時代のロックの引き出しの多さをさりげなくオリジナルで表現してきた彼らだが、この「KNOW KNOW KNOW」の、ちょっとかっこつけながら、自分の歩き方で街を行くような少年性は、ジャンルやアレンジ、構成の妙とかでは語れない。恐らく今、DOESは自覚的にバンドとして"青春"なのだ。セルフ・ネームを冠した前回のアルバム(2014年リリースの6thアルバム『DOES』)で、メンバーでのセッションからの曲作りに新たな発見があると語っていた、その楽しさやバンドの状態の良さもこの新曲に繋がっているはずだ。なんたって、音としては"ノー・ノー・ノー"と聴こえるそれが"KNOW KNOW KNOW"、かつてすべてを拒否していたパンク少年が諧謔すら越えて、"俺は今が最強だと知ってる"と歌うのだ。大人になるのも悪くない。
カップリングの2曲も"らしい"。ハードボイルドな地メロも解放的なサビも速くてタフな8ビートで刻みつけるTrack.2「刹那」、クルマのアイドリング音から始まるTrack.3「ランノヴァ」の地を揺るがすようなビートも、今、再び手にした初期衝動感に満ちていて思わず力が漲る。"GT300"とのコラボレーション楽曲として配信限定リリースだったこの曲が今回、収録されたことでタイトル・チューンの「KNOW KNOW KNOW」にも通じるタフさがトータルで体感できるシングルになっているのも聴きどころのひとつだろう。ワタルも敬愛するTHE BLUE HEARTSの甲本ヒロトはかつてこう言った。"ロックンロールは進化しないんだ。変化はするけどね"。DOESもまさに、その1番険しく、だが楽しもうと思えばいくらでも楽しめるロックンロールという道のさなかにいる。
DOES
ニュー・シングル
『KNOW KNOW KNOW』
2016.03.02 ON SALE
[Ki/oon Music]
※全仕様にアルバムとのW購入者応募チラシ封入
【初回生産限定盤】DVD付き2枚組
KSCL-2696~2697 ¥1,700(税込)
amazon | TOWER RECORDS | HMV
[CD]
1. KNOW KNOW KNOW
2. 刹那
3. ランノヴァ
[DVD]
KNOW KNOW KNOW [Music Clip]
【初回仕様限定盤】描き下ろしアニメ・デカジャケ仕様
KSCL-2699 ¥1,300(税込)
amazon | TOWER RECORDS | HMV
1. KNOW KNOW KNOW
2. 刹那
3. KNOW KNOW KNOW anime ver.
【通常盤】
KSCL-2698 ¥1,200(税込)
amazon | TOWER RECORDS | HMV
1. KNOW KNOW KNOW
2. 刹那
3. ランノヴァ
- 1
LIVE INFO
- 2025.06.25
-
オレンジスパイニクラブ
ザ・シスターズハイ
SHE'S
星野源
TenTwenty
Czecho No Republic
PEDRO×詩羽
People In The Box
斉藤和義
岡崎体育
- 2025.06.26
-
Creepy Nuts
ザ・シスターズハイ
ヤングスキニー
怒髪天
ドミコ
TENDOUJI
the dadadadys
斉藤和義
WANIMA
岡崎体育
にしな
プルスタンス / Navy HERETIC / cherie / ライティライト
- 2025.06.27
-
四星球
Creepy Nuts
GOOD ON THE REEL
Subway Daydream
東京スカパラダイスオーケストラ
ビッケブランカ
the shes gone
The Slumbers
GLIM SPANKY
オレンジスパイニクラブ
女王蜂
ポルカドットスティングレイ
ドミコ
フリージアン
サイダーガール
TENDOUJI
Nothing's Carved In Stone
荒谷翔大
yama × 群馬交響楽団
chilldspot
WHISPER OUT LOUD / Good Grief / CrowsAlive / UNMASK aLIVE
Amber's × シズクノメ
空白ごっこ
WANIMA
岡崎体育
"LIVEHOLIC 10th Anniversary series~ナニカシラ presents sunriseeee!!!!〜"
- 2025.06.28
-
眉村ちあき
女王蜂
鶴
LOCAL CONNECT
竹内アンナ
GRAPEVINE
怒髪天
[Alexandros]
Lucky Kilimanjaro
Organic Call
浅井健一
"CRAFTLAND"
チリヌルヲワカ
the shes gone
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
OKAMOTO'S / w.o.d. / MONO NO AWARE / Laura day romance ほか
いゔどっと
いきものがかり
ASP
コレサワ
ドレスコーズ
神はサイコロを振らない
Laughing Hick
荒谷翔大
福永浩平(雨のパレード)
FINLANDS
the dadadadys
私立恵比寿中学
スカート
ゴキゲン帝国
礼賛
ORCALAND
"World DJ Festival Japan 2025"
ネクライトーキー
FIVE NEW OLD
斉藤和義
sumika
"TAKASAKI CITY ROCK FES.2025"
忘れらんねえよ / BLUE ENCOUNT / ヒトリエ / 打首獄門同好会 ほか
Halo at 四畳半
TGMX(FRONTIER BACKYARD etc.)
岡崎体育
Novelbright
- 2025.06.29
-
眉村ちあき
アルコサイト
ヤングスキニー
ブランデー戦記
鶴
竹内アンナ
GRAPEVINE
[Alexandros]
HEP BURN
GLIM SPANKY
怒髪天
FINLANDS
Lucky Kilimanjaro
ネクライトーキー
東京スカパラダイスオーケストラ
浅井健一
Chimothy→
SVEN(fox capture plan)
いゔどっと
大原櫻子
荒谷翔大
reGretGirl
ドレスコーズ
VOI SQUARE CAT
終活クラブ
サイダーガール
ポルカドットスティングレイ
いきものがかり
ASP
コレサワ
清 竜人25
私立恵比寿中学
"World DJ Festival Japan 2025"
おいしくるメロンパン
斉藤和義
sumika
"TAKASAKI CITY ROCK FES.2025"
yutori
岡崎体育
Nothing's Carved In Stone
Novelbright
- 2025.06.30
-
Dear Chambers
清 竜人TOWN
浜崎容子(アーバンギャルド)
Hump Back
岡崎体育
- 2025.07.01
-
ビレッジマンズストア
Mirror,Mirror
岡崎体育
- 2025.07.02
-
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
SHE'S
Saucy Dog
Hump Back
Laura day romance × Billyrrom
Jean-Ken Johnny(MAN WITH A MISSION)/ 寺中友将(KEYTALK)/ 谷口 鮪(KANA-BOON)/ アユニ・D(PEDRO)
ドミコ
岡崎体育
- 2025.07.03
-
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
斉藤和義
go!go!vanillas
蒼山幸子
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
PK shampoo
TenTwenty
Saucy Dog
ビレッジマンズストア
クジラ夜の街
KALMA
the dadadadys
神聖かまってちゃん
サカナクション
フィロソフィーのダンス×清 竜人25
岡崎体育
- 2025.07.04
-
Nothing's Carved In Stone
MAN WITH A MISSION
斉藤和義
ExWHYZ
GRAPEVINE
SAKANAMON
LOCAL CONNECT
the shes gone
ビレッジマンズストア
蒼山幸子
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
女王蜂
ザ・シスターズハイ
DOLL PARTS
カナタタケヒロ(LEGO BIG MORL)
GANG PARADE
佐々木亮介(a flood of circle)
大原櫻子
緑黄色社会
ポルカドットスティングレイ
リーガルリリー
浅井健一
サカナクション
Mom
- 2025.07.05
-
Nothing's Carved In Stone
SAKANAMON
鶴
THE ORAL CIGARETTES / ヤングスキニー / 水曜日のカンパネラ ほか
reGretGirl
GLIM SPANKY
チリヌルヲワカ
キュウソネコカミ
ART-SCHOOL
コレサワ
[Alexandros]
フラワーカンパニーズ
shallm
go!go!vanillas
アーバンギャルド
ExWHYZ
FINLANDS
"見放題大阪2025"
GRAPEVINE
片平里菜
HY
SCOOBIE DO
the shes gone
怒髪天
荒谷翔大
the dadadadys
envy
サイダーガール
緑黄色社会
め組
Helsinki Lambda Club
androp
WtB
ASP
Conton Candy
The Slumbers
有村竜太朗
- 2025.07.06
-
PEDRO
Creepy Nuts
UVERworld
鶴
ビッケブランカ
sumika / Novelbright / Omoinotake ほか
荒谷翔大
reGretGirl
[Alexandros]
竹内アンナ
go!go!vanillas
ネクライトーキー
FIVE NEW OLD
DYGL × Newspeak × ANORAK!
片平里菜
PK shampoo
GLIM SPANKY
"見放題名古屋2025"
女王蜂
SCOOBIE DO
怒髪天
チリヌルヲワカ
ART-SCHOOL
Bimi
jizue
クレナズム
halca
HY
SIX LOUNGE
ドレスコーズ
LEGO BIG MORL
有村竜太朗
フラワーカンパニーズ
- 2025.07.07
-
ビレッジマンズストア
NakamuraEmi
浅井健一
- 2025.07.08
-
TENDOUJI
Hump Back
go!go!vanillas
ビレッジマンズストア
the dadadadys
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
銀杏BOYZ
- 2025.07.09
-
SHE'S
いきものがかり
Maki
山内総一郎(フジファブリック)
RELEASE INFO
- 2025.06.25
- 2025.06.27
- 2025.06.28
- 2025.07.02
- 2025.07.03
- 2025.07.04
- 2025.07.05
- 2025.07.06
- 2025.07.07
- 2025.07.08
- 2025.07.09
- 2025.07.11
- 2025.07.13
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.20
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
音ノ乃のの
Skream! 2025年06月号