Japanese
STEREO DIVE FOUNDATION
2020年02月号掲載
Interviewer:山口 哲生
アーティストへの楽曲提供や、アニメ/ゲーム作品のBGM制作など、多岐にわたって活躍している作曲家/アレンジャーのR・O・Nによるサウンドメイキング・プロジェクト STEREO DIVE FOUNDATIONが、初のアルバム『STEREO DIVE』をリリースすることとなった。エレクトロニックなサウンドを軸に、アッパーなものからシリアスなものまで、様々な景色を見せてくれる全12曲を持って、プロジェクト初のライヴ開催と、話題も目白押しだが、初登場となる今回は、アルバムを中心に、プロジェクト始動から現在に至るまでのことなど、幅広く話を訊いた。
-STEREO DIVE FOUNDATIONというプロジェクトがスタートした経緯からお聞きしたいです。
はじまりは、あるタイアップでエンディングの話があるんだけど、ちょっとやってみないかというお話をいただいて、"わかりました"と。で、それを新しいプロジェクトとして始めたいから、何か名前を付けてよというところから始まった感じでした。
-それで1stシングルの『Daisy』を制作されたんですね。R・O・Nさんとしては、以前より楽曲提供やBGM制作をされていたり、ご自身でバンドもやられていたりと、いろいろなアウトプットの場があったわけですが、その中で、STEREO DIVE FOUNDATIONの立ち位置というか、イメージみたいなものはありましたか?
なかったです。当時の感覚としては......これまでアニメの主題歌をやらせていただくこともあったんですけど、楽曲を提供するアーティストではなく、自分が歌っている、みたいな感じでしたね。(提供曲の)仮歌を僕が歌うこともあるんですけど、その仮歌のまま作品になった状況というか。なので、こういうふうにやっていこうというヴィジョンを持って挑んだわけではなく、あくまでもタイアップありきというか、そのときのアニメの世界観や、こういう曲が欲しいというオーダーに対して作っていた感じでした。「Daisy」に関しても、"このプロジェクトをやっていくから、タイアップが決まったよ"ではなく、"ちょっといい作品があるから主題歌を歌ってみない?"というような感じ......だったかな(笑)。ちょっと昔のことなので。
-そうなりますよね。『Daisy』のリリースが2013年ですから。
当時の関係者の方も、もういなかったりするんですよ。でも......おそらく、その方は僕の仮歌とかを聴いて当時、好きでいてくれたのではないかなという気がしていて。"歌ったほうがいいよ"って言ってくれていたので。
-そうだったんですね。
ノリ的に"YOU、やっちゃいなよ"的な感じの方だったんですけど、僕としては、自分はそこまで前に出なくてもいいやと思っていたんです。気質としては職人なので。だから、今回は僕が歌うけど、次はすごく歌のうまい人に歌ってもらいたい、みたいな話もしていたんですけど、毎回"YOU、やっちゃいなよ"みたいな感じで、結局自分で歌うことになってたんですよね。カップリングでは他の方に歌ってもらうことはできたんですけど。
-R・O・Nさんの中では、メンバー流動型のプロジェクトを考えていたと。
そういうふうにしたかったところはありましたね。最近の欧米のプロデューサーたちがよくやる感じというか。"今日の歌はこの人か"みたいな。毎回違って、毎回楽しいみたいな感じで。
-スタート当初と現在とで、プロジェクトの捉え方や、心境の変化みたいなものはありましたか?
以前は、タイアップごとにオーダーをいただいて、書いて、歌って、カップリングをどうするか、みたいなことをその都度やって、完成させたら"よし! 終わった!"っていう感じだったんですけど、最近はありがたいことに大きい流れを作っていただいているので、自分で何かを選択したり、考えたりすることが増えてきたんですよ。だから、STEREO DIVE FOUNDATIONに対しての責任感は、前より上がっている気はしていますね。
-責任感が伴うことで、制作に変化があったりはしました?
今のところはないかなぁ。アルバムを作るのも、このプロジェクトに関しては初めてですし、まだどうなるかはわからないんですけども。ただ、言い方はアレですけど、下手なことできねぇなっていうのが強いですかね(笑)。自分で何かを考えて、生み出して、それに対して責任を持って、結果、聴く人にちゃんと楽しんでもらえるものにするわけですけど、周りで動いてくれている人たちのこともちゃんと考えたいというか。僕、別でバンドをやっていることもあるんですけど、そのときは曲を作っていただけで、どうするかみたいな話にはあまり参加していなかったから、裏で何が起きているのか、どういう動きをしているのかよくわかってなかったんですよ。だけど、プロジェクトという固まりになって動いていることをちゃんと認識したうえで、向き合わないといけないなっていう気持ちに変化したところはありますね。
-プロジェクト全体を俯瞰的に見るようになったという感じでしょうか。
俯瞰的に見渡すというよりは、すごく頑張ってくれているスタッフの人たちがいるから、しっかりやらなきゃっていうところですね。例えばアルバムを出すときに、特典を出して、発売のイベントを打ってというなかで、どういう人がそこに対して向き合っていて、動いているのか。今までは裏でどういう人たちが動いているのか知らないままやっていたけど、それを知るようになったことで、そういう人たちに感謝して生きていかなきゃいけないなっていう気持ちになってきているんですよね。それに対して自分は何ができるかといったら、やっぱり作品のことを考えて、自分の中でやれる限りいい曲を生み出すことなんだろうなって。
-"いい曲を生み出す"というのは変わらずにありつつも、その捉え方や考え方が変わってきたというか。
うん。そうですね。
-そして、今回1stアルバム『STEREO DIVE』をリリースされます。楽曲としてはエレクトロニックなものが中心になっていますが、どんな作品にしようと考えていましたか?
もともとは特になかったんですが、全体を見渡したときに似ている曲があったら避けよう、と。基本的には四つ打ちとかが多い感じではあるんですけど、その中でもメロディとか、いろいろなところでバラエティを感じられるようにしなきゃいけないなと思ってましたね。
-アルバムにはこれまで発表されてきたシングルも収録されていますけども、制作としてはそこに対して曲を作り足していくような感じだったんですか?
そこが難しかったんですよ。ライヴ(2月16日渋谷WWWにて開催の"1st LIVE「STEREO DIVE」")をやることが決まっていたので、アルバムの曲はすべてそこでやることが確定しているわけですよ。今までリリースしてきた作品も少ないから。なので、アルバムとして考えながら、ライヴのことも考えるというのが、結構大変なパズルではありましたね。だから、どういうものを作るか? っていう、曲の構想に時間がかかりました。あと、楽曲提供をする際には、"こういうイメージの曲が欲しい"という詳細なオーダーがあるから、やりやすいと言えばやりやすいんですよ。それがない状態のときにどうするかというのも、悩みどころとしてあって。これが自分のバンドだったら、自分の書きたいものを書いちゃえばいいんです。ただ、さっき話したように、チームとしていろんな人が動いてくれているなかで、やりたいものをやっちゃえっていうことだけですべて作ってしまったら、それはなんかちょっと違うのかなって。そこは悩ましい感じでしたね。
-実際に制作はどう進めていったんですか?
全曲をちょっとずつ作っていったんですよ。1曲ずつ作るんじゃなくて。例えば、この曲のイントロはこうしたいから、こっちの曲はこういうイントロじゃダメだとか、この曲のキーはこれだから、こっちはこれで......って、いろんな曲を何回も行ったり来たりしながら、ある程度固めて、先に歌詞を全部書いちゃいました。で、先に全部歌っちゃって、最後にアレンジでしたね。
-かなり集中力を使いそうな作業ですね。
そこまで考えずにやれば良かったのにって、今となっては思うんですけどね。考えなくても同じようなものはできたんじゃないかなっていう気もするし。普段は曲を書くときってあまり悩まないんですよ。"なるほど、こういう感じですね、了解です"みたいな。今回はそういうわけにはいかなかったですね。いつもみたいにいかなかったけど、スケジュール的にはいつもと同じような期間しかなかったので、なかなか痺れる戦いでした。
-全体の設計図みたいなものは考えられたりしました? ここにはこういう曲を置こう、みたいな。
全体のバランスは考えていたけど、曲順は考えていなかったです。例えば、自分が作ってみたかった曲とか、そういえばこういう曲が聴いてみたいってあの人が言ってたなとか、いろんなピースを集めてきて全体を見渡したんですけど、流れは考えていなかったですね。1からすべて作れるとそれはそれでいいんですけど、今回は既存曲も入ってくるので。
LIVE INFO
- 2025.07.16
-
有村竜太朗
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
The Gentle Flower.
桃色ドロシー
GLIM SPANKY
BIGMAMA × Dannie May
坂本慎太郎
Base Ball Bear × PEDRO
SHE'S × ヨイズ
TenTwenty
Saucy Dog
- 2025.07.18
-
斉藤和義
YOASOBI
フレンズ
[Alexandros]
SVEN(fox capture plan)
板歯目
東京スカパラダイスオーケストラ
ExWHYZ
GLIM SPANKY
the paddles
キュウソネコカミ
NEK! × komsume
KiSS KiSS
Organic Call
SIRUP
ぜんぶ君のせいだ。
SAKANAMON
ヤングスキニー
ACIDMAN
Laughing Hick
TENDOUJI
cinema staff × eastern youth
- 2025.07.19
-
豆柴の大群
浅井健一
フレンズ
"NUMBER SHOT2025"
コレサワ
YOASOBI
PIGGS
鶴
東京スカパラダイスオーケストラ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Novelbright
"JOIN ALIVE 2025"
shallm
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
キノコホテル
UNCHAIN
竹内アンナ
め組
"焼來肉ロックフェス2025"
SPECIAL OTHERS
ExWHYZ
LOCAL CONNECT
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
ぜんぶ君のせいだ。
いきものがかり
新しい学校のリーダーズ
"DAIENKAI 2025"
チリヌルヲワカ
片平里菜
PENGUIN RESEARCH
荒谷翔大
Nothing's Carved In Stone
マオ(シド)
- 2025.07.20
-
神はサイコロを振らない
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
[Alexandros]
ビッケブランカ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
"JOIN ALIVE 2025"
松永天馬(アーバンギャルド)
さめざめ
キノコホテル
HY
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
崎山蒼志 / NakamuraEmi / ズーカラデル / TENDRE ほか
GRAPEVINE
"焼來肉ロックフェス2025"
清 竜人25
PK shampoo
"DAIENKAI 2025"
LOCAL CONNECT
ROF-MAO
いきものがかり
GARNiDELiA
ブランデー戦記
- 2025.07.21
-
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
PK shampoo
LOCAL CONNECT
東京スカパラダイスオーケストラ
ASP
鶴
TENDOUJI
jizue
め組
HY
PIGGS
終活クラブ
小山田壮平 / 奇妙礼太郎 / 安部勇磨(Band set) ほか
ぜんぶ君のせいだ。
アーバンギャルド
僕には通じない
LACCO TOWER
GOOD ON THE REEL
いゔどっと
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Homecomings
SpecialThanks / レイラ / GOOD4NOTHING / THE FOREVER YOUNG ほか
アカシック
PENGUIN RESEARCH
- 2025.07.22
-
Hump Back
終活クラブ
the telephones
- 2025.07.23
-
東京スカパラダイスオーケストラ
板歯目
フラワーカンパニーズ×アイボリーズ
9mm Parabellum Bullet
女王蜂
- 2025.07.24
-
水平線
板歯目
bokula.
ビレッジマンズストア
竹内アンナ
the paddles
- 2025.07.25
-
四星球
マカロニえんぴつ
セックスマシーン!!
東京スカパラダイスオーケストラ
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
キュウソネコカミ
FIVE NEW OLD
有村竜太朗
Ivy to Fraudulent Game
のうじょうりえ
輪廻
RAY
らそんぶる
UNCHAIN
ゴキゲン帝国
miida
bokula.
感覚ピエロ
- 2025.07.26
-
あれくん
[Alexandros]
Eve
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
GANG PARADE
須田景凪
コレサワ
LOCAL CONNECT
アーバンギャルド
reGretGirl
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Creepy Nuts
FIVE NEW OLD
PENGUIN RESEARCH
マオ(シド)
さめざめ
Academic BANANA
"MURO FESTIVAL 2025"
WtB
有村竜太朗
Czecho No Republic
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.27
-
Eve
東京スカパラダイスオーケストラ
MAPA
神はサイコロを振らない
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
LOCAL CONNECT
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
コレサワ
DURDN
"MURO FESTIVAL 2025"
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.28
-
THE YELLOW MONKEY
パピプペポは難しい
のうじょうりえ
Hump Back
- 2025.07.29
-
大森靖子×銀杏BOYZ
斉藤和義
- 2025.07.31
-
TENDOUJI
フラワーカンパニーズ
GIFTMEN
なきごと
The Gentle Flower.
のうじょうりえ
ZAZEN BOYS
板歯目
RELEASE INFO
- 2025.07.16
- 2025.07.18
- 2025.07.19
- 2025.07.20
- 2025.07.23
- 2025.07.25
- 2025.07.29
- 2025.07.30
- 2025.07.31
- 2025.08.01
- 2025.08.06
- 2025.08.08
- 2025.08.13
- 2025.08.15
- 2025.08.20
- 2025.08.22
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Organic Call
Skream! 2025年07月号