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INTERVIEW

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Member:イトー・ムセンシティ部 チャントモンキー ネオ・トゥリーズ トギー

Interviewer:宮﨑 大樹

MARILYN MANSONの「The Fight Song」のMVを観させてもらって、"こんな感じで"って言われました


-さて、そんな3ヶ月を過ごしてきたみなさんですが、今回のメジャー1stシングル『DEAD or A LiME』はいつごろ制作してたんですか?

トギー:10月の頭ですね。

ネオ:ズズがやめる2日前にレコーディングだったかな?

イトー:うん。一緒にレコーディングしました。

-え!? そうだったんですね......。ともかく、比較的最近のレコーディングだったということになりますけど、デビュー・アルバム(2019年8月リリースの『Brand-new idol Society』)のときよりも、メンバーそれぞれの歌の個性がよりハッキリと出てきた感じがしました。

トギー:そうですね。みんな自分の個性を出せるようになってきました。1stアルバムで、何が自分の個性なのかわかったので、それをシングルのレコーディングのときは一発で出せたのかなと思います。自分の個性を極めていけたのかなって。

-では、苦労したというよりは楽しんでできました?

一同:楽しかったです。

イトー:曲がカッコ良すぎたので、歌っているときは気持ち良かったです。サビとかも力強く、感情をぶつけて歌いましたね。

トギー:ライヴを経験したことでね?

イトー:たしかに。アルバムのレコーディングのときは、マイクの前に立ったときに"ライヴで聴かせることを想定して歌ってほしい"って言われて。そのときは正直わからなかったんですけど、今回はライヴを意識してでききました。"ここはこう聴こえたらカッコいいかな?"って。

ネオ:アルバムのときは感情がなかったので"きれいに歌わなきゃいけない"って、そこを意識していたんです。だけど、自分でほかのアーティストさんの音源を聴くとしたら、ライヴ音源と同じもののほうが絶対にいいと思ったので、今回は聴いている人の気持ちになって、感情を込めて歌えた気がします。ライヴで歌うときの声量とか勢いで歌ってレコーディングに挑めました。

チャント:松隈(ケンタ/サウンド・プロデューサー)さんから"前回でもうわかったよね? 今回は個々を確立させていきたいから"って言われたんです。私は最初にレコーディングをしたんですけど、イメージが湧かなくて......。そうしたら、MARILYN MANSONの「The Fight Song」のMVを観させてもらって、"こんな感じで"って言われました。

-MARILYN MANSONをイメージしてのレコーディングだったんですね。表題曲「DEAD or A LiME」は、ジャケット写真から伝わってくる獰猛で攻撃的なイメージの通り、強烈に歪ませたギター、怒りを感じる歌詞、吐き捨てるように歌うヴォーカルと、とても凶悪です。

イトー:挑戦的なものになったなと。私たちの新たな一面というか、歌の中にラップを入れたり、ネオだけがメインのサビっていうのも初めてだったり、私たちにとっても初めてだし、聴き手側からしても前回のアルバムと違う曲が来たなって。衝撃を与えられていると思います。

トギー:WACKってアイドル・ソングっていう感じじゃないけど、さらにというか、この中に歌っている人はいないんじゃないってくらいで、そこが嬉しいです。

チャント:前回のアルバムは13曲全部違う曲調だったんですけど、14曲目が来た、新しいパターンが来たっていう感じも嬉しいですね。

イトー:挑戦していくというか、大事にしていきたい曲です。歌詞を読んでもビックリすると思うんですよ。ラップの部分とか何を言っているんだろうって。
トギー:歌詞については"意味ないよ"って言われていて。でも意味があるように聴こえますよね。

イトー:全体としては意味がないらしいんですけど、一文一文は感情移入しやすい感じなんです。"価値ない/価値ない"とか、自分に当てはめましたね。自分に価値がないって考えながら歌ってました。

トギー:ここまで攻撃的な歌詞を歌うのも初めてで。

ネオ:うん。逆に感情移入できました。

-サビは全部ネオさんが歌ってますよね。

ネオ:はい。"感情をすごく込めて歌って"って言われました。人を殺すくらいの感情をその場で想像しながら歌っていきました。

イトー:すごかった。"殺される"って思いました。"この人を怒らせちゃいけない"って(笑)。

ネオ:聴いている人にそう感じてほしいですね。

-狂気をはらんだ感じがしますね。MVも曲の雰囲気がよく出たものになっていて、映画みたいな感覚で観ていました。

イトー:サイコ・サスペンスみたいな感じですよね。「BiS-どうやらゾンビのおでまし-」(『Brand-new idol Society』収録曲)のときもそうなんですけど、絶対に日常生活でやらないことしかないんですよ。飛び降りるシーンもそうですし、ストレッチャーに括りつけられてビニールを顔面に押し付けられるなんて、日常でそんなことはないんですけど......興奮したよね?

トギー:興奮した。楽しかったよね? MV撮影。いい作品を作れたらいいなっていう気持ちだけで楽しんでやってました。

イトー:後半のほうで生首みたいになるシーンがあるんですけど、トギーはそれがすごく上手で。

トギー:そう。生首上手だよね、トギー。

-トギーさんは変顔でも大活躍でしたね(笑)。

トギー:どれだけ人間の形をなくすことができるのかっていう勝負でした(笑)。

一同:(笑)

-振付は今回も自分たちで考えているんですか?

イトー:ほとんどチャントモンキーが考えてくれました。

チャント:Bメロとラップの後半はネオで、ほかは私ですね。サビはネオにやられる3人――というか、お客さんも含めて全員がネオにやられる感じにしたくて。ネオがぶって、他はぶたれる感じにしてます。ネオを絶対的な存在にして、めちゃくちゃにやられているイメージです。

イトー:今までの曲の中でも、歌っている人が目立つフォーメーションを組んだと思っています。

チャント:キメが多いんです。音が止まる瞬間とかに歌う人が目立つような感じがあります。